『アークナイツ』(明日方舟、Arknights)は、中国のゲーム会社Hypergryph(ハイパーグリフ)が開発し、運営・配信されているスマートフォン向けゲームアプリ。「アークナイツ」の日本版及び、グローバル版はYostarが運営・配信を行っている。
概要 アークナイツ -明日方舟- Arknights, ゲーム ...
閉じる
Hypergryph(ハイパーグリフ)の中国での企業名は「上海鹰角网络科技有限公司」。
2019年5月1日、「アークナイツ」の中国版がリリースされた。2020年1月16日、iOSおよびAndroid対応ゲームとして「アークナイツ」のグローバル版がリリースされた。
原題は『明日方舟』。ゲームジャンルはタワーディフェンス。
様々な種族が混在する惑星「テラ」で起こっている鉱石病の問題を軸に、鉱石病感染者組織「レユニオン・ムーブメント(以下「レユニオン」)」と主人公の所属する「ロドス・アイランド製薬」(以下「ロドス」)の対立をメインに描いたタワーディフェンスゲーム。
プレイヤーは戦闘を指揮する「ドクター」となり、戦闘を行うオペレーター(戦闘員)を様々な地形に配置して、押し寄せるレユニオンの戦闘員を排除していき、物資調達やSoC捜索、殲滅作戦及び基地での生産等で資金や建築資源の調達、オペレーターのレベルアップや人材発掘を行う。
他プレイヤーとのオンライン対戦は無く、協力プレイは作戦のサポートとしてオペレーターを1名選べるのみで、あとは基地業務中の「戦友」で他プレイヤーと協力し捜索した手がかりの情報共有を行う。
キャラクターデザインはHypergryph(ハイパーグリフ)のプロデューサーである海猫絡合物の他に多数のデザイナーが参加している。
TVCMや公式YouTubeチャンネルのアニメーションはアークナイツ制作とほぼ同時に発足した日本法人のYostar Picturesが手掛けている[1]。
2019年に中国版(以下「大陸版」)でのβテストを経たのち、2020年1月8日に渋谷のシダックスカルチャーホールにてプレスカンファレンスが開催され、日本版アプリケーションが2020年1月16日と発表された。
このリリースに向けて行われた事前登録者数は20万人を突破したという[1]。
Google Playを通じて配信されるAndroid版に関しては、2023年からGoogle Play Games(ベータ版)を通じてPC(Windows)向けにも配信されており[2]、「Google Play ベスト オブ 2023」の「PC版Google Play Games部門」において部門賞を受賞している[3]。それまでPCでプレイする場合、大陸版ではAndroidのエミュレーターであるmumuでのプレイを推奨していた[4]。
公式Youtube(EN official)では各章、サイドストーリー含むイベントのPV、アニメPVを公開してる他、3DPVや公式生放送、各キャラクターのテーマEPが配信されている。
「源石」と呼ばれる特殊な鉱石が、人々に恩恵と疫病をもたらす世界。
先民(エーシェンツ)と総称される人類たちは、天災の脅威を避けるため、源石を動力として動く移動都市を中心に暮らしを営んでいた。源石に接し続けることで感染する「鉱石病」(オリパシー)は、死後に新たな感染源ともなるため人々から忌避されていた。
彼らを迫害と鉱石病から保護するため活動する主人公たち「ロドス」の前に、迫害を受け続けた感染者組織である「レユニオン」が新たな軍事勢力として産声を上げる……。
ロドス・アイランド製薬
通称は「ロドス」。主人公である「ドクター」が所属し、本ゲームでの中核的な組織である。ライン生命やBSWといった国からの支援を受けている企業とは違い、どこの国にも属さない企業である。本拠地は長方体の小規模移動要塞であることが序章のスライドショーや公式のPVから見て取れる。この船の名前は「ロドス・アイランド号」。基地機能で見られる階層では5層構造だが機能を限定して見せており、その他に食堂や居住区、小型商店街、訓練場、パフューマーが管理する「療養庭園」なども備えている。
鉱石病は不治の病だが、ロドスはどの勢力よりも鉱石病の研究が進んでいるため、様々な地域や種族から感染者が身を寄せている。ウルサス学生自治団以外の企業・団体は相互交流や派遣という形でロドスにオペレーターを駐留させており、戦闘にはほぼロドスに駐留しているメンバーが出撃している。逆に企業・団体にはロドスが人員を派遣している。
ロドス直属のオペレーターには、鉱石病感染者・非感染者、種族、国籍、民間人から軍人(元軍人、傭兵も含む)がいる。オペレーターは、様々な戦闘能力適性テストを合格することで採用される。この時、その人物がどんな組織・団体に所属しているのか、過去の経歴や、キャリアなどは不問である。そのため、一部オペレーターには履歴書が無い、あるいはその履歴書が改竄されていたり情報が秘匿されていたりする場合も。マドロック、イーサンなど元レユニオンがロドスに採用されたケースもある。万年人不足である。
鉱石病の感染者は戦闘・非戦闘を問わずオペレーターを務めながらの鉱石病治療も可能としている。
戦闘オペレーターの発掘以外にも、鉱石病に感染し迫害によって行き場をなくした子供や未成年者の保護も行っており、年少オペレーターとして戦闘で疲弊して帰還したオペレーターの「心の癒やし」となってもらいつつ、一般的な教養を授け、食いっぱぐれぬよう、あるいは将来的にロドスに利益をもたらす未来の基幹要員とするために養育している。慈善団体ではないため治療費は無料ではなく、鉱石病の治療費をロドスで働き、払っている人もいる。
感染者治療を目的としているが公には薬を売らない。感染者薬市場には感染を治すと銘打ってただの鎮痛剤を販売するなど闇が深いためである[注 1]。
ロドスの研究は例えば汚染区域の空気を採取・分析し、汚染からの防護や感染初期の進行遮断治療といった初期段階における研究している。他企業は初期段階で治療するよりも中後期まで進行させて薬を買って延命せざるを得ない状況に持ち込んだ方が遥かに儲かるので感染初期の進行遮断治療の研究などはほとんどしない。
総合すると、ロドスの実態は「(鉱石病の)感染者が関わる問題の解決」全般を担い、高い軍事力をも有する一大勢力であることにある[注 2]。このことをアーミヤは「社会に対しての投薬[5]」と語っている。
企業・団体への相互交流や派遣以外にも地方に支部を有しており、ロドス本艦への物資調達及びオペレーターの発掘も行っている[6]。
ロドス・アイランド製薬は「バベル」という組織が前身となっている。詳しくは後述。
- ドクター
- 声 - 甲斐田ゆき(テレビアニメ版[7])
- 本作のプレイヤーであり、主人公。ロドスの3トップの一人。アーミヤによってコールドスリープから目覚めたが全ての記憶を失っている。が、かろうじて戦闘を指揮する能力は残っている。以前は神経学者で天災や鉱石病の研究者で部隊指揮も行っていた[8]。ロドスが発足する以前からアーミヤやケルシーらと行動を共にしていたと思われるが、ドクターに信頼をおいているアーミヤと比べケルシーは完全に信頼を置いているとは言い難い発言をする時がある。またオペレーターの中にはエイヤフィヤトラやサイレンスのようにドクターを「天災・鉱石病の研究に長けていた人物」として尊敬の念を抱いている者もいれば、記憶を無くす前に出会っていたエンカクやWが蟠りを持っていたり、その評価はオペレーターによって様々である[9]。記憶喪失の前には意外な特技を持っていたという[10]。現在の文明より前の旧人類の一人。源石計画の関係者であり、源石の開発者。
- アーミヤ
- 声 - 黒沢ともよ
- メインヒロイン。14歳。若くしてロドスの3トップの一人にして最高責任者でありながら、レユニオンの暴動鎮圧に自ら参加する。レム・ビリトン出身のコータス族だがキメラでもある。彼女のプロファイルには謎が多く、大半の資料が非公開となっている。十指にアーツ制御装置である指輪を嵌めており、特殊な黒いアーツを発動することができるが、その指輪の色が自身の体調や精神状態と関係があるようである。
- ケルシー
- 声 - 日笠陽子
- ロドス3トップの一人。医療部門のリーダーとして、アーミヤをはじめオペレーターの健康管理を行う傍ら、第2章冒頭ではドクターやアーミヤと共に龍門近衛局との交渉の場に帯同するなど渉外活動も行っている。ロドスの為に助力を惜しまないが、第6章では私兵部隊である「S.W.E.E.P.」のレッドを率いて別動隊として行動している。自身も脊椎より「Mon3tr」[注 3]を召喚し戦う。パトリオットことボジョカスティ曰く300年前から姿が変わってないらしい。
- クロージャ
- 声 - ???[注 4]
- ロドスの艦内エンジニア兼購買部の運営担当。エンジニア部門のトップ。本名は「エイダ・クロージャ・チャーチ」。バベル時代からの古参。ロドスの設立に関わっているとされ、ケルシー曰く「彼女が居ないとロドス(艦)は巡航さえままならない」という。元々引きこもりで様々な施設のハッキングなどをしていたがテレジアによりバベルにスカウトされた。ブラッドブルード系サルカズ族。レイジアン工業製の汎用ロボットをロドス専用オペレーターとしてカスタマイズしているのも彼女だが、Lancet-2は事あるごとに「可愛いクロージャお姉様」「マスタークロージャ」と発言に付け加えていたり、Castle-3は忠誠心が高い発言と高性能をアピールするなど戦闘以外の改良に多少難がある。隣に飛んでいるドローンの名前は「Lamda」。10章からは自身も作戦に参加している。自称『★42オペレーター』であり『ロドス安心のエンジニア』であり『ロドス・アイランドスーパーバイザー兼超優秀システムエンジニア』であり『カズデルボーイズトップ100』であり『オープンソフトウェア提唱者』。
- Ace
- 声 - 松山鷹志(テレビアニメ版[12])
- ロドスのエリートオペレーター。ドクター救出作戦に参加する。ドクター救出後は、アーミヤたちを逃すためにタルラと対峙し、死亡した。ブレイズをエリートオペレーターに推薦したのは彼。
- Scout
- 声 - 千葉進歩(テレビアニメ版)
- ロドスのエリートオペレーター。バベルの時代から所属する古参オペレーター。ドクター救出作戦に参加。レユニオン幹部Wと対峙し自身の命と引き換えにドクターたちを見逃す契約を結んだ。W曰く「バベル」の中でも指折りの強さだったらしい。
