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キム・ウェストン[1](Kim Weston、1939年12月20日 - )は、アメリカのソウル歌手であり、モータウンの出身者[2]。1960年代、ウェストンは「Love Me All The Way」と「Take Me in Your Arms (Rock Me a Little While)」、そしてマーヴィン・ゲイとのデュエット「イット・テイクス・トゥー」によってヒットを記録している。
アメリカ合衆国ミシガン州デトロイトで生まれたアガサ・ナサリア・ウェストンは、1961年にモータウンと契約。「Love Me All the Way」でマイナー・ヒットを記録した(R&Bチャート24位、ポップ・チャート88位)[3][2]。「Love Me All The Way」は元々「It Should Have Been Me」のB側だったが、あるDJが「Love Me The Way」に反応したことによって切り替えられた[4] 。モータウンにおけるウェストンの最大のソロ・ヒットは「Take Me in Your Arms (Rock Me a Little While)」(R&Bチャート4位、ポップ・チャート50位[2][5]、後にアイズレー・ブラザーズ、ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ、ジャーメイン・ジャクソン、ドゥービー・ブラザーズ、フィル・コリンズがカバー)、および「Helpless」[2](R&Bチャート13位、ポップ・チャート56位、1966年3月26日にキャッシュボックス入り、かつてフォー・トップスのアルバム『セカンド・アルバム』で録音された曲)である。彼女の名声を押し上げた最大のものは、1966年にマーヴィン・ゲイとの古典的なヒット曲「イット・テイクス・トゥー」を歌い、その後に黒人の国歌「Lift Every Voice and Sing」を録音したことだった[6]。モータウンがゲイをタミー・テレルとパートナーにさせたのは、「イット・テイクス・トゥー」の成功によるものであり、レーベルにとってさらなる成功を収めることへとつながった。
ウェストンは1967年にモータウンを離れ[2]、後にロイヤルティーに関する紛争ゆえに会社を訴えた。彼女と彼女の当時の夫ウィリアム・"ミッキー"・スティーヴンソン(モータウンの元A&Rヘッド)はどちらもロサンゼルスに移り、MGMレコードでのキャリアを開始し、スティーヴンソンはMGM内で独自のレーベルを運営した[7][3][8][2]。ウェストンはMGMのために「I Got What You Need」「Nobody」というカップリングのシングルを発表したが、それはエアプレイやプロモーションの不足のためにほとんど知られることがなかった。彼女はレーベルのためにアルバム『This Is America』を作成。これには、黒人の国歌のポピュラーなバージョン「Lift Every Voice and Sing」が収録されている。これはシングルとしてリリースされ、映画『ワッツタックス/スタックス・コンサート』でフィーチャーされた。シングルからの売上全額が、ユナイテッド・ニグロ・カレッジ・ファンドに寄付された。彼女は、さまざまなレーベルにさらにいくつかのアルバムを録音した。スタックス/ヴォルトの頃[2]には、ジョニー・ナッシュとデュエットによるアルバムを作っている。ウェストンは、新しいシングルがリリースされるまでチャートに載ることがなく[5]、イスラエルへと移転し、そこで若い歌手と一緒に仕事していたと伝えられている[3]。彼女はまた『Sound and the Kidnapped African』と呼ばれるミュージカルに参加した[3]。
ウェストンは、1971年3月、『ビル・コスビー・ショー』(1969年–1971年)のエピソード50にゲスト出演した[9]。
多くの元モータウンのアーティストとともに、彼女は1980年代にイアン・レヴァインのモーターシティ・レコードと契約し[2]、イギリスのHi-NRGチャートで1位になったシングル「Signal Your Dention」をリリースした。その後にアルバム『Investigate』(1990年)が続いた。これには、モータウン・ヒットの再録音と新曲が収録されていた[2]。このレーベルからの2枚目のアルバム『Talking Loud』(1992年)はリリースされなかったが、すべての曲がコンピレーション・アルバム『The Best Of Kim Weston』(1996年)に収録された。
キム・ウェストンは、2013年8月にクリーブランド州立大学の公式リズム・アンド・ブルース音楽の殿堂入りの最初のメンバーとなった。
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