苅安隧道(かりやすずいどう)はかつて山形県にあった萬世大路のトンネルである。1881年(明治14年)に萬世大路が開通した際に存在した5つのトンネルの中で最も米沢寄り(現在の山形県米沢市万世町刈安)にあった。三島通庸の依頼により高橋由一が描いた『南置賜郡万世新道ノ内字苅安隧道西口ノ図』が残る。昭和初年に萬世大路の改修が行われた際に開削されて切り通しになった。栗子道路開通後の国道13号もこの切り通しを通る。