こもる

日本語

発音

• (東京式) こも​る [kòmóꜜrù] (中高型 – [2])
• IPA^(?): [ko̞mo̞ɾɯ̟ᵝ]
• (京阪式) こもる

動詞

こもる【籠もる・隠る・込もる】

1. (自動詞) (籠もる, 隠る, 込もる) ある一定の領域に入ったまま外に出ないでいる。引きこもる。また、外との関係を断ってあるものの中に深く入り込む。
   • 執筆のため家にこもる。
2. (自動詞) (籠もる) 音や声が中に閉じこめられた状態で、外にはっきりと伝わってこない。
   • 声がこもってよく聞き取れない。
3. (自動詞) (籠もる) 煙やにおいなどがその場に満ちる。立ちこめる。充満する。
   • 会場には若者たちの熱気がこもる。
4. (自動詞) (籠もる, 込もる) ある事柄に精力・感情・情熱などが注ぎ入れられる。
   • 仕事に熱がこもる。

活用

こも-る 動詞活用表（日本語の活用）

ラ行五段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
こも	ら ろ	り っ	る	る	れ	れ

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	こもらない	未然形 + ない
意志・勧誘	こもろう	未然形音便 + う
丁寧	こもります	連用形 + ます
過去・完了・状態	こもった	連用形音便 + た
言い切り	こもる	終止形のみ
名詞化	こもること	連体形 + こと
仮定条件	こもれば	仮定形 + ば
命令	こもれ	命令形のみ

活用と結合例

関連語

• 他動詞形：込める

---

古典日本語

発音

三拍動詞二類^(?)

• 連体形

  (平安時代)こもる

  (南北朝時代)こ​もる

  (室町時代)こ​もる

  (江戸時代)こ​もる

動詞

こもる【籠る、隠る】

1. 引（ひ）きこもる。
2. 囲（かこ）まれている。包（つつ）まれている。
3. 潜（ひそ）む。隠（かく）れる。
4. （祈願のため）寺社に泊（と）まり込（こ）む。参籠する。

こも-る 動詞活用表（日本語の活用）

ラ行四段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
こも	ら	り	る	る	れ	れ