- Stormeye
- 声 - 川原元幸
- ロドスのエリートオペレーター。知覚系アーツと熟練の戦闘技術を持つ。外勤小隊の指揮を務めており、主に強襲作戦や支援を担当している。
- Sharp
- 声 - 楠大典
- ロドスのエリートオペレーター。単独作戦能力に優れている。外勤小隊では、指揮と共に人材育成や高難度任務を担当している。
- Touch
- 声 - 柚木涼香
- ロドスのエリートオペレーター。植物学、医学の専門家で、極めて珍しいアーツを持つ。外勤小隊では、指揮や鉱石病援助、医療調査任務を担当している。
- Pith
- 声 - 矢口アサミ
- ロドスのエリートオペレーター。アーツの誘導、解析、制御に長けている。外勤小隊では、指揮に加え、防御突破任務や人材育成を担当している。
- Outcast
- ロドスのエリートオペレーター。種族はサンクタ。かつては有名なガンマンであり、リボルバーの扱いに長けている。サイラッハやリードに多大なる影響を与えた。9章でダブリン亡霊部隊の幹部6人を相手取り、6人を巻き込んで死亡した。Rosmontisをよく気にかけていた。
- Logos
- ロドスのエリートオペレーター。種族はサルカズのバンシー。若者でありながら古風な言葉遣いをする。呪文を印すという珍しいアーツを持つ。11章では、敵にこのアーツを使用して対抗した。過去にマドロックを助けたことがあり、彼女のロドスへの加入理由のひとつとなっている。スツール滑走大会で優勝をしている。
- Misery
- ロドスのエリートオペレーター。種族は「サルカズ」。Outcastとは仲が良かった。空間を操るアーツを使う。アーツを使うには相当なリスクを伴うそうだ。10章では、敵にこのアーツを使い混乱を起こした。
- Mechanist
- ロドスのエリートオペレーター。ブレイズのエリートオペレーター就任を問う会議に参加していた。名の通りメカニックとしてブレイズのチェーンソーの設計やブレミシャインの鎧の改良にも関わっていたようだ。戦闘においても十体以上のライン生命製パワードスーツに囲まれてなお蹴散らすなど、エリートオペレーターの名を冠するに相応しい多芸な人物。 Logosとはパートナーである。
- Raidian
- ロドスのエリートオペレーター。7章のチェルノボーグでの作戦にて通信小隊の隊長として作戦に参加。ロスモンティスのアーツの支援等を行っていた。アーミヤやロスモンティスから好かれている。彼女はケルシー曰く無性の母性に溢れており、子供たちから人気である一方、多感な世代からは少々敬遠されることも。
- Blaze
- 声 - 中原麻衣
- ロドスの強襲専門のエリートオペレーター。武器はチェーンソー。熱量操作のアーツを使う。アーミヤの直接指揮下の作戦に従事している。とても明るい性格で、アーミヤのことを「ウサギちゃん」と可愛がっている。Aceの推薦によりエリートオペレーターとなった。ストーリー第6章では準主人公的な役回りで登場する。
- Rosmontis
- 声 - 小倉唯
- 14歳。身長は142cm。出身はクルビア。誕生日は7月6日。ロドスの殲滅戦専門のエリートオペレーター。ロドスの切り札と言われる程の高い戦闘能力を持つ。ロドスが彼女を出撃させるということは被害を考慮しないということである。過去に何らかの実験の実験体になっていた[注 5]。その影響で記憶障害があり、記録デバイスに多くのことを記して思い出せるようにしている。現在は「ロスモンティス」。同じエリートオペレーターであるブレイズやAce、Scoutとは仲が良い。他のエリートオペレーターからもよく可愛がってもらっている。
- チューリップ
- 声 - 飯田友子
- ロドスのイベリア部門事務責任者である。イベリアで個人で現地の感染者救助と治療関連の活動を行っている[注 6]。ロドス成立前からケルシーと関係を持っている数少ない人物である。
- アスカロン
- ロドスのケルシー直属の特殊部隊「S.W.E.E.P.」を統括する。種族は「サルカズ」。ロドスの前身、バベルの時代から所属する古参オペレーター。
- レッド
- 声 - 小清水亜美
- ケルシーが指揮するロドスの特殊部隊「S.W.E.E.P.」に所属する暗殺専門のオペレーターで「ウルフハンター」と呼ばれている。ケルシーの命令に従い潜入や脅威の排除を行っている。ループス族だが、なぜか同族から恐れられている。狼主「オバアサン」の「牙」。
- マンティコア
- 声 - 諏訪彩花
- ケルシーが指揮するロドスの特殊部隊「S.W.E.E.P.」に所属するオペレーター。マンティコアの経歴はほとんど失われているが、着任以前から指定対象の排除に従事していたことから前職は殺し屋だったと予想される。潜伏や侵入を用いて、敵陣営への奇襲等の作戦で高い戦闘能力を発揮している。
- ドーベルマン
- 声 - 種﨑敦美
- ボリバルの元軍人でロドスでの新任オペレーター・一般オペレータの教育を行う教官。行動隊・行動予備隊の統括責任者でもある。ドクター救出作戦にも参加。
- フロストリーフ
- 声 - 加隈亜衣
- ロドスの前衛オペレーター。元少女兵で傭兵をやっていた少女。凍結系のアーツを使いこなす。ストーリー第4章ではチェルノボーグを偵察中、同じ凍結系のアーツを持つレユニオンの幹部「フロストノヴァ」と対峙する。
- グレースロート
- 声 - 福圓美里
- ロドスの狙撃オペレーター。ストーリー第6章ではブレイズと同様に準主人公的な役回りを担う。過去にAceから訓練を受けている。非感染者であり、過去の経緯が原因で鉱石病や感染者に嫌悪を示していたことから、一部の感染者オペレーターから冷たい視線を向けられていたが、龍門でのレユニオンとの戦いを通して感染者への見解を少しずつ改めるようになる。
- イーサン
- 声 - 吉野裕行
- 地下感染者組織を渡り歩き、最終的にレユニオンから脱退しロドスにやってきたオペレーター。レユニオン脱退の理由は「メシがまずかった」から。その為、食に対しての執着心が高く、持ち前のステルス技能を活かして常習的に他人のお菓子や食堂にある食材のつまみ食いをしている。
- マドロック
- 声 - 内田真礼
- マドロック小隊のリーダーで、元レユニオン幹部のサルカズの傭兵。チェルノボーグ事変の前に既に脱退していた。いつも装備をつけていたので素顔が女性だとはマドロック小隊の中でも古参以外は知らなかった。泥と岩を操るアーツを使う。使う武器は「槌」。泥や岩で作られた人形を友人と呼んでいる。リターニアで感染者の傭兵ということで何度も襲撃され、窮地に陥っていたところをエリートオペレーターのLogosに助けられ仲間と共にロドスに合流した。戦闘時に着ているアーマーはアーツによってパワードスーツとして使っている。戦闘の最中には必ずアーマーを着るときめている。クロージャからフル装備で艦内を動き回るなと注意されている。
- ラップランド
- 声 - 今井麻美
- ループス族の奇襲・粛清専門のオペレーター。ロドス随一の危険人物。本名は「ラップランド・サルッツォ」。出身はシラクーザで、サルッツォファミリーのドン「アルベルト・サルッツォ」の娘。テキサスファミリーの粛清に参加した後からテキサスに異様な執着心を持っている。
- エイヤフィヤトラ
- 声 - 種田梨沙
- 本名は「アデル・ナウマン」。火山研究者であり天災研究者。同じ天災研究者のドクターのことを先輩と呼ぶ。膨大なエネルギーを必要とするアーツ行使において卓越した生来の才を発揮する。彼女の両親も火山研究者であったが火山の噴火で死亡している。重度の鉱石病の感染者で難聴、視力低下、身体力低下などを発症している。鉱石病が進行し補聴器をつけていたり、読唇術で相手の話を聞くなどをしている。
- パゼオンカ
- 声 - 安済知佳
- 本名は「アヴドーチャ・ニコライェヴナ・イワノワ」。地下都市ゼルウェルツァでは文学代表であり、「アヴドーチャ・レザーペン」と名乗っている。出身はウルサス。元々貴族の娘であったが、政治闘争で次々に家族を殺され運良く彼女だけが生き残りゼルウェルツァに迷い込んだ後、文学代表として様々な仕事をこなしてきた。その後、ゼルウェルツァの商業代表クロッケ・ダイアモンドフェースの紹介により、ロドスへ研修にやってきた。今は狙撃オペレーターとして外勤任務にあたっている。
レユニオン・ムーブメント
通称は「レユニオン」。ウルサス帝国で迫害されていた鉱石病感染者によって興された組織。
結成された当初は統率が取れておらず小規模な暴動を起こす程度でしかなかったが、タルラを筆頭に強力なアーツ特性を持つ指導者達の出現や元軍人を中心とする反政府軍、サルカズ傭兵組織の参入により、天災も味方する形とはいえチェルノボーグを陥落させ、龍門に侵攻するまでに勢力を拡大した。
「感染者は自らの立場に誇りを持ち、積極的に力をつけ、そしてそれを行使すべきだ」という理念を掲げ、数々の都市で暴動を起こす。
とはいえ、組織の現状は暴力による感染者の権利獲得を優先する為に末端の感染者が捨て駒の様に利用されており、その待遇の悪さに一部末端感染者が不信感を抱き離反する者もおり、幹部級のメンバーの行動方針の食い違いなどもあり、一枚岩の組織ではない様子がストーリーで語られている。
ロドスに対しては、同じ感染者のいる組織でありながらレユニオンと戦闘行為を行っている[注 7]事を「敵対」とみなし、刃を向けている。
- タルラ
- 声 - 坂本真綾(テレビアニメ版[13])
- 本名は「タルラ・アルトリウス」。種族は「ドラコ」。父はヴィクトリア王家の「エドワード・アルトリウス」[注 8]。幼少期にコシチェイによってウルサスへ連れ去られ育てられた。レユニオンの指導者。彼女が指導者に就いたことにより、レユニオンは過激な組織へと変貌した。アーツは辺り一面を融解させるほど強力。周囲からは「暴君」と呼ばれ恐れられている。かつては感染者のために奮闘し、世間知らずながらも真っ直ぐな姿勢を貫いていたが……。
- クラウンスレイヤー
- 声 - 千本木彩花(テレビアニメ版[13])
- 本名は「リュドミラ」。種族はループス。ロドスが初めて遭遇したレユニオンの幹部でタルラの右腕と言える存在。アーツは感染後に発現した感染器官から生成される霧を口から発生させるもの。これにより隠密、潜伏を得意とし、近距離戦、暗殺、後方撹乱を行う。クラウンスレイヤーの父親は研究者でケルシーと共にチェルノボーグの研究施設に勤めていたが貴族間の対立に巻き込まれ逮捕・処刑されており、ケルシーを仇として付け狙っていた。
