イギリスの勲章等(イギリスのくんしょうなど)では、イギリスの君主によって与えられる勲章について解説する。
頸飾・副章・マント・帽子を着用したガーター騎士団の正装
儀式における女王随員を務めるために正装をしたルイス・マウントバッテン伯爵。左肩からガーター勲章の大綬、左肋に同星章(上)、バス勲章ナイト・グランド・クロスの星章(中向かって左)、スター・オブ・インディア勲章ナイト・グランド・コマンダーの星章(中向かって右)、ロイヤル・ヴィクトリア勲章ナイト・グランド・クロスの星章(下)、喉元にメリット勲章、左胸リボンバーの最上位に殊功勲章を着用している。マウントバッテン伯爵はバス勲章ナイト・グランド・クロス受章後下位のメリット勲章を受章している。
勲章を佩用した空軍将官。右肩からバス勲章ナイト・グランド・クロスの大綬、左肋に同星章、喉元に大英帝国勲章コマンダー章、左胸リボンバーの最上位にロイヤル・ヴィクトリア勲章ルテナント章を着けている。この人物もその後、バス勲章ナイト・グランド・クロスより下位のロイヤル・ヴィクトリア勲章ナイト・コマンダーを受章した。
勲章が国家に貢献した者に対して君主あるいは元首によって与えられる褒賞であることから、英国君主を共通の君主とする英連邦王国の国々では、国家への功労者に対してもイギリスの勲章が授与される。その一方で、各国の事情や受章者枠の関係から、イギリスの勲章に代わるもの、或はその国独自の章も制定されている。受章者枠の関係では、シッスル勲章や聖パトリック勲章の制定も、イングランドのガーター勲章に対してスコットランドとアイルランドの受章者枠を確保することが大きな理由の一つである。