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バレエ作品 ウィキペディアから
『カンマ』(Khamma) L.125は、クロード・ドビュッシーが作曲した1幕3場からなるバレエ音楽である。ドビュッシーはピアノ版のみ作成しており、管弦楽版はシャルル・ケクランが担当した。
音楽・音声外部リンク | |
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Debussy:Khamma, L.125 - リッカルド・シャイー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団による演奏。ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団公式YouTube。 |
1911年にカナダの舞踏家モード・アラン(Maud Allan)から委嘱を受けたが、当初ドビュッシーは作曲に気が乗らなかったものの、経済的な理由もあったため仕方なくこの委嘱を承諾したといわれる。作曲は同年の末頃から着手し、翌1912年1月にピアノ譜を完成させ、4月にはオーケストレーションを施していた。
しかし依頼主のアランは「シナリオを忠実に」「オーケストレーションは軽快に」といった注文を付けたため、これに憤慨したドビュッシーは作成中のオーケストレーションを放棄してしまい、ジャック・デュランが仲裁に入る一幕もあった。このオーケストレーションは、シャルル・ケクランが(既に書かれていた数ページの楽譜を基に)ドビュッシーの指示に従って施し、翌年に完成させている。
ドビュッシー没後の1924年11月15日に、ガブリエル・ピエルネの指揮、コンセール・コロンヌの演奏会で行われ、この時は演奏会形式であった。バレエとしての上演は1947年3月26日にオペラ・コミック座でギュスターヴ・クレ(Gustave Cloez)の指揮、J.J.エッチェヴェリー(J.J.Etcheverry)の振付けによる。
「エジプトの伝説的な踊り子カンマが、敵に包囲された都市を救済するために償いの踊りをして、生け贄となった人々を救う」といった内容で、台本はオックスフォード大学の哲学助教授のW.L.コートニー(W. L. Courtney)とモード・アランによる共作。
全体は前奏曲と3つの場から構成される。演奏時間は約20分(前奏曲:約1分、第1場:約3分半、第2場:約11分、第3場:約3分)。
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