- メフィスト
- 声 - 天崎滉平(テレビアニメ版[13])
- 本名は「イーノ」。種族はリーベリ。レユニオンの医療術師であり幹部。ファウストと行動を共にする。幼少期は優しい少年であったが家族から受けた虐待と鉱石病への感染で精神を病み、現在の残忍な性格へ変貌。レユニオンによる暴動をゲームとして楽しんでいる。アーツは源石を介して感染者を洗脳し、再生能力を与え使役するもの。部下でさえもアーツによって家畜のように扱うことからレユニオン内での人望はゼロに等しい[注 9]。
- ファウスト
- 声 - 堀江瞬(テレビアニメ版[13])
- 本名は「サーシャ」。種族はサヴラ。レユニオンの狙撃歩兵であり幹部。メフィストと行動を共にする。常に冷静沈着。アーツによりステルス化が可能。狙撃の名手で、クロスボウから放たれる矢は凄まじい威力を誇る。メフィストとは幼馴染であり、感染した彼のため自らも感染者となった。メフィストを逃すために囮となり死亡した。
- スカルシュレッダー
- 声 - 松田利冴(テレビアニメ版[13])
- 本名は「アレックス」。種族はウルサス。レユニオンの突撃部隊幹部。ガスマスクにフードといった風貌で、グレネードランチャーとブレードを用いて戦う。過去に起きた出来事により、他の幹部よりも人一倍非感染者に対する憎しみが強い。捨て身でドクターを襲撃するもアーミヤが咄嗟に放ったアーツにより阻止され死亡。しかし、後に再びアーミヤ達と対峙、その正体はアレックスの姉ミーシャであった。アーミヤが戸惑い攻撃を躊躇う最中、チェンによって殺害された。彼らとの戦闘はアーミヤにとって大きな傷を残すことになった。
- フロストノヴァ
- 声 - 高垣彩陽(テレビアニメ版[13])
- 本名は「エレーナ」。種族はコータス。レユニオンの術師幹部でスノーデビル小隊のリーダー。重度の感染者で強力な凍結系のアーツを操る。平時は小隊員に自身のアーツを分譲することで部隊戦力の強化と自身の負荷軽減をしているが、それでも感染の影響で皮膚に触れると凍傷になる程冷たい。[注 10]悪戯好き。好きな食べ物はスパイスとアルコール、少しの砂糖を混ぜたキャンディ。
- パトリオット
- 声 - 銀河万丈(テレビアニメ版[14])
- 本名は「ボジョカスティ」。種族はサルカズのウェンディゴ。源石融合率は作中最大の60%。そのため喉にも影響し、喋りにくくなっている。一般的には重症になる攻撃でも傷を負ったところはすぐに源石が増殖し埋めてしまう。ウルサスの元軍人で虐げられる感染者を守る為戦っていたが、その中で出会ったタルラの理想へ共感しレユニオンへ加入した。盾兵で構成される精鋭部隊「遊撃隊」を束ねる[注 11]。個人戦力に於いてテラ大陸最強とも言われている実力を誇り、指揮官としても優秀であり、過去にはヴィクトリアの蒸気騎士、カジミエーシュの銀槍のペガサス、ラテラーノの教皇銃騎士、ウルサスの皇帝の利刃等テラの大国が擁する最強戦力を倒している。
- ナイン
- 声 - 庄司宇芽香(テレビアニメ版[14])
- 新生レユニオンのリーダー。植物系アーツを使う。元龍門近衛局の隊長。任務中に源石爆弾を使われた際、チェンを庇い破片を被弾して感染者となった。しかし、これでチェンも感染している。感染者となったため龍門近衛局を追放され、その後は龍門のスラムに身を寄せていたが、レユニオンの龍門襲撃に乗じてスラムを離れレユニオンに身を寄せた。8章の最後に幹部を悉く失いバラバラになったレユニオンをまとめるためリーダーとなった。9章ではロドス艦を襲撃し、タルラ奪還作戦の指揮をとった。
- Guard
- 声 - 小林千晃(テレビアニメ版[15])
- ロドスの元前線オペレーター。新生レユニオンの幹部。ドクター救出作戦にAce隊の隊員として参加。タルラの足止めをしている際、Aceの腕一本と引き換えに助けられた。その後、紆余曲折ありレユニオンに参加している。9章のタルラ奪還作戦の際、見届ける責任があると参加している。13章にて工場の爆発事故に巻き込まれ、薬の原料となる花を持ち出そうとした感染者を庇い火災の犠牲となった。彼が死の間際に残した音声記録は新生レユニオンの掲げるべき指針を示すことになる。
龍門
読み方は「ろんめん」。現実世界でいう「中華系」を彷彿とさせる、「炎国」の西方を拠点とする巨大移動都市。ロドスが龍門の通貨である「龍門幣」を使用する等ロドスとの商業的な影響力の強さも図り知れる。「龍門近衛局」は龍門の警備を行う警察組織で、トップは龍門の権力者であるウェイ総督が務める。主な業務内容として、龍門内で行われる違法行為、暴力犯罪、組織犯罪、武装逃走犯や国際犯罪の取り締まり、そして日に日に増していく鉱石病感染者に対する保護や取り締まりなどを行う。近衛局の他にも様々な龍門出身者がロドスに駐留している。
- チェン
- 声 - 石上静香
- 龍門近衛局の特別督察隊隊長。本名は「チェン・フェイゼ」。「赤霄」と呼ばれる剣を用いて戦う。ヴィクトリア王立前衛学校卒業。バグパイプとは同級生。一見冷たく職務に忠実な堅物のようだが、その実、感染者の不当な扱いに憤りを抱いている。過去の作戦の最中に感染者となったが、ウェイの権限により秘匿されていた。後に自ら感染していることを明かし、近衛局から離反する。同じ龍族であり、レユニオンのリーダー「タルラ」とは何らかの因縁がある。メインストーリー第5章では彼女の視点でストーリーが語られる。10章からはバグパイプとにヴィクトリアを訪れている。
- ホシグマ
- 声 - 安野希世乃
- 龍門近衛局特別督察隊のエリートでチェンの部下であり右腕。実際はほとんど同僚。面倒見が良く、職務から離れると砕けた口調になる。極東出身で、かなり大柄。犯罪歴があるが、優れた能力評価によりチェンが近衛局へ迎え入れた。巨大な盾「般若」を使う。
- スワイヤー
- 声 - 徳井青空
- 龍門近衛局の上級警司。本名は「ベアトリクス・スワイヤー」。大企業を経営する一家の令嬢で、部下から厚く信頼されているがチェンとは行動方針の違いもあり、第5章で何かと揉み合っている。自称「龍門近衛局特別督察隊次期局長」。
- ショウ
- 声 - 広橋涼
- 龍門消防局に所属している消防員。その役割を活かし、ロドスでは消防や防災に関する知識を広めている。見た目は小柄な男性の様だが女性で、放水による敵の「押し出し」を得意とする。行動は冷静沈着だが非常に緊張癖で、内向的かつ話すのが苦手な上、口を開けば怒涛の勢いで一気に話してしまう事がプロファイルに記載されており、ボイスもとても早口で喋っている。
- ウェイ・イェンウー
- 声 - 山寺宏一(テレビアニメ版[15])
- 龍門のトップである政治家。切れ者で礼儀をわきまえており、政治家としての評価は非常に高い。が、目的のためなら手段を選ばない。身体能力も優れており、チェンに剣術を教えたのは彼である。
歳
古代から人々が崇めた「カミ」の一つ。歴史に名を残した炎国の古代皇帝が炎国の民のことを大事に思うあまり、炎国に住み着いていた巨獣[注 12]を全部排除しようと考えた。意外なことに、最初に見つけた歳が古代皇帝に味方した。戦いが終わった後に歳は代理人として12人に分裂し姿を変えた。「カミ」の一部なので非常に長命で炎国でひっそりと暮らしている。彼らの序列は混沌とした状態で「我は誰か?」という問いに答えを見つけた人から代理人として実体化したそう。代理人たちは問いに答えるために習得した芸術が得意である。1番目は武、2番目は碁、3番目は詩、6番目は農業、9番目は鍛冶、11番目は絵、12番目は料理が得意。但し2番目の囲碁バカ[注 13]は囲碁が得意ではあるが嫌い。代理人の形で実体化した12人に名前をつけてくれた女性がいたとのこと。彼女は代理人たちに何らかの期待を抱いていたそうだ。現在、1番目の「チョンユエ」、3番目の「リィン」、6番目の「シュウ」、9番目の「ニェン」、11番目の「シー」の5人がロドスに滞在中。2番目の囲碁バカが何かを企んでるらしい。
- チョンユエ(重岳)
- 声 -関俊彦
- 12人の代理人の1番目で長男。武人。代理人としての力は剣に封じており、人間として生きながら長きに渡って武芸を磨き続けている。そのため、彼の持つ武は能力に依らないものである。妹達同様、漢詞を用いた古語的言い回しが多い。ロドスへ来る前は炎国の移動都市である玉門(ユーメン)にて武術教官を務めていたが、現在は辞任している。しかし、ロドスでもこれまで同様、武の鍛錬と指導の日々を送っている。『チョンユエ(重岳)』の名はかつての友人から人間として生きる上で付けられたもので、代理人としての本名は『朔(シュオ)』。
- ワン(望)
- 声 -
- 12人の代理人の2番目で次兄。囲碁を得意とするが、好きではない様子。司歳台によって捕縛・投獄されていたが脱獄、自身の分け身を碁石に封じ、炎国全土を碁盤として各所に布石することで様々な事件を引き起こしており、玉門や大荒城の一件にも関わっている。一連の行動には妹の一人であるジエ(頡)の消滅が関係しているようである。
- リィン(令)
- 声 - 井上喜久子
- 12人の代理人の3番目で長女。詩人。大酒飲み。同じ酒飲みのホシグマからは「あの方の酒量はすさまじいですよ!酒の飲み方も心得ていらっしゃいますし!」と評している。リィンは詩が得意である。古典的な趣があり、声律は複雑で、形式も計算し尽くされている。整った対句でありながら内容は自由奔放なもの、あるいは短長の文を使い分ける。長女の威信でニェンとシーをまとめている。12人の中で1番神出鬼没。炎国の様々なところを歩いている。現在はロドスに滞在中。歳はアーツらしきものは使うが彼女らはアーツ適正は欠落である。アーツとは全くの別物である。
- シュウ(黍)
- 声 - 南條愛乃
- 12人の代理人の6番目で四女。慈愛に溢れ、非常に世話好きで、兄弟姉妹のみならず関わる人に悉く世話を焼く『お姉ちゃん』気質。炎国辺境の大荒城を千年もの歳月に渡って農業で支え続けており、作物の生えない凍てつく大地を一大穀倉地帯へと発展させた。一人でも多くの人々を飢えから救うため、自身が主導となって品種改良の研究なども進めている。能力は天候や作物の生育に干渉するものだが、「人の力で乗り越えるべき」と人間が彼女に頼った生き方にならないよう極力使わずに、また人に紛れて農業に携わっている。大荒城が穢れが引き起こした水害に見舞われた際に能力によって止めるが、力を使い果たして消える。完全な消滅は避けられたためややあって復活するも、人々の記憶からは消え、肉体にも後遺症が見られる。
