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ラテン語の著作家 ウィキペディアから
ガイウス・ユリウス・ヒュギーヌス(ラテン語: Gāius Iūlius Hygīnus [ˈɡäːius ˈi̯uːlʲiʊs̠ hʏˈɡiːnʊs̠], ガーイウス・ユーリウス・ヒュギーヌス)は、ラテン語の著作家。
出生は明確ではなく、スペインかアレクサンドリアのどちらかと思われる。アレクサンドロス・ポリュヒストルの弟子で、アウグストゥスの解放奴隷。スエトニウス『文法家伝』によると、アウグストゥスによってパラティーノの図書館長に任命されたという。また、年老いてから貧窮に陥ったともあり、これについては歴史家のクロディウス・リキヌスも同じことを書いている。
ヒュギーヌスは多作家であった。ジャンルも地形学から伝記、詩人ヘルウィウス・キンナやウェルギリウスの詩についての注釈、農業・養蜂に関する論文と多岐にわたって著作活動を行なったが、それらの原本はすべて失われている。
ヒュギーヌスの名前で現存するのは『神話集』と『天文詩』の二つで、これらは、おそらくヒュギーヌスの神話論を略記した学生の覚え書きであると思われる。ただし、作者のヒュギーヌスとガイウス・ユリウス・ヒュギーヌスは別人だという説もある[1]。
しかし、『神話集』の大半も失われている。900年頃にベネヴェント体で書かれた写本が1冊だけバイエルン州フライジングの修道院に残っており[5]、1535年にはその写本を基にして最初の印刷版が作られるが、ヤーコプ・ミキルスは不注意かつ無批判的に書き写した。ちなみに、"Fabulae" という題名をつけたのもMicyllusである。15世紀と16世紀、印刷の過程で写本は印刷所でばらばらにされ、生き残ったのはたった2つの断片のみであった。1つは1864年にレーゲンスブルクで、もう1つは1942年にミュンヘンで発見された。両方ともミュンヘンで保存されている[6]。なお、バチカン図書館には15世紀に写された不完全なテキストがある。
両方の作品とも要約である。文体(スタイル)、ラテン語の能力のレベル、初歩的な間違い(とくにギリシャ語の翻訳)は、ガイウス・ユリウス・ヒュギーヌスのような著名な学者の作品とは思えず、別人説の根拠となっている。
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