シシランシシラン(獅子蘭、学名:Vittaria flexuosa)は、シダ植物門シシラン科シシラン属の植物である。細い葉を多数つける熱帯系のシダ植物である。 シシランは着生植物になる常緑の多年草で、大きな株になって岩の上や樹木の上に着生している。根茎は短く横に這い、葉と鱗片を密につける。
八重山列島カゲヘゴなどの木生シダを多く含んでいる。また着生植物にとみ、リュウキュウセッコクやリュウキュウトリノスシダ(英語版)の大株にアマモシシラン (Vittaria zosterifolia) がさらに着生して樹状に大きな塊を作り、またツルアダンが多数這い上る姿は、日本の他地域では見られない特徴となっている。
シシラン属シシラン属(獅子蘭属、学名:Vittaria)とは、シシラン科のシダ植物である。世界の熱帯・亜熱帯に約80種が知られ、日本にも5種ほどが自生するとされる。ただし形態が単純で、変異に幅があることから、種の区分などには若干の混乱があるようである。 ウラボシ科クラガリシダ属のクラガリシダ (Drymotaenium
毛状突起鱗片は単細胞層の薄質な付属物で、色や大きさ、形、辺縁の突起の状態などが種および属の分類上重要な標徴となる。辺縁や表面に毛の出るものもある。例えば、シシラン Vittaria flexuosa の葉柄にできる鱗片は線形をしているのに対し、イノデモドキ Polystichum tagawanum の葉柄では辺縁が細裂した鱗片を持つ。
PPG Iを保存名とすることが提案されているが、保留中である。 ^ a b かつては日本産の Haplopteris 属の種が Vittaria 属に含まれていたため Vittaria 属がシシラン属と呼ばれたが、新世界の Vittaria と系統的に離れていることが明らかになった。 ^ Anetium Splitg を内包する。 ^