藤井 岳彦(ふじい たけひこ、1969年7月13日 - )は、元コナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)所属の作曲家・DJ。BEMANIシリーズのゲームで楽曲製作を行った。現在は株式会社ミュージックエアポートに所属。神奈川県横浜市出身。
『beatmania』における古参の作曲者の一人であり、BEMANIシリーズの生みの親とも言われる南雲玲生の後を継いで、4thMIX以降、最終作であるTHE FINALまで(featuring DREAMS COME TRUEを除く)サウンドディレクター職を務めた。
なお、『beatmania』シリーズ完結後も、正当後継シリーズである『beatmania IIDX』の8th style、9th style、10th styleでサウンドディレクターの一人として名を連ねている。2004年にコナミを退社し、以降も都度beatmania IIDXシリーズへの楽曲提供を続けている。
楽曲制作時には主にSLAKE、SPARKER、CALF、DEPROGRAM MANなどと、曲調により名義を使い分ける(音楽性を重視した・シンプルな路線の楽曲がSLAKE名義、ゲームデータを重視した・ドラマチックな要素の入った楽曲がSPARKER名義[1][2])。
- 「機材ヲタク」で、内田智之曰く、作業部屋が「すごくスタイリッシュでカッコイイ」[1]。
- 「完全に猫派」で、角田利之とのコラボレーションの打ち合わせの大半が互いの飼い猫の話になり、曲名「SEQUENCE CAT」の由来となった[3]。コラボレーションは「継続する予定」で、「ダークな曲を作る予定」[2]。
- 「ちょっと適当」な性格が似ているという角田利之の楽曲では特に「HYPER BOUNDARY GATE」が好きで、その音色の拘りに対してリスペクトを抱いている[3]。
- 「酒は弱い」が、藤森崇多とは皆が解散した後も2人で残って必ず朝まで飲んでいた[4]。
- Native Instrumentsのソフトウェアを使うことが多い[4][5]。
- 楽曲のBPMは「130が心地良い」[6]。
- ダンスミュージック専門の「4つ打ち中年」「4つ打ちおじさん」で、「バラードは作ったことがない」[2][6]。
- 尊敬する・天才だと思うアーティストとして、エイフェックス・ツインやジェームス・ホールデン、スクリレックス等を挙げている[5]。
- 優れた建築の温泉旅館に泊まるのが趣味で、そこで出される高級懐石が好物[7]。
- 東日本大震災以降「いつ死んでもおかしくない」という意識が芽生え、「今やれることなら何でも(過去作のリメイク等)やろう」と考え方を大きく変えた[7]。
- 「タイトルありきで曲を作ったということは一度もなく」、楽曲が出来上がってから格好良いと思う単語を並べて名付けている[7]。
- shinpei名義は、清水洋平のyouhei名義に対抗して名付けた[7]。
- テレビゲームは「ゼビウス」で卒業しており、理解していた「単純なゲーム性」が反映された結果、「DENIM (ELECTRO MIX)」 等の個性的な譜面が生まれた[7]。
- 電子音楽の仕事を仮に卒業したら、「家具職人になりたい」と思う位に家具好き[7]。
- 1980年代
- 1990年~2000年代
- テクノが流行りだした大学生の頃、友人に「すごく衝撃的なパーティに連れてってもらって強烈な体験」をし、ジョイ・ベルトラムやエイフェックス・ツインのようなクラブサウンドを制作するようになる[8]。
- 1995~1996年頃、LTJブケム等によって世界的に流行していたドラムンベースを作り始め、アーティストとしてアナログレコードのリリースやDRUM & BASS SESSIONSへの出演を果たす[8]。
- アーティスト活動に区切りが付いた頃、雑誌「サウンド&レコーディング・マガジン」で募集していた「beatmaniaのサウンドクリエイター」に応募し[8]、竹安弘、南雲玲生との面接を経てコナミに入社[4]。
- BEMANIシリーズでは、ワープ・レコーズのブラック・ドッグやエイフェックス・ツイン、オウテカのような本格的なクラブサウンドを紹介すべく、テクノやエレクトロニカを中心に提供[8]。
- 2004年にコナミを退社。napakickのNapalmと共に期間限定ユニット「MAGIC GANG」を結成、コナミ入社前の楽曲を集めたアルバム「BEYOND THE DEAD FUTURE」やコンピレーション・アルバムをリリース[9]。
- 松武秀樹が代表取締役社長を務めるミュージック・エアポートに入社。
- 2010年代
- 2011年12月、同じく「beatmania」及び「beatmania IIDX」シリーズに楽曲を提供したnouvo nudeのフルアルバム「FLASH CUBE」にリミキサーとして参加。同月のリリースパーティに出演。
- 2012年3月、フルアルバム「THE INVISIBLE FORCE」をリリース。翌4月のリリースパーティに主演。12月に催されたコミックマーケットで「BEYOND THE DEAD FUTURE」のリメイク作品である「BEYOND THE DEAD FUTURE RE-EDIT」をリリース。
アルバム
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枚 | 発売日 | タイトル | 規格品番 |
1st |
2012年3月30日 | THE INVISIBLE FORCE | FCCD-0001 |
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アナログ盤
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枚 | 発売日 | タイトル | 規格品番 |
1st |
1998年1月21日 | PAST/ORIENTAL MECHANIST | EIZJ-0002 |
2nd |
1998年4月22日 | THE FADING OF THE LIGHT/JUSTIFIND | EIZJ-0006 |
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コンピレーション・アルバム
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枚 | 発売日 | タイトル | 規格品番 |
1st |
2004年 | BEYOND THE DEAD FUTURE | |
2nd |
2012年12月31日 | BEYOND THE DEAD FUTURE RE-EDIT | SDCD-0001 |
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出典
BEAT RAIZING II DX Interview with Mr. T & SLAKE 「月刊アルカディア」No.044、2003年。
「beatmania APPEND GOTTAMIX」に移植された。
V.A.「beatmania 5th MIX ORIGINAL SOUNDTRACK」収録。
V.A.「beatmania Club MIX ORIGINAL SOUNDTRACK」収録。
「beatmania THE FINAL」に移植された。
「beatmania 5thMIX -Time to get down-」に移植された。