YaST

オペレーティングシステムの設定と構成管理のためのツール ウィキペディアから

YaST

YaST(ヤスト、Yet another Setup Tool[2])は、オペレーティングシステムの設定と構成管理のためのツールであり、openSUSEノベルの派生商用ディストリビューションに採用されている。また、かつて存在したUnited Linuxでも採用されていた。AutoYaSTはインストールの自動化ツールでありYaSTに基づいている。SUSEディストリビューションは1996年5月のリリースで最初にYaSTを採用した。

概要 開発元, 初版 ...
YaST
Thumb
Thumb
openSUSE Leap 15.5で動作するYaST(Qtインターフェース)
開発元 SUSE
初版 1996年5月 (28年前) (1996-05)
最新版
5.0.11 / 2025年1月2日 (3か月前) (2025-01-02)[1]
プログラミング
言語
Ruby
対応OS Linux
対応言語 多言語
サポート状況 開発中
種別 オペレーティングシステム設定、構成管理ツール
ライセンス GNU GPL v2
公式サイト yast.opensuse.org
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YaSTは自由ソフトウェアであり、GPLでライセンスされている[3][4]

概要

Thumb
TUI版のYaST(ncursesを使用)

YaSTはSUSE Linuxの管理・保守ツールである。管理者がソフトウェアをインストールしたり、ハードウェアを設定したり、ネットワークやサーバとしての設定をしたりといった作業をする際に使用する。

YaSTには、GUIフロントエンドncursesのフロントエンドがある。後者は、GUIを使わずにインストールする場合や低速なインターネット接続経由でシステム管理作業をする場合、あるいはGUIが使えない状況でブートしなければならないが高機能のパッケージマネージャが必要な場合(例えば、初心者がグラフィックス関係の問題に対処するためにXorgパッケージをダウングレードさせようとする場合)に便利である。

YaSTの表示設定モジュールはSaX2と呼ばれる(SUSE Automated X configuration, version 2 の略)。

openSUSE 10.3では、GNOMEユーザー向けに再設計したYaSTを新たに加えた。新たなモジュールとして"Community Repositories"が加わり、よく使うリポジトリを容易に追加できるようになった。また、KIWIイメージングツールにより、独自のSUSEイメージを容易に作成できるようになった。

YaSTのパッケージマネージャ機能はZYppプロジェクトに成果を使っている[5]。当初、ZYppを採用したYaSTには性能問題があり、起動に時間がかかっていたが、10.2および10.3では改善されている。openSUSE 11.0 alpha 3から、ZYppはSATソルバプロジェクトに統合され、YaSTは他のrpmパッケージマネージャよりも高性能になっている[6]

AutoYaSTは1つ以上のopenSUSEシステムをユーザーが全く介在しない状態で自動的にインストールできる。AutoYaSTによるインストールは、インストールおよび設定データを含む制御ファイルを使って実施される。現在のシステムのプロファイルは/root/autoyast.xmlにある[7]

脚注

外部リンク

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