クドカ・ベキ
ウィキペディア フリーな encyclopedia
クドカ・ベキ(モンゴル語: Хутуга бэх Quduqa Beki、中国語: 忽都合別乞、生没年不詳)は、13世紀初頭にチンギス・カンに仕えたオイラト部族長。『元朝秘史』などの漢文史料では忽都合別乞(hūdōuhébiéqǐ)、『集史』などのペルシア語史料ではقوتوق بیكی(qūtūqa bīkī)と記される。クトゥカ・ベキとも。
クドカ・ベキの一族はチンギス・カン家と密接な姻戚関係を構築し、第4代皇帝モンケ・カアンの治世にはモンゴル帝国における最大の姻族に成長したが、モンケ死後に勃発した帝位継承戦争を境に姻族としての地位は低下した。15世紀以後史料上に現れる、ドルベン・オイラト(4オイラト部族連合)に属するホイト部の支配者はクドカ・ベキの子孫を称しており、クドカ・ベキ一族の末裔であると見られている。