- ニェン(年)
- 声 - 悠木碧
- 12人の代理人の9番目。無職のニート。鍛冶師。様々な金属工芸に精通しており、身分不相応というほどに深い冶金の知識を持つ。現在、訪問者としてロドスに滞在しており、時としてロドスの金属加工事業に助言する。エンタメ関連の仕事が得意と主張し、よくオペレーターたちに作品を提供しているが、評判はイマイチ。訪問者としてきた時、ケルシーはいつものように追い出すことはなかった。ニェンはいつも一日中ブラブラしている。作戦に参加した時は鎧すらつけないが一回も怪我をしたことがない。更に鈍重な盾であれ、奇妙な形をした剣であれ、彼女は自在に使いこなす。更に、彼女は盾を戦場の各所に分散させ、解明不可能な技巧を駆使し、様々の攻撃からチームメンバーを守ることができる。リィン同様アーツではない。
- シー(夕)
- 声 - ゆかな
- 12人の代理人の11番目。12番目は男なので末妹。無職の引きこもり。ロドスに来る前は山に引きこもってた。画家。ニェンの働きかけにより、訪問者としてロドスに訪れることを強いられた。絵画、特に炎国の伝統絵画が得意である。現在はロドスのとある人通りが少ない通路の壁に住み着いている。壁に扉の絵を描いた。すると扉になった。そこから出てくることは滅多にない。シーの能力は描いたものが人や物に作用する。例えばラヴァやサガがシーの描いた絵の中を彷徨っていた。サガに至っては「シーの絵の中で十年の歳月を旅してきた」らしい。ロドスにシーが来てから不可思議な幻覚を見る事件が増加した。捜査したらこの引きこもり無職が原因だった。そこで見た天まで届きそうなお城だろうと、波一つない静かな水面だろうと、人気がまるでない雪景色は全てシーの絵画の内容である。リィンが来てニェンが邪魔しなくなったおかげで喜んで自分の絵の中に引きこもっている。
ブラックスチール・ワールドワイド
通称は「BSW」。クルビアに本社を置く民間警備企業である。前身はクルビアの傭兵団。国同士の戦争で利益を得る多くの傭兵団とは異なり、BSWの初期メンバーの大半はクルビア独立戦争の時に退役した老兵だった。当初はクルビア連邦を頼り、主に政府や企業との契約を受けていたが、とある事件を経た後、ようやくBSWは元の体系から脱却し、積極的に国際業務を発展させ始めた。ロドスとはまだ彼らが世に知られてない時から契約を結び、現在でも派遣研修として訓練生を送り込むなどの相互交流が行われている。BSWは社員の融通が利かず、また社内規則も厳しいようで、自由な雰囲気のロドスに慣れたオペレーターが帰還を渋る発言が見られる。
- フランカ
- 声 - 加隈亜衣
- BSW所属の戦闘オペレーター。飄々とした性格で、いつもリスカムを困らせている。源石で作られたレイピアを愛用している。このレイピアはアーツと合わさり、金属をも溶かすほどの威力を持つ。作戦中に感染しロドスに治療を受けにきている。ロドスに来てすぐの時、リスカムとトラブルを起こし部屋を壊したため給料から天引きされている。元は上流階級の令嬢であり、剣術は母から習ったものである。
- リスカム
- 声 - 石川由依
- BSW所属の戦闘オペレーターでフランカのパートナー。真面目な性格で、いつも飄々なフランカのストッパー役も担う。ライオットシールドに雷撃系アーツを組み合わせた戦法を使いこなす。ただし、アーツを使用すると自身も痺れて行動不能になるため、多用は出来ない。なお、行動不能中はフランカの悪戯の餌食とされる模様。
- ジェシカ
- 声 - 広橋涼
- 本名は「ジェシカ・ブリンリー」。BSW所属の戦闘オペレーター。相互交流の一環としてロドスに研修に来ている。レイジアン工業の社長令嬢だが、自らBSWへ入社した。自分に自信が持てない性格だが、戦闘能力は優秀である。彼女が愛用している拳銃は彼女自ら購入したもの。4章でフロストリーフ、メテオリーテとともにフロストノヴァと出くわす。現在ではBSWに籍はおいているが上層部との意見の食い違いで反発しことにより懲戒解雇を受けて人生を開拓地で再スタートさせた。
- 現在の装備はBSW製の1094号ガス拳銃、自身でカスタムした小型機関銃、対装甲にレイジアン工業製の大型対重装甲砲、高い機動性があり弾薬等を収納可能な戦術防盾を装備している。
- 大のおやつ好きであり、非常に高価な銃火器や弾薬に匹敵する額を購入に充てるほどである。
- バニラ
- 声 - 杉浦しおり
- BSW所属の研修生。BSWの研修中に異例の抜擢でロドスに留学生として駐留する事になった。人里離れた部族の出身の為近代的な生活に慣れず、BSW所属の際に「常識」というカリキュラムを別に受けていた。自室にはオリジムシやハガネガニといった感染生物をペットとして育ている[注 14]。意外と高身長で172cmあるが、本人はとても姿勢が低く、先輩であるリスカム・フランカにはペコペコしている。
ペンギン急便
ペンギン急便は謎に包まれた物流企業。トップはクルビアでミュージシャンとしても活躍しているペンギン"エンペラー"が務めている。龍門を拠点とし、情報伝達や人員及び物資輸送・配達などが主な業務となる。バイソンの父が経営するフェンツ運輸とは密接な協力関係にあるほか、ロドスに対しても物資の配達や戦闘支援に関わっている。イベント「喧騒の掟」は、ペンギン急便を中心にしたストーリー展開となっている。ロドスに駐留するオペレーターはロドス・ペンギン急便間の契約に基づき、駐在連絡員として協力している。
- テキサス
- 声 - 田所あずさ
- 本名は「チェリーニア・テキサス」。栄華を極めたテキサスファミリーのドン「サルバァトーレ・テキサス」の孫娘。テキサスファミリー最後の生き残り。クルビア出身の無口なトランスポーター。無口なのは無愛想なのではなく単に何も考えてないだけである。「源石剣」という武器を使い戦う。「源石剣」はその場に質量のある斬撃を残す。ロドスに所属している同族のラップランドとは過去に何かあった模様で因縁がある。喫煙家だが、普段はチョコ菓子を代わりに咥えている。
- エクシア
- 声 - 石見舞菜香
- 本名は「レミュエル」。ラテラーノ出身の輸送警備担当。好物は酒と音楽とパーティ。サンクタ族でこの種族しか扱えない守護銃[注 15][注 16]で敵を蹂躙する(ただし平時はゴム弾を使用)。モスティマを追いかけてペンギン急便に所属した。サンクタらしく楽天的で、学生時代は爆発を度々起こすなどトラブルメーカーでもあった。アップルパイが好物であり、自身の得意料理でもある。
- ソラ
- 声 - 鈴木みのり
- MSR所属の現役アイドルだが、職業上の立場を最大限利用して、テキサスを追っかけてペンギン急便に身を寄せている。種族は事務所により非公開[注 17]。漢字の表記名は「空」。
- クロワッサン
- 声 - 久保ユリカ
- ミノス出身のトランスポーター。関西弁を喋る。買い物好きだがいつも金欠しがちなことも。それ故に、金銭への執着心は高くないが、バザーなどではよく店を出して金儲けを画策している。型破りなメンバーが多いペンギン急便の中では比較的常識人。
- モスティマ
- 声 - 水樹奈々
- ペンギン急便のトランスポーターだが、イベント「喧騒の掟」のストーリーでエクシア達と合流するまでは数年も行方を眩まし単独行動をしていた。昔、サンクタ族にとって禁忌である同族への銃撃を犯してしまったため、堕天している。サルカズに似た角や尾をもつのはそのため。エクシアとその姉レミュエルとは古い友人。モスティマはアーツを2つ持っており、一つは時間の遅延や停止である。さまざまなアーツがある中、世界のことわりに関わるアーツは異質である。もう一つはまだ明かされていない。アーツを使った際、モスティマの背後に何かが現れていたという。その正体はヨハネの黙示録に登場する竜ではないかと推測される。なお、このアーツは所持しているアーツユニットによって後天的に得たものであり、堕天にも関係している。
- エンペラー
- 声 - 津田健次郎(ショートアニメPV[16])
- ペンギン急便のボスを務めるペンギンの男性。テキサスとともにペンギン急便を立ち上げた。3000年以上生きていることが示唆されている。イベント中に鼠王に致命傷を負わされているがその後何食わぬ顔で復活している。酒好きで口が悪いが、テキサスを始めペンギン急便のメンバーに慕われるなど、信頼が厚い。クルビアでは有名ミュージシャンとして活躍しており、時にはシエスタで開催されるイベントにも参加している。正体は獣主。
使徒
使徒は元カジミエーシュ騎士と2人のサルカズ族の女医達によって結成された鉱石病感染者援助団体。各地を駆け回り感染者の治療をしていく中でロドスに辿り着き、感染者治療だけでなく戦闘支援にも加わるようになる。
- ニアール
- 声 - 佐倉綾音
- 本名は「マーガレット・二アール」。元カジミエーシュの騎士で名前は「燿騎士」。メジャーで優勝もしている。不慮の事故により鉱石病に感染したとされ追放された。その後カジミエーシュを離れ、シャイニング達と出会い、使徒を設立する。ロドスでは重装オペレーターとして防御支援も行う。ドクター救出作戦にも参加していた。現ニアール家当主。後にカジミエーシュに帰還、ロドスのカジミエーシュ支部に駐留し騎士競技の腐敗を正すべく尽力する。
- シャイニング
- 声 - 清水理沙
- 銀髪のサルカズの旅医者で、使徒のメンバー。サルカズの医療組織「聴罪師」の一人だったが、「聴罪師」の真の目的を知り実験体と共に逃亡した。サルカズでは珍しく鉱石病に感染していない。凄腕の剣士でもある。10章では過去にけりを付けるためヴィクトリア、ロンディニウムをナイチンゲールと訪れている。
- ナイチンゲール
- 声 - 石川由依
- 金髪碧眼のサルカズ族の医療オペレーターで、使徒のメンバー。使徒のメンバーからはシャイニングが付けた「リズ」の名で呼ばれている。重度の鉱石病感染者で、歩行が難しくなるほどの虚弱体質など様々な障害が見られ、ロドスで治療を受けている。元聴罪師の実験体。[注 18]移動時や戦闘時はほとんど車椅子だが、アーツを跡形もなく消し去ることのできる「聖域」を展開できるため並大抵の部隊では相手にならない。
レッドパイン騎士団
カジミエーシュの感染者騎士によって結成された騎士団。団長は炎尾騎士フレイムテイル(ソーナ)。メンバーは4人と1機。元々は5人だった。
- フレイムテイル
- 声 - 平野綾
