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アメリカの化成品メーカー ウィキペディアから
S.C.ジョンソン・アンド・サン(S. C. Johnson & Son, Inc.)は、アメリカ合衆国ウィスコンシン州ラシーンに本拠を置く世界規模の日用消費財メーカーである。通常はSCジョンソン(S. C. Johnson)と略称される[1]。2017年現在で、従業員数は約1万3千人、推定売上高は約100億米ドルである[2]。
創業家のジョンソン家が全株式を保有する非公開会社であり、同家による家族経営が行われている。2004年に、創業者から5代目に当たるハーバート・フィスク・ジョンソン3世が会長兼CEOに就任した[3]。
ウィスコンシン州ラシーンにあるラシーン・ハードウェア・マニュファクチャリング社のセールスマンだったサミュエル・カーティス・ジョンソン・シニアが、1886年に同社の床材事業を譲り受け、ジョンソンズ・プリペアード・ペースト・ワックス・カンパニー(Johnson's Prepared Paste Wax Company)として独立したのに始まる。アメリカで最も古い家族経営企業の一つである[4]。当初の主力商品は寄木張り(パーケット)のフローリングだったが、その後、ワックスや仕上材などの床用の清掃用品も製造するようになった[5]。
1906年、息子のハーバート・フィスク・ジョンソン・シニアがビジネスパートナーとなり、社名を現在のS.C.ジョンソン・アンド・サンに変更した[6]。1914年にイギリスに最初の国外子会社を設立するなど、ハーバートの下で、同社は世界規模の企業に成長した[7]。
1932年に、主力商品となるグロコート(Glo-Coat)を発売した[8]。この商品の成功により、その後の世界恐慌の間にも同社は成長を続けることができた[9]。同社の製品ラインがワックスに偏ってきたことから、1935年、ハーバートの息子のハーバート・フィスク・ジョンソン・ジュニアがブラジル・フォルタレザに向かい、ワックスの原料の継続的な供給源を見つけた[10]。
1935年から1950年まで、同社はラジオ番組『フィバー・マギー・アンド・モーリー』のスポンサーを務めた[11]。1950年代にはABCテレビのクイズ番組『ザ・ネームズ・ザ・セイム』のスポンサーを務めた[12]。その他、NBCのテレビドラマ『ロバート・モンゴメリー・プレゼンツ』やCBSのバラエティ番組『レッド・スケルトン・ショー』にも提供していた[13]。
1939年4月、フランク・ロイド・ライト設計による本社ビルを建設した[14]。1950年には研究棟を建設した[15]。1974年、本社ビルがアメリカ合衆国国定歴史建造物に指定された[16]。
第4代指導者のサミュエル・カーティス・ジョンソン・ジュニアの下、殺虫剤"Raid House & Garden Bug Killer"を発売した1955年ごろから、同社はワックス偏重から脱却するようになった[17]。
☆は日本法人が販売
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