星 (クルアーン)

クルアーンの第53章 ウィキペディアから

星 (クルアーン)

』とは、クルアーンにおける第53番目の章(スーラ)。62の節(アーヤ)から成る[1]マッカ啓示に分類される。

概要 啓示, 章題の意味 ...

النجم
an-Najm
アン・ナジュム
Thumb
啓示 マッカ啓示
章題の意味 第1節に「沈みゆくにかけて誓う」の語がある[1]
詳細
スーラ 第53章
アーヤ 全62節
ジュズウ 27番
ルクー 3回
サジダ節 1回(第62節)
語数 360語
文字数 1433文字
前スーラ
次スーラ
سورة النجم
سورة النجم
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内容

Thumb
最終節。最後にサジダ記号がある。

冒頭の「沈みゆく星にかけて(誓う)」から、この題名が採られている[1]

啓示の正しさ、アッラーフの万有などについて述べられる。

14 - 16節にスィドラ(聖木)という語がある。49節にシリウスが出現する[1]

最終節の62節はサジダ節。多くのハディースによると、この章は信者にサジダの実行を要求した最初の章とされる[2]

ガラーニークの逸話

19節から20節にかけ「あなたがたは、アッラートウッザーを(何であると)考えるか。それから第三番目のマナートを」とイスラーム以前の多神教の神々について言及される。『悪魔による啓示』としても知られる『ガラーニークの逸話』では、シャイターン(悪魔)のまやかしによりこれに続けて「それらは偉大な白鳥(グルヌーク[3])のようだ。彼女たちの執り成しが期待される」の文言があったとされる。伝承では、これを聞いた多神教を信じる人々は喜んだが、その夜ジブリールムハンマドの元に現れ、それは神による啓示ではないと伝えた。これを聞いたムハンマドは悲しみ、その部分を取り除いたとされる[4][5]。アンカラ大学のイブラーヒム・サルチャムは、タバリーやイブン・サアドなどの歴史家が残したとされるこの伝承と『悪魔の詩』を取り上げ、伝承がイスラーム批判に用いられる場合があると述べた[6]

脚注・出典

参考文献

外部リンク

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