- レッドパイン騎士団の団長。炎尾騎士フレイムテイル。本名は「ソーナ」。灰毫騎士アッシュロックとレッドパイン騎士団を立ち上げた。元は集落に住む一般人だったが、天災に見舞われ感染。底辺層の暮らしを送る中で競技騎士の存在を知り、脱却すべく自ら協議騎士の道へ進んだ。
- アッシュロック
- 声 - 上田瞳
- 灰毫騎士グレイナティ。本名は「グレイナティ・カリスカ」で騎士貴族の子女だったが、感染を理由に家を追われた。フレイムテイルからは「カイちゃん」の愛称で呼ばれる。フレイムテイルの住んでいた集落はカリスカ家が統治していたが、天災に見舞われた際に見捨てたことを負い目に感じている。
- ワイルドメイン
- 声 - 村中知
- 野鬃(やそう)騎士ワイルドメイン。本名は「イヴォナ・クルコフスカ」。征戦騎士の家系に生まれ将来を熱望されたが、感染を理由に追放される。一族を見返すべく競技騎士になった。フレイムテイルより身長が1cm低いことを気にしている。ジャスティスナイトを拾ってきた上に改造を施した。
- ファートゥース
- 声 - 三森すずこ
- 遠牙騎士ユスティナ。本名は「ユスティナ・バレンタイン」。かつてはのどかな田舎に住む村娘だったが、耀騎士に憧れて自身も騎士となるべく大騎士領へ向かう。しかし、道中の不慮の事故により感染、村に帰ることも出来なくなる。後に感染者騎士法案が制定されたことで競技騎士となった。いつか村へ帰れる日を夢見ている。
- "Justis Knight“ ジャスティスナイト
- 声 - ゆきのさつき
- レイジアン製四輪プラットフォーム。元はサーチライトと射撃機能が付いたものだったが、利用価値が低く生産停止、廃棄されたものをワイルドメインが拾ってきた。ロドスに来る前に既に原型が無いほど改造されており、ロドスでもボイスシステム導入など更なる改造をされた。現在は花の水やりやデリバリーの受け取りなどなど……射撃以外の支援も意欲的(?)に行うように。口癖は"Di-di“。
ライン生命医科学研究所
通称「ライン生命」。ライン生命医科学研究所は、多民族国家であるクルビアを拠点としている。親会社は移動都市トレモントにある。生命科学や化学工業、生物応用などの技術領域の開拓、発展に力を入れている企業で、クルビアが重点的に支援している科学技術団体である。コンポーネント統括課を中心として5つの研究課と4つの統合課の10からなる事業課で構成されている。ライン生命が公開する多くの成果は業界の注目を集めており、毎年多くの業界関係者のライン生命への加入を促している。作中に登場するライン生命所属のオペレーターは社内で起こった事件の影響で退職、ロドスに移籍した元社員のオペレーターが多い。サリア曰く「崇高な目的のためなら手段を選ばない人たちだ」と、忠告している。
- イフリータ
- 声 - 花守ゆみり
- ライン生命で治療を受けていた鉱石病の重症患者。ライン生命で起こった事件により、後見人のサイレンスと共にロドスへ移動し治療を受けている。現在では病状も安定してきており、他のオペレーターと共に作戦に参加している。あと1歩ほどでエリートオペレーターになることができるほどの実力を有している。今までサリアとサイレンス、イフリータの関係は悪かったが現在ではよくなってきており、イフリータは2人と肩を並べたいと考えており医学を学んでいる。サルカズ族で、飛び抜けたスペックの火炎系アーツ能力を持つ。彼女のプロファイルには酷く荒らされた形跡が確認できる。「炎魔事件」の実験体であり、種族もそれによりサルカズへと変化した。元実験体という同じ境遇のロスモンティスとは仲がいい。
- サイレンス
- 声 - 鬼頭明里
- 元ライン生命の研究員でイフリータの担当医。本名は「オリヴィア・サイレンス」。現在はロドスに移籍し、引き続きイフリータの鉱石病治療を行いながら、戦術医療オペレーターを務める。現在ではライン生命に戻りクリステンが去った後のコンポーネント統括課の特別顧問を勤めている。『トリマウンツ化学倫理共同宣言』の発起人。全クルビア科学界が注目する人物となっている。
- フィリオプシス
- 声 - 金元寿子
- 元ライン生命の医科学研究所データアナリスト。本名は「ジョイス・モル」。サイレンスと同様ロドスに移籍し、医療オペレーターを務める。源石に内包される記憶を、人の脳にて読み取り処理するための『九号デバイス』と呼ばれるチップの移植実験の被験者で、実験の失敗により脳に損傷を受けた上に感染者となった。その影響によりコンピューターのような喋り方になり過眠症を引き起こしている。フィリオプシス自身この実験の参加に同意している。
- メイヤー
- 声 - 斎藤千和
- ライン生命の医科学研究所所属。優れた技術や能力を持っている。カワウソを模した戦闘能力を持つ機械装置「ミーボ」を発明したり、個人のラボを運営して開発・改造依頼を受けたりしている。「ミーボ」の命名は起動音が「ミー・ボー」と聞こえるため。
- サリア
- 声 - 井口裕香
- ライン生命警備課の元主任。カルシウム操作のアーツの使い手で、ブレードや盾を生成しての近接格闘だけでなく、持ち前の医療技術による治療もこなす。炎魔事件の責任を取りライン生命を退職し、その後ロドスに所属。またこの事件によってサイレンスとは確執が生まれた。現在ではクリステンが統括から降り、サリアが代理を勤めている。
- マゼラン
- 声 - 伊瀬茉莉也
- ライン生命の外勤専門員で、提携協定の下でしばらくの間ロドスを拠点とし、新たな探索活動を開始している。セオドライトを所持している通り測量や観測(その為のドローン操作)を得意分野とし、サイドストーリー「戦地の逸話」では誰も居ない北方の凍土で数ヶ月も単独で気象観測を行っていた事が語られている。北限氷原の未踏破エリアの調査を目標に掲げている。
- ドロシー
- 声 - 佐藤聡美
- ライン生命医科学研究所アーツ応用課主任。本名は「ドロシー・フランクス」。主任の中では最も若い新進気鋭の研究者。アーツ応用課主任だけあって、アーツの応用、理解に疑いの余地は無い。理想主義者、夢想家の面が強く、全ての人に平等な幸福を望んでいる。理想のために暴走しがちな面があり、彼女の研究がある事件を引き起こすこととなってしまう。
- アステジーニ
- 声 - 白砂沙帆
- ライン生命エネルギー課研究員で、ライン生命ではエレナ・ウビカと名乗っている。自作のアーツユニットとアーツを用いた戦闘が得意。だが、彼女としては研究や機材のメンテナンスをするほうが好みのよう。神秘学の名門一族に生まれたが、後継として生きることを望む両親とは反りが合わず家出同然に社会へ出ている。双子の姉との関係は良好。
- クリステン・ライト
- コンポーネント統括科を統括する。素粒子物理学の博士号を持っており、サリアと共にライン生命を設立した。卓越した才能と忍耐力でライン生命の発展を牽引してきた。後年、長きに渡って画策していたある実験のために動き出し、大きな騒動を引き起こす。
- アーレンス・パルヴィス
- ライン生命医科学研究所構造課主任。40年以上、テラに生息する生物の生物学的基礎と基質の構造・形態に関する研究と、構造変化が生体の基本機能に及ぼす影響について研究している。サイレンスにとっては恩師であり、直属の上司であった人物。結果のためなら手段を厭わず、彼が主導していた研究が制御不能となった結果、「炎魔事件」が起こった。
- フェルディナンド・クルーニー
- ライン生命医科学研究所エネルギー課主任。源石、太陽光、地熱、バイオマスなど既知の様々なエネルギーを利用する研究を担っている。さらにこの課は多岐にわたる方法でエネルギーの貯蔵・利用を実現している。クリステンの席を狙っており裏で様々な謀略を巡らせている。
- ミュルジス
- 声 - 田村ゆかり
- ライン生命医科学研究所生態課主任。種族は「エルフ」。エルフの特徴上、源石病に極端に弱いため可能な限り日頃から源石を使ったものには近づかないようにしている。そのため人と会う時は水の分身を使って外出等を行っている。ライン生命に1番はじめに入職した人物でありサリアやクリステンとは仲が良かった。内部では常に強い支持を受けてきた。
ヴィクトリア
ドラコとアスランが統治している国家。ヴィクトリアの広大な領土は多数の中核国家と隣接しており、更には複数の開拓地区と飛び地をも有している。繁栄した経済と、強大な軍事力が彼らの歯止めの無い拡張を推し進めた。現在は王がおらず空席になっている。ロンディニウム市を首都とする。
- ホルン
- 声 - 豊口めぐみ
- 本名は「リタ・スカマンドロス」。ヴィクトリア軍人で階級は中尉。ヴィクトリア軍、第七前線歩兵大隊、第二テンペスト特攻隊の隊長。[注 19]使う武器はヴィクトリア軍正式採用の特殊盾。撃発装置を備えており、短時間で10発の弾薬を打ち切ることができる。立場をわきまえ、冷静な判断を下し、部下に適切な指示を送る描写から軍人、隊長として優秀である。王立前衛学校卒業。アルモニとは同級生。貴族から軍人になったことを上官から馬鹿にされていたが本人は煌びやかで格式張った場所や生活は好まない。9章でヒロック郡での軍用源石素材窃盗事件を調査するためテンペスト特攻隊が派遣され隊員と共にヒロック郡事件に巻き込まれた。10章ではロドスと共同戦線を張っている。
- バグパイプ
- 声 - 豊崎愛生
- 本名は「フィオナ・ヤング」。元ヴィクトリア軍人。ホルンが隊長を務めるヴィクトリア軍、第七前線歩兵大隊、第二テンペスト特攻隊第二分隊に所属していた。使う武器はヴィクトリア軍正式採用の「破城矛」。元々射撃機能が付いていたが現在は取り除かれている。チェンやホルンと同じヴィクトリア王立前衛学校の卒業生である。ヒロック郡事件の解決のためチェンに助けを求めている際、チェンの紹介によりロドスに所属することとなった。田舎育ちのため普段は「だべ」などの方言混じりだが戦闘の際は標準語になり、勇ましい口調になる。
- サイラッハ
- 声 - 戸松遥
- 本名は「ジェーン・ウィロー」。ヴィクトリア軍の元儀仗兵。ヒロック郡の地方部隊に所属していた。戦乱のあと、ロドス駐ヒロック郡事務所責任者の推薦によりロドスのオペレーターとなった。
- リード
- 声 - 能登麻美子
- 本名は「ラフシニー・ダブリン」。ダブリン亡霊部隊のリーダー「エブラナ・ダブリン」の妹であり影武者。姿を消したとされるドラコ族の生き残り。ヒロック郡事件で源石爆弾が当たり感染者となりOutcastに助けられロドスで保護、治療された。治療後に一時的にロドスを離れたものの現在はロドスと協力体制である。現在は小隊を率いてある目的のために活動している。彼女のアーツは生体組織を活性化させるもの。過去のリードはアーツが制御出来ずに相手に触れれば活性化しすぎてしまい、発火させてしまっていた。現在は制御できるようになり治療に応用している。
