カヌースポーツ
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カヌースポーツは、上部が開いているか閉じているかにかかわらず、カヌーの中にひざまずくか前を向いて座り片側だけに水かきがついているパドルを使い自力で漕ぐスポーツである。カヤックもカヌーに類似するアクティビティである。船の上部が通常閉まっている甲板の中に座り、ダブルブレードパドルを使って漕ぐ。カヤックの中では一般的に脚を前に伸ばして座る[1]。
場面によっては、カヌーという言葉はカヌーとカヤックのどちらをも指すことがある。実際、競技の最低基準(長さと幅など)やシートの構成以外の点ではだいたいの競技カヌーとそれに相当する競技カヤックを区別するのは難しい。もっとも大きな違いは、競技カヤックは常に座り両側に水かきがついているパドルを使って漕ぐのに対して競技カヌーは大抵ひざまずいた形で片側にだけ水かきがついたパドルで漕ぐという点である。また競技カヌーの特殊な例としてヨーロッパやアメリカで行われているカヌーマラソンや高い姿勢で行なうスプリントがある。もっとも初期に使われた伝統的なカヌーは腰かける場所がなく、漕ぎ手はただボートにひざまずいていた。娯楽としてのカヌーやカヤックでは椅子が設置される。しかし水面が泡立つような急流や通常よりも激しい波がある所ではうまくボートを制御するために、脚を固定するベルトのついた椅子やより強力なホックのついたものが必要になる。