イマティア県
ギリシャ共和国の中央マケドニア地方を構成する行政区 ウィキペディアから
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イマティア県(イマティアけん、Ημαθία / Imathia)は、ギリシャ共和国の中央マケドニア地方を構成する行政区(ペリフェリアキ・エノティタ)のひとつ。県都はヴェロイア。
イマティア県の南東部にはピエリア山脈の一部が連なり、また西部にはヴェルミオ山脈が走っている。県の大部分は谷地で、県内最長の川はアリアクモン川である。
南はピエリア県、西はコザニ県、北はペラ県、東はテッサロニキ県にそれぞれ接している。東はテルマイコス湾に面し、アリアクモン川はこの湾に注いでいる。
イマティア県の気候は、主に夏が暑く、冬が涼しい地中海性気候である。一方で、県中央部および西部の山岳地では、冬が厳しい気候となる。
現在のイマティア県の地域は、古代はマケドニア王国が支配していた。イマティアとは、古代はアリャクモナス川とルディアス川の間の地域の名称であり、エデサやアイガイ、ヴェロイア、キティオンといった町を含んでいた。
その後ローマ帝国やビザンツ帝国の支配を受け、1400年代にはオスマン帝国に併合された。その後のバルカン戦争の講和条約である、ブカレスト条約およびロンドン条約の結果、ギリシャ王国に編入された。その後、人口は増加して農業も発展し、近代化が進められ、インフラストラクチャー整備も進んだ。希土戦争中は、小アジアからのギリシャ人難民がイマティアにも移住した。第二次世界大戦とギリシャ内戦では、イマティアは大きな被害を受けた。1947年には、イマティア県として、テッサロニキ県から分割された。
1950年代および1960年代には、イマティア県は人口の流出に苦しんだ。一方で電気が普及するなど、インフラストラクチャー状態もさらに向上された。21世紀に入ると、失業率が深刻な状態に陥り、人口は減少した。2007年には自然災害による被害を受けた。
イマティア県は、以下の自治体(ディモス、市)から構成される。人口は2001年国勢調査時点。
カリクラティス改革(2010年)以前の広域自治体(ノモス)としてのイマティア県は、以下の基礎自治体(ディモス)から構成されていた。改革後、旧自治体は新自治体(ディモス)を構成する行政区(ディモティキ・エノティタ)となっている。
番号 | デモス | ギリシャ語 | 政庁所在地 | 郵便番号 | 人口(2001年) |
---|---|---|---|---|---|
1 | ヴェロイア | Βέροια | ヴェロイア | 591 00 | 47,411 |
2 | アレクサンドリア | Αλεξάνδρεια | アレクサンドリア | 593 00 | 19,283 |
3 | アンテミア | Ανθέμια | コパノス | 590 35 | 8,147 |
4 | アンディゴニデス | Αντιγονίδες | カヴァシラ | 591 00 | 5,360 |
5 | アポストロス・パヴロス | Απόστολος Παύλος | マクロホリ | 590 33 | 8,579 |
6 | ヴェルギナ | Βεργίνα | ヴェルギナ | 590 31 | 2,000 |
7 | ドヴラス | Δοβράς | アイオス・ゲオルギオス | 591 00 | 5,154 |
8 | イリヌポリ | Ειρηνούπολη | イリヌポリ | 590 34 | 4,006 |
9 | マケドニダ | Μακεδονίδα | リゾマタ | 591 00 | 2,346 |
10 | メリキ | Μελίκη | メリキ | 590 31 | 7,438 |
11 | ナウサ | Νάουσα | ナウサ | 592 00 | 22,288 |
12 | プラティ | Πλατύ | プラティ | 590 32 | 11,128 |
ノモスとしてのカヴァラ県には以下の郡(エパルヒア)があったが、2006年以降法的な位置づけは行われていない。
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