- ハーモニー
- 声 - かかずゆみ
- ヴィクトリア軍の諜報員兼ダブリンの高級将校。二重スパイ。ストーリー内は「アルモニ」。人を小馬鹿にしたような態度で喋る。ヒロック郡事件の関係者。ヴィクトリア王立前衛学校卒。ホルンとは同級生。よって年は30歳前後。ダブリン亡霊部隊に所属はしているが目的のために所属しているのではなく、巨大な力を持つ「エブラナ・ダブリン」がどこまで行けるか興味があるためである。諜報員ということでロドスには警戒されている。しかし子供達からは人気である。
リターニア
正式名称は「リターニア王国」。テラ大陸の中心に位置し、ウルサス、ヴィクトリア、シラクーザ、カジミエーシュといった大国に囲まれている。学術文化が発展しており、その中でも音楽に関しては特に発展している。アーツ技術も発展しており、高等教育を受けていないものでも簡単なアーツを使用できる。アーツと音楽にはつながりがあるようだ。かつては暴君『巫王』が支配しており、彼を斃した双子の女帝が治める今も巫王を恐れ敬う残党が息を潜めている。
- エーベンホルツ
- 声 - 逢坂良太
- 慇懃かつ皮肉気な口調の青年。縦に捻れた特徴的な角を持っている。廃退した小さな町ウルティカの伯爵であり、『巫王』の末裔。巫王派の残党によって行われた実験の成功例であり、その影響で常に頭痛と雑音に悩まされている。彼自身は巫王の力を欲する残党に辟易しており、頭痛共々捨て去ることを望んでいる。あるコンサートに参加すべくヴィセハイムへ訪れ、一人の青年と出会う。
- ツェルニー
- 声 - 安元洋貴
- 屈強な体躯をした作曲家。本名「ウィリアム・フィヒター・ツェルニー」。芸術家肌で気難しく、自身のパトロンである女性貴族を毛嫌いしている。代表作は、友人の死を悼み作した曲「夕べの夜明け」。自身が主催するコンサートの演奏者を一般から公募し、審査を行うため、開催地で地元でもあるアフターグロー区へとやってきた。そして、事件へと巻き込まれることとなる。
- ベースライン
- 声 - 金田アキ
- 本名「ミヒャエル」。当初はミヒャという偽名を名乗っていた。年若いながら双子の女帝の使者『女帝の声』となっている。『女帝の声」は本来、双子の両者に仕えるが、彼は"情なき大権“グリムマハトにのみ絶対の忠誠を誓っている。イベントではグリムマハトの命に従い、ある目的のため行動していた。
- レッシング
- 声 - 内田雄馬
- 包帯に巻かれた大剣を携えた青年。表情に乏しく、情を省いたような物言いが目立つが、感情の発露が苦手なだけのよう。エーベンホルツの頭に仕込まれた『塵界の音』を取り出すべく、彼の前に現れる。かつて巫王に仕えていた一族の家系で、エーベンホルツとはそのことで関わりがあるらしい。
- ヴィヴィアナ
- 声 - M・A・O
- 本名は「ヴィヴィアナ・ドロステ」。元カジミエーシュの人気競技騎士で燭騎士と呼ばれており、様々な経済効果をもたらしたが追放された。光と影を操るアーツを得意とし、そこに剣術が合わさることで臨機応変に敵と対峙している。リターニアのシュトルム領選帝侯の一族のホッホベルク家の末裔であるが、私生児であり家督は継いでいないため母の姓を名乗っている。
イェラグ
雪境(ヒーラ)に存在する小規模な宗教国家。カランド貿易はイェラグに拠点を置く国営企業で、シルバーアッシュがトップを務める。閉鎖的なイェラグにあって現代産業の解放や輸出入の掌握・独占に加え、私兵や最新の軍事設備も独自に保有している。ロドスとは協力関係にあるものの、目的が不明であり、一部のロドス上層部からは彼らの動向を警戒視されている。
- シルバーアッシュ
- 声 - 小西克幸
- 本名は「エンシオディス・シルバーアッシュ」。イェラグの軍閥、カランド貿易の最高責任者。少年時に両親が政争により殺害されシルバーアッシュ家は没落、長男として幼い妹達の面倒を見てきた。ヴィクトリアへの留学を経て帰郷した後にカランド貿易を設立、外国の新技術導入に反対意見が多い中でも実績を上げ、シルバーアッシュ家を復権させた。その過程でプラマニクスと確執が発生し、現在は双方に交流が無い様子である。
- プラマニクス
- 声 - 早見沙織
- 本名は「エンヤ・シルバーアッシュ」。厳しい儀式を経てイェラグ全土における宗教の最高権威者となった巫女で、シルバーアッシュの妹。イェラグでは宗教が持つ権威が高いため、公的にはプラマニクスの方がシルバーアッシュよりも上の立場となっている。巫女となる経緯で兄との確執があり、公的立場以外で邂逅することはない様子。世話係のイェラとは姉妹のように仲が良く、妹のクリフハートのことも気に掛けている。
- クリフハート
- 声 - 白石涼子
- 本名は「エンシア・シルバーアッシュ」。登山家。シルバーアッシュとプラマニクスの妹で、3兄妹で唯一鉱石病に感染している。感染原因は登山中の山崩れに巻き込まれた際に源石で脚を傷付けたことだが、シルバーアッシュ家の政敵によって仕組まれたことと思われる。闊達で兄姉と違って立場もなく自由であるため、人々の輪に溶け込むことが出来ている。かつての仲が良かった三兄妹に戻れることを密かに望んでいる。
- マッターホルン
- 声 - 武内駿輔
- カランド貿易の社員。シルバーアッシュのボディーガードを務める。クーリエからは「兄貴」と呼ばれている。戦闘もさることながら料理が得意で、作戦外に食堂で料理を作る様がサイドストーリー「午後の逸話」で語られている。シルバーアッシュ家の再興・存続には彼の料理の腕前も一役買っているようだ。
- クーリエ
- 声 - 平川大輔
- カランド貿易の社員。人当たりがよく、常に笑顔を絶やさない。シルバーアッシュを幼少期に助けてもらった恩人として尊敬している。平時は郵便配達をしており、人々と良好な間柄を保っている。彼の種族的特徴なのか、配達した郵便物からは何やら良い香りがするらしい。
- ノーシス
- 声 - 緑川光
- カランド貿易の元最高技術責任者。本名「ノーシス・エーデルワイス」。シルバーアッシュ家と親交の深いエーデルワイス家に生まれたが、シルバーアッシュ家が"事故“によって没落した責を問われ国外へ出ることに。ヴィクトリアにてエンシオディスと再会し、共にイェラグにてカランド貿易を立ち上げる。とある理由から鉄道の爆破事件を起こし、最高技術責任者から解任される。
- オーロラ
- 声 - 明坂聡美
- イェラグ出身のウルサス人オペレーター。ロドスSharp小隊所属。シルバーアッシュ家の援助でクルビアに留学、極北氷原の探検隊に加わるも源石を含む雹害に遭い罹患する。学業を断念し、治療のためロドスで働くこととなる。細身で身長もやや高いくらいだが、見た目に反して筋力は高くドクターを米俵のごとく抱えて走る姿がイベントにて描かれた。ロドス社員証の証明写真がデコ出しダブルピース。
- イェラ
- 声 - 久川綾
- プラマニクスの侍女長であり世話係。プラマニクスにとっては姉のような存在であり、彼女からは素を見せるほど信頼を置かれている。「ヤエル」と名乗っているが、これも偽名。人ではなく巨獣の一角であることをドクターやケルシーに気付かれており、正体はイェラグが信仰する神イェラガンドまたはそれに準ずる存在。プラマニクスをいたく気に入っており、彼女の側にいる模様。
シラクーザ
元々はリターニアの属国だったが現在は独立している。政府はいるがほとんどマフィアによって運営されている。マフィア十二家が管理していた二十ニの都市を領土とし、現在の国家になった。その後マフィアによる抗争が激化していたシラクーザはラテラーノから「銃と秩序」を持ち帰ったミズ・シチリアによってマフィアたちのファミリー十二家から成る円卓会議、グレイホールを設立した。ここの秩序とはラテラーノの法とは異なりミズ・シチリアが定めたルール。その際、シラクーザへ平和を維持するために「皆殺しを禁ずる」という掟を定めた他、裁判所を設立することで十二家の闘争を監視し、防止する仕組みを作った。
- ヴィジェル
- 声 - KENN
- シラクーザのベッローネファミリーのドン「ベルナルド・ベッローネ」の息子。ベッローネファミリーの最後のドン。本名は「レオントッツォ・ベッローネ」。同国の特別行政都市ヌオバ・ウォルシーニにおける市長候補の一人。 テキサスを通じて、所属都市を代表しロドスとの協力関係を結んだ。 中距離戦闘に長け、様々な任務の中でかなりの知略とリーダーシップを見せている。
- ペナンス
- 声 - 大原さやか
- 元シラクーザ都市裁判官。本名は「ラヴィニア・ファルコーネ」。テキサスを通じてロドス繋がりを得た。現在は支援部に所属しておりロドスの法律顧問を担当している。都市裁判官であると同時に後ろ盾にベッローネファミリーがついていた。しかし、ファミリーの息がかかった裁判官とは違い身内にも公正に判決を下していた。裁判官はミズ・シチリアの代弁者としてシラクーザの社会的治安維持をしている。ヴィジルとも仲が良く上司と部下のような関係ではなく、姉と弟、母と息子のような関係である。
- スズラン
- 声 - 本渡楓
- 本名は「リサ」。出身は極東であり、父が極東の神職、母がシラクーザのマフィアの構成員。9本の尻尾を持つ特殊なヴァルポ。これはアーツ適正と共に父から受け継いだものだろう。非常に幼いが年に見合わない精神力を持つ。母の帰省について行った際、対立するファミリーによってぬいぐるみに仕込まれた源石爆弾が原因で鉱石病に感染した。母は報復のためロドスに預けた後行方をくらませた。対立していたファミリーはもう壊滅したらしい。母と父と離れ離れになってしまったがロドスの一員としてメンタルケアや補助オペレーターとして作戦に参加している。
ウルサス学生自治団
ウルサス帝国の移動都市チェルノボーグがレユニオンによって壊滅され(「チェルノボーグ事変」)、その際にメフィストの策略により平民と貴族が高校に閉じ込められた。ロドスに保護されたウルサスの学生達によって作り上げた学生組織である。「冬将軍」と呼ばれた少女ズィマーがリーダーを務めている。元々ウルサスでいう「学生自治団」とは、近年ウルサスの若者たちの間で流行っている組織だった。母国語であるウルサス語はキリル文字を使っている。
- ズィマー
- 声 - 小清水亜美
