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マメ科の高木の一種 ウィキペディアから
アメンドイム[3](ブラジルポルトガル語: amendoim ポルトガル語発音: [amẽdʊĩ] アメンドイン; 学名: Pterogyne nitens)とは、マメ科の高木の一種である。南米に自生する(参照: #分布)。amendoim の語は通常はラッカセイ(ピーナッツ)のことを指すが、本種の果実はその名の通り形状がラッカセイに似るとされる(参照: #特徴)。材は有用であり(参照: #利用)、オレオ・ブランコ[3](oleo branco)など複数の俗称を持つ(参照: #諸言語における呼称)。
1843年にフランスのルイ=ルネ・テュラーヌがアメンドイムの記載を行った[4]。基準標本の産地はブラジル北東部のバイーアおよびピアウイとされているが、これはスイスの植物学者ジャック・サミュエル・ブランシェ(Jacques Samuel Blanchet)により採取されたものとイギリスの博物学者ジョージ・ガードナーにより採取されたものの計2種類が指定されているためである[4](等価基準標本)。Pterogyne属はテュラーヌがアメンドイムの記載を行った際に新たに設けられた属であり、アメンドイム1種のみの単型属である[5]。
ブラジル(北東部、南東部、西中央部、南部)、ボリビア、パラグアイ、アルゼンチン(北西部、北東部)、ウルグアイに自生する[2]。
小型の高木である[3]。樹高は23メートルで径60-90センチメートル[10]、樹幹は真直で多数の枝が下方から分かれ出る[3]。樹皮は灰褐色で矩形に小分する[10]。
葉は羽状複葉で小葉は卵形-長楕円状卵形、革質で[10]滑らかである[3]。
花は総状花序で黄色[10]あるいは白色で小さい[10]。花の構造は原記載文献においてはHaematoxylum属やPterolobium属のものに類似するも、これらとは雌蕊(めしべ)に差異が存在するとされている[4]。
果実は翼果で赤褐色[10]、小型で細長く、ラッカセイ(ピーナッツ)に似ている[3]。
材が有用でキャビネット、高級家具、内部装飾、旋削、建築、車輪、樽、枕木、つき板、天井板、玉突き棒、道具の柄、用具類に用いられる[10]。材の性質は色が紅褐色、重硬で気乾比重0.85、強靭、耐久性はやや大である[10]。
ブラジル:
パラグアイ:
アルゼンチン:
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