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灰簾石(かいれんせき、zoisite、ゾイサイト)は鉱物(ケイ酸塩鉱物)の一種。黝簾石(ゆうれんせき)[1]ともいう。緑簾石の Fe3+ が Al に置き換わったものであるため従来は緑簾石グループに属するとされていたが、2006年にThomas Armbrusterを座長とする国際鉱物学連合・新鉱物命名分類委員会のチームにより、緑簾石グループの定義の一つに単斜晶系が入れられ[2]、灰簾石は正方晶系であるために除外されることとなった。化学組成は Ca2AlAl2(Si2O7)(SiO4)O(OH)。
ケルンテン州のザウアルペ山地(現在のエバーシュタイン近郊)で1804年に鉱物商が発見し、ジグムント・ゾイスが新種の鉱物と気付いてアブラハム・ゴットロープ・ウェルナーに送った。翌1805年にヴェルナーはゾイスにちなんで命名した。この発見の事情から、「saualpite」とも呼ばれていた。
同じ化学組成で単斜晶系の鉱物は単斜灰簾石(単斜黝簾石)で、こちらは緑簾石グループに入れられている。
類縁体としては、2022年にスウェーデン・ヴェルムランド県フィリップスタード市のヤコブスベリ鉱山から発見が報告された「鉛灰簾石(Zoisite-(Pb)、[CaPb][Al3](SiO4)(Si2O7)O(OH)))」がある[3]。これは、灰簾石に2つ含まれるカルシウムのうち一つが鉛に置換したものである。
マンガンを含むものをチューライト(thulite、桃簾石)、バナジウムを含むものをタンザナイト(tanzanite)という。
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