- ウルサス学生自治団のリーダーで、チェルノボーグ出身の女子高生。本名は「ソニア」。当初は「冬」と「将軍」それぞれのあだ名を持っていたが、学校周辺の学生自治団を次々と倒したことから、あだ名が組み合わさり、「冬将軍(ゲネラール・マロズ)」と呼ばれるようになった。「ズィマー」はウルサス語で「冬」。学生が収容されていたペテルヘイム高校の生徒の一人であり、火災によって二つあった食糧庫が一つ焼失したことで悪化する校内の治安から自治団のメンバーを守ろうとしていた。しかし、残されたもう一つの食糧庫を占領する貴族校のグループから単独で奪取しようとした際、蝋燭を倒したことで出火、焼失させてしまう。
- イースチナ
- 声 - 悠木碧
- ウルサス学生自治団のメンバーで、ズィマーと同じく、チェルノボーグの女子高生。本名は「アンナ・モロゾフ」。事変中の軟禁によってズィマーと再会、自身を含む学生グループを守るために彼女をリーダーに、自身を参謀として学生自治団を立ち上げる。クマのぬいぐるみを大切にしており、「ヴィカ」という名前を付けている。その名はズィマーたちと出会う前の最も仲の良かった友人の名であり、チェルノボーグ事変中の軟禁に際して起きた騒動の中で彼女が屋上から落ち掛けているところを見殺しにしている。ヴィカは他生徒と共にズィマーを殺害しようとしており、ズィマーと彼女を天秤に掛けた中での行動であった。
- グム
- 声 - 高森奈津美
- ウルサス学生自治団のメンバーで、チェルノボーグの女子高生。本名はラーダ。料理が得意で、過去にボーイスカウト大会でジュニア準優勝した経験がある。過去に起きたある出来事から、ある習慣があるようだ[注 20]。普段は明るく元気で天真爛漫なようだが、ロドスに来た後も習慣は抜けず、また事変中に起きたことからくるトラウマも治っていない様子。
- ロサ
- 声 - 上田麗奈
- ウルサス学生自治団に比較的遅く入団したメンバーで、ロストワ伯爵家の令嬢。チェルノボーグのボリス第四高校の元生徒会長。「第四高校の明珠」の評されている。本名は「ナターリア・アンドレーエヴィナ・ロストワ」。事変中の軟禁に際しては貴族側のリーダーを勤めた[注 21]。現在はこのこと後悔している。使用武器はチェルノボーグを彷徨っている際に見つけ、入手した、アンカー型の攻城兵器。ロドスに来た後、ズィマーとの仲は一悶着の末に良好になっていった。
- リェータ
- 声 - 朝井彩加
- ウルサス学生自治団のメンバー。チェルノボーグ事変の際、レユニオンの幹部ファウストとメフィストに接触している。本名はロザリン。通称「夏将軍」。闊達で細かいことは気にしない性格であり、事変中の事件についてもトラウマになっていない。実は生まれはイェラグであり、成人後に母に代わってイェラグの思い出の場所に“形見"を埋まるべく赴く。同時に父親探しも行い、偶然出会った老人の助けを得てペイルロッシュ家当主のアークトスであることを知る。なお、今更父を求めるつもりはなく、養育費など諸々の費用請求をするためであった。
グラスゴー
ヴィクトリア・ロンディニウム市に拠点を置くストリートギャング。リーダーはシージが務めている(当初はインドラとモーガンが率いていた)。何かしらの理由でロンディニウムを離れ、その後にロドスを訪れオペレーターとして雇われるようになる。
- シージ
- 声 - 川澄綾子
- 本名は「アレクサンドリア・ヴィーナ・ヴィクトリア」。種族はアスラン。グラスゴーと呼ばれるストリートギャングのトップで、それ以前の経歴は不詳。ある目的のためロドスへ来た。元々はインドラがリーダーであったが、彼女達を降すほどの凄まじい戦闘能力とカリスマによってまとめ上げている。一部の台詞から元貴族であると推察される。
- インドラ
- 声 - 原優子
- グラスゴーの戦闘チームのリーダーで、シージの部下の1人。元々はモーガンと共にグラスゴーのリーダーをしていたが、シージに敗北、彼女の人格や志に心を動かされたことで付き従っている。考えることが苦手で、知謀巡らせるずる賢い人間が嫌いなため、モーガンとは時折衝突することも。
- ダグザ
- 声 - 青木志貴
- グラスゴーギャングの一員で、シージの部下の1人。ヴィクトリアの騎士一族に生まれたが、動乱の中で家が途絶え、逃亡の末にグラスゴーに身を置く。それ故にギャングらしからぬ生真面目さを少し残している。年若いためか思春期特有のセンスが垣間見え、普段の騎士然とした口調が崩れて素が出ることが間々ある。
- モーガン
- 声 - 金子真由美
- グラスゴーの一員で褐色のフェリーン。シージからは冗談半分に"グラスゴーのブレイン"と呼ばれている。インドラとは対極の頭脳プレー派で、ロドスではグラスゴー絡みの事務処理を担当している。シージの事情を鑑みてインドラを諫めるなど、仲間内の間を取り持つ役目に回ることも多い。後世に残るグラスゴーの伝記を綴るべく執筆をしている。
アビサル
水棲系種族のオペレーターが所属する組織。「エーギル人」と海の怪物「恐魚」の融合体。海の怪物に対抗するために海の怪物を取り込んだ。海の怪物の特性により、陸の脅威である源石(オリジニウム)に対して驚異的な耐性を得ると同時に、それを利用する技術であるアーツに対する適正は欠落となってしまう。 また身体能力はガラスを素手で握りつぶせるほどに強化される。しかし、海の怪物の能力を使えば使うほど海の怪物に近づいていく。エーギルとは国の名前と種族の名前。海の下に巨大な国家があり、都市は巨大な透明のドームで覆われている。
- スカジ
- 声 - 佐藤利奈
- バウンティハンターで、アビサルハンター、現在はロドスに雇用されている。人から離れ一人でいることが多く、オペレーターの間ではスカジの化け物じみた噂が流れている。
- スペクター
- 声 - 浅倉杏美
- アビサルハンター。経歴書を紛失したため、身元も出身も不明。後に明かされた本名は「ローレンティーナ」。深海教会によって高濃度の源石液を注射された。常に精神が不安定なため、日常生活の中でほかのオペレーターとの接触が少ない。極めて強力な戦闘技術は、過去の戦闘経験により身についたものだと推測される。グレイディーアの部下。
- アンドレアナ
- 声 - 佐倉薫
- イベリア出身の狙撃オペレーター。インキャンデセンスのボディガードとして、ロドスに加入した。彼女が使用している武器は銃の外見をしている特殊なクロスボウである。
- グレイディーア
- 声 - 生天目仁美
- エーギルの技術執政官であり、栄誉軍団長。エーギルの軍事団体「アビサルハンター」の総戦争設計師の一人。アビサルの中でも突出した機動力を持つ。現在は共闘という形でロドスと協力関係にある。スカジと同じく血液中源石濃度が非常に低く、鉱石病に対して何らかの耐性を持っている。スペクターの上司。
- ウルピアヌス
- 探し尽くされたと思われていたアビサルハンターの生き残り。元々スカジの上官であり、彼女からは隊長と呼ばれている。グレイディーアとは違う思惑で行動している。
イベリア
現在鎖国中の臨海国家。宗教的にラテラーノの影響を受けている。科学には「一部の分野を除いて」友好的な国で、エーギル人を敵視し、現在宗教戦争進行中。治安維持[注 22]のため裁判所という政府組織がある。過去には黄金のイベリア艦隊が遠征を行ったが失敗に終わった。
- アイリーニ
- 声 - 釘宮理恵
- アイリーニは裁判所の元審問官。大審問官ダリオの弟子。使う武器はレイピアと源石弾を使ったハンドキャノン。現在は裁判所のトランスポーターとして海からの脅威に備えている。アイリーニはイベリアの歴史、法律、人文、地理などに関しての豊富な知識を有している。ダリオの教えにより法律だけで裁けないものは自身の理念を従い判決を下す。スペクターからはよく揶揄われており小鳥ちゃんと呼ばれている。
バベル
ロドスが発足する少し前のストーリーを描いた期間イベント「闇夜に生きる」で、公式にロドスの前身である事が判明した組織。アーミヤの故郷であるレム・ビリトンの地下で発見された設計図を基に建設された移動要塞「ロドス・アイランド」を所持し、内戦状態のカズデルに介入してきた。カズデルに到着した時点では記憶を無くす前のドクター、ケルシー、クロージャ、アーミヤ[注 23]、Scout、サルカズ王族の一人テレジア等がバベルの構成員として乗艦していた。テレジアの死後内戦は一時収束し、組織の動向は不明となっている。マークはロドスに似ているが、中心の建物は文字通り「バベルの塔」に酷似している。
- W
- 声 - 竹達彩奈
- 年齢・出自不明。幼い頃から戦闘に明け暮れ、内戦の最中死亡した傭兵「W(先代)」が所持していた剣と銃を手に取った事から「W」のコードネームを引き継いだサルカズ女性。「巨大な荷物(ロドス艦)」の護送の任務に就いた際、艦で出会ったテレジアに心酔し、隠れて撮影した写真を大切に所持している。W曰く当時のドクターは冷徹で、戦闘要員をただの駒としか見ていなかったという。作戦失敗で撤退する際の「撤退?負傷者の人数を最小限に留める?へぇ、あんたの口からそんな命令が出るなんて、本当に慣れないものね」という台詞からも以前のドクターの様が垣間見られる。テレジアの死が暗殺作戦だったことを知り、暗殺に加担した者を全て抹殺、以降は傭兵として活動する。メインストーリーではレユニオン幹部の一人として登場するが、傭兵として雇われていたに過ぎず、1章でロドスと対峙した後にレユニオンを離れ、第7章ではレユニオンのリーダーであるタルラと敵対。レユニオン暴動後にはロドスに所属している。ケルシーとはとても仲が悪いようだが、11章で負傷したケルシーを自分のセーフハウスまで連れてきて看病するなど世話焼きな一面も。後に名を改め『ウィシャデル』と名乗る。
2021年10月24日、第1期となるシーズン01『黎明前奏』の制作が発表された[24]。『アークナイツ【黎明前奏/PRELUDE TO DAWN】』のタイトルで2022年10月から12月までテレビ東京ほかにて放送された[25][26][27]。全編を通してシネマスコープ(横2.35:縦1の画面アスペクト比)で制作されている[28]。
第1期放送終了後には第2期『アークナイツ【冬隠帰路/PERISH IN FROST】』の制作が発表され、2023年10月から11月まで放送された。
第3期『アークナイツ【焔燼曙明/RISE FROM EMBER】』は2024年4月に制作が発表された[30]。
スタッフ
さらに見る 第1期, 第2期 ...
