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バラク(Barak)は、イスラエル・エアロスペース・インダストリーズ(IAI)とラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムズが共同開発した艦対空ミサイルである。個艦防空ミサイル型のバラク-Iと、これを発展させた艦隊防空ミサイル型のバラク-8がある。
バラク-Iは、イスラエル海軍の高速戦闘艇に対して、艦対空ミサイルによる個艦防空能力を付与するために開発された。
1981年6月のパリ航空ショーで発表されたが、この際には、イギリスのGWS.25 シーウルフに似た、8連装の箱型発射機を使用していた。1980年代初頭に行なわれた試験において、この発射機はいくつかの運用上の問題に直面したことから、1983年のパリ航空ショーにおいては、8セルの専用VLSを使用する改良システムが発表された。
バラク-I・ミサイルは、発射直後ブースターによって上昇し、姿勢はまず推力偏向方式で制御され、ブースト終了後に推力偏向用デフレクターを切り離し、その後は空力フィンで制御される。
バラク個艦防空ミサイル・システムは、高速戦闘艇に搭載するものとして開発されたことから軽量に完成されており、また、目標の発見、脅威評価、ミサイルの発射・誘導まで自動化されている。システムは、ミサイル本体および8セルのVLS、EL/M-2221 STGR捜索・追跡/誘導用レーダーによって構成される。EL/M-2221 STGRは、IAIの系列企業であるエルタ・エレクトロニクス・インダストリーズ社によって開発されたもので、XバンドとKaバンドの2つの周波数を使用するパルス・ドップラー・レーダーであり、またバックアップとしてテレビおよび赤外線追跡装置が連接されている。また多くの場合、対空警戒および目標追尾のため、EL/M-2238 STAR低空警戒/対水上レーダーも連接される。
2007年1月、イスラエルとインドは、バラク艦対空ミサイルの次世代型(バラク-NG: Next Generation)を3億3千万ドルかけて共同開発することに合意した。このミサイルは当初、バラク-IIとも呼ばれていたが、のちにバラク-8と呼ばれるようになった。
この新型ミサイルは、バラクを基により改良された誘導装置を搭載し、また70キロメートル (38 nmi)以上と射程の延長が図られており、RIM-162 ESSM ないしスタンダードSM-2MRに匹敵する性能を目指している。EL/M-2248 MF-STAR多機能レーダーと組み合わされて防空武器システムを構築するほか、イスラエル海軍はMk.41 VLSに対応するように要求している。
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