ラジオNIKKEI長柄送信所(ラジオニッケイながらそうしんしょ)は、千葉県長生郡長柄町に置局する日経ラジオ社(ラジオNIKKEI)の短波送信所。1969年2月27日開局。
- 置局住所:千葉県長生郡長柄町山之郷字六地蔵31番地(市津湖畔)
- カバーエリア:日本全国(北/西2方向の指向性送信)
- 山間の丘陵に位置するため、送信打上角を高く取らざるを得ず、首都圏の受信環境は、伝搬上不利になった。
- JOZ4(第1放送、3.925MHz)は根室送信所からの同一周波数送信[1]。
- 1969年
- 1971年
- 9月18日・19日 - 札幌送信所(JOZ4 3925kc[3] 10kW)と同一周波数送信実験(JO2AJ 3925kc)
- 10月15日 - JOZ2, JOZ3の夜間出力を50kWに増力
- 12月1日 - JOZ4との同一周波数送信開始(3925kc 50kW)
- 1974年7月1日 - JOZ6の周波数変更(7.230MHz → 6.115MHz)
- 1981年9月29日 - 送信機一部更新。JOZ6, JOZ7を50kWに増力
- 1990年 - 1991年 - 送信機一部更新
- 2018年10月1日 - JOZ2とJOZ6(6MHz帯)以外の送信を原則として休止。JOZ5はJOZ6から切り替わる形で、19時から放送終了までの送信に縮小[4]
- 2020年7月1日 - JOZ5の送信を原則として休止[5]
グリーン枠は当送信所で常時用いられる主幹周波数。
さらに見る 放送局名, 呼出符号 ...
放送局名 | 呼出符号 | 周波数 | 空中線電力 | 放送対象地域 | 放送区域内世帯数 | 放送時間帯 |
日経ラジオ社 通称「ラジオNIKKEI」 | 第1放送 |
JOZ4 | 3.925MHz | 10kW | 東日本及び 首都圏補完 | 約5,110万世帯 | 7:00 - 8:00 17:00 - 24:00 (根室送信のみ) |
JOZ | 50kW | 全国 | 平時放送休止 (災害等非常時に送出) |
JOZ2 | 6.055MHz | 7:00 - 24:00 |
JOZ3 | 9.595MHz | 平時放送休止 (災害等非常時に送出) |
第2放送 |
JOZ5 | 3.945MHz | 10kW | 全国 | 約5,110万世帯 | 19:00 - 23:00 |
JOZ6 | 6.115MHz | 50kW | 8:00 - 19:00 |
JOZ7 | 9.760MHz | 平時放送休止 (災害等非常時に送出) |
閉じる
- 送信機
- 50kW短波送信機:HFB-7847(NEC、1979〜1981年製)×5基 - 2002年大規模改修済
- 送信可能周波数範囲3.2〜15MHz、終段プレート変調、蒸発冷却四極管4CV50000E×4(プレート損失50000W、フィラメント電圧12V、フィラメント電流215A、使用可能周波数110MHz、重量14.3kg)、変調用強制空冷四極管4CX1500A×3(プレート損失1500W、フィラメント電圧5V、フィラメント電流38.5A、使用可能周波数150MHz、重量0.85kg)
- 音声入力600Ω(0dBm)、RF出力50Ω、音声周波数特性+/-1.5dB30〜10000Hz(50%変調時)、歪率3%以下(95%変調時、50〜7500Hz)、大きさ縦220cm×横440cm×奥行き280cm
- 10kW短波送信機:HFB-7840D(NEC、1991年製)×1基
- 送信可能周波数範囲3.2〜15.6MHz、終段プレート変調、強制空冷四極管4CX15000A×3(プレート損失15000W、フィラメント電圧5V、フィラメント電流38.5A、使用可能周波数150MHz、重量0.85kg)、変調用強制空冷四極管4CX5000A×2(プレート損失5000W、フィラメント電圧7.5V、フィラメント電流75A、使用可能周波数220MHz、重量4.3kg)
- AF入力600Ω(0dBm)、RF出力50Ω、音声周波数特性+/-1.5dB30〜10000Hz(50%変調時)、歪率3%以下(95%変調時、50〜7500Hz)、大きさ縦200cm×横200cm×奥行き100cm
- 予備送信機:HFB-7840D(NEC、1990年製)×1基 - JOZn
- 空中線:加藤電気工業所 反射器付支線式折り返し水平ダイポールアンテナ×6面 無指向性コニカルモノポールアンテナ(英語版)×1面(予備) 無指向性垂直ダイポールアンテナ×1面(予備)
- STL送受信装置:NEC、出力5W×2系統
- 送信局舎:鉄筋コンクリート 875m2
- 非常用電源:ディーゼル発電機 625kVA(三菱重工業)
完全に同一周波数とすると定常波が発生し不感地帯が生じる為、実際には0.3Hz差で運用されている。 周波数は当時の表記に従った(サイクル→ヘルツ変更は1972年7月1日)。
このため、第2放送が18時で終了する土曜・日曜は、長柄送信所からの6MHz帯以外の送信が完全に停止されることになる。
月曜 - 金曜の第2放送の放送時間短縮(19時で終了)による。