| 第1期[31] | 第2期 | 第3期[30] |
原作 |
Hypergryph / Studio Montagne |
キャラクター原案 |
唯@W | 未公表 |
監督・音響監督 |
渡邉祐記 |
副監督 |
西川将貴 |
— | 道解慎太郎 |
キャラクターデザイン |
高藤彩 |
プロップデザイン |
若山温 |
— | 清水海都 |
色彩設計 |
後藤恵子 |
美術設定 |
坂本竜 |
美術監督 |
大西穣 |
撮影監督 |
棚田耕平 |
編集 |
重村建吾 |
音楽 |
林ゆうき |
音楽制作 |
レジェンドア |
— | 懐刀 |
音楽プロデュース |
島津真太郎 |
プロデューサー |
實川昂太、顶超 、裴衍杰 |
王卫琦、董姍、柴田進 | Ametora、陈卓 李晓禹、王一雄 |
アニメーション プロデューサー |
畑岳央 |
制作統括 |
稲垣亮祐 |
シリーズ構成・ アニメーション制作 |
Yostar Pictures |
製作 |
Hypergryph / Studio Montagne、Yostar、Yostar Pictures | 未公表 |
閉じる
主題歌
- 「Alive」[32]
- ReoNaによる第1期オープニングテーマ。作詞はruiとReona、作曲はrui、編曲は堀江晶太。
- 「BE ME」[32]
- Doulによる第1期エンディングテーマ。作詞はDoulとKonnie Aoki、作曲・編曲はDoulとURU。
- 「ACHE in PULSE」[33]
- MYTH & ROIDによる第2期オープニングテーマ。作詞・作曲・編曲はMYTH & ROID。
- 「R.I.P.」[33]
- ReoNaによる第2期エンディングテーマ。作詞はハヤシケイ、作曲・編曲は毛蟹、ブラスアレンジは宮野幸子。
- 「Fleeting Wish」[34]
- フロストノヴァ(高垣彩陽)による第16話エンディングテーマ。作詞は藤澤仁、作曲・編曲は林ゆうき、ストリングスアレンジは門脇大輔。
- 「Lullabye 」
- フロストノヴァ(高垣彩陽)による第10・16話挿入歌。日本語詞は五阿弥ルナ、作曲はObadiah Brown-Beach、編曲は林ゆうき。
各話リスト
さらに見る 話数, サブタイトル ...
話数 | サブタイトル | 脚本 | コンテ | 演出 | 作画監督 | 初放送日 |
第1期『【黎明前奏/PRELUDE TO DAWN】』 |
episode.1 | 覚醒 Predestination
| Yostar Pictures | 渡邉祐記 | 渡邉祐記 | 高藤彩 | 2022年 10月29日 |
episode.2 | 危殆 Flame
| 邵伊怡 | | 11月5日 |
episode.3 | 帰還 Escort
| | 前田基匡 | - 迫江沙羅
- 河添亜希子
- 高藤彩
- 蒲原果歩子
- 村上貴哉
- 清水海都
- 羅燦然
- 金到瑛
- 立野杏奈
- 守重蛍
- 永井里奈
- 小暮梨奈
- 渡邉祐記
| 11月12日 |
episode.4 | 契約 Loyalty
| 水月秋 | 西川将貴 | 中邑正 | | 11月19日 |
episode.5 | 信頼 Ripple
| 道解慎太郎 | 邵伊怡 | | 11月26日 |
episode.6 | 急襲 Farewell
| 西川将貴 | 横内一樹 | | 12月3日 |
episode.7 | 邂逅 Separation
| 西川将貴 | | 12月10日 |
episode.8 | 岐路 Departure
| 渡邉祐記 | | 12月17日 |
第2期『【冬隠帰路/PERISH IN FROST】』 |
episode.9 | 序歌 Conspiracy
| | 道解慎太郎 | Yostar Pictures | | 2023年 10月7日 |
episode.10 | 変局 Peril
| 西川将貴 | | - 竹本未希
- 山名めぐみ
- 村上貴哉
- 谷口円来
- 田阪千晴
- 川崎美穂
- 立野杏奈
- 小木曽遥
- 松本裕一
- 高藤彩
- 清水海都
| 10月14日 |
episode.11 | 呼応 Conceal
| - Hypergryph
- Yostar Pictures
| いがりたかし | Yostar Pictures | - 村上貴哉
- 金到暎
- 竹本未希
- 寺尾憲治
- 守重蛍
- G CHANNEL
| 10月21日 |
episode.12 | 未決 Salvation
| 道解慎太郎 | 井分詢也 | - 竹本未希
- 村上貴哉
- 山名めぐみ
- 川崎美穂
- 小木曽遥
- 須佐祥智
- 松本裕一
- Nyki Ikyn
- Shelia Loewito
| 10月28日 |
episode.13 | 追憶 Resign
| | 西川将貴 | 西川将貴 | | 11月4日 |
episode.14 | 征兆 Blooming
| | - 佐藤里咲
- 小暮梨奈
- 守重蛍
- 村上貴哉
- 谷口円来
- 山名めぐみ
- 須佐祥智
- 小木曽遥
- 川崎美穂
- 松本裕一
| 11月11日 |
episode.15 | 相識 Sacrifice
| 渡邉祐記 | | 11月18日 |
episode.16 | 氷釈 Lullabye
| - 村上貴哉
- 谷口円来
- 小暮梨奈
- 清水海都
- 佐藤里咲
- 渡邉祐記
- 高藤彩
| 11月25日 |
閉じる
制作(テレビアニメ)
監督には本作がテレビシリーズ初めてとなる渡邉祐記が起用された[35]。
テレビアニメ版は企画の時点から第2期があることを前提としており、第2期の準備は第1期の放送期間中に行われていた[36]。
もともと本作は原作の段階から世界観が濃厚かつテキスト量が多いことからアニメ化が難しいのではないかとみられていた。それに加えて原作では時系列が混在することもあったため、監督を務めた渡邉祐記も、制作にあたってはシリーズ構成に苦労したことをメディア合同インタビューの中で明かしており、「『どの話数で、どの内容を見せていくか』という点において、かなり議論を重ねました。」とも話している[36]。また、テレビアニメ版の製作スタッフは映像で物語を完結させるべきという考えを持っていたため、物語の続きを別メディアに誘導するという手法が使えなかった。さらに、テレビアニメ化においては原作未プレイの視聴者が理解できるようにする必要があり、アニメ化すべき範囲については細心の注意が払われた[36]。
テレビアニメ化に際しては原作のシナリオを読み込んだうえでその解釈をアニメ化するという手法が取られた[注 35][36]。また、原作における「アーツ」はファンタジーな要素として解釈され、効果音は生音ではなく合成音が用いられた[36]。一方、戦闘シーンにおいては視聴者に刺激を与えるだけの派手な要素は排され、必然性に重きが置かれた[36]。
テレビアニメ化に際しては没入感も重要視された一方、内容が補完された箇所もある[注 36][36]。
さらに、第2期では登場人物数が増えることに伴い、作業量やストーリーが広がってしまうため、全体の情報を整理整頓する必要が出てきた[36]。
第2期には「組織と個」というテーマがあり、中間管理職も含めて「組織のリーダー」主題としたシナリオが多い[36]。第2期に登場するスノーデビル隊はロドス側にとって理解不能な存在として描かれており、音響面においても攻撃時の掛け声や走行時の息遣いといった演出が排されている[36]。一方、第10話はスノーデビル隊の一員であるフロストノヴァを第三者の視点で描いた内容となっており、彼女以外のスノーデビル小隊のキャラクターの顔が描かれていなかった[36]。
放送局
さらに見る 配信開始日, 配信時間 ...
日本国内 インターネット / 第1期 配信期間および配信時間[26]
配信開始日 |
配信時間 |
配信サイト |
2022年10月29日 |
土曜 10:00 更新 |
ニコニコチャンネル[41]
|
|
土曜 23:30 - 日曜 0:00 |
ニコニコ生放送[41] |
2022年10月29日以降順次 |
土曜 10:00 以降順次更新 |
|
2022年10月30日 |
日曜 23:30 - 月曜 0:00 |
ABEMA[42] |
閉じる
さらに見る 放送期間, 放送時間 ...
日本国内 テレビ / 第2期 放送期間および放送時間[26]
放送期間 |
放送時間 |
放送局 |
対象地域 [37] |
備考
|
2023年10月7日 - 11月25日 |
土曜 1:23 - 1:53(金曜深夜) |
テレビ東京
| 関東広域圏
| 番組担当・宣伝
|
|
土曜 2:10 - 2:40(金曜深夜) |
テレビ大阪 | 大阪府 |
|
2023年10月8日 - 11月26日 |
日曜 23:30 - 月曜 0:00 |
BS11 | 日本全域 | BS放送 / 『ANIME+』枠
|
2023年11月4日 - |
土曜 22:30 - 23:00 |
アニマックス | 日本全域 | BS/CS放送
|
閉じる
さらに見る 配信開始日, 配信時間 ...
日本国内 インターネット / 第2期 配信期間および配信時間[26]
配信開始日 |
配信時間 |
配信サイト |
備考 |
2023年10月7日以降順次 |
土曜 10:00 以降順次更新 |
- ABEMA
- dアニメストア(本店・ニコニコ支店・for Prime Video)
- U-NEXT
- アニメ放題
- DMM TV
- Amazon Prime Video
- Lemino
- auスマートパスプレミアム
- J:COMオンデマンド
- TELASA
- milplus
- Hulu
- FODプレミアム
- FODチャンネル for Prime Video
- ニコニコチャンネル
- バンダイチャンネル
- ふらっと動画
| 見放題配信
|
|
|
- Amazon Prime Video
- J:COMオンデマンド
- TELASA
- milplus
- Google Play
- YouTube
- HAPPY!動画
- ニコニコチャンネル
- バンダイチャンネル
- ビデオマーケット
- music.jp
| レンタル配信 |
閉じる
BD
さらに見る 巻, 発売日 ...
巻 | 発売日[43] | 収録話 | 規格品番 |
限定版 | 通常版 |
第1期 |
BOX | 2023年2月22日 | 第1話 - 第8話 | SHBR-0684 | SHBR-0685 |
第2期 |
BOX | 2024年2月28日 | 第9話 - 第16話 | SHBR-0686 | SHBR-0687 |
閉じる
3周年を記念したドラマCD『アークナイツ ウルサスの子供たち』が2023年6月14日に発売された。