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p38分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ(p38ぶんれつそくしんいんしかっせいかタンパクしつキナーゼ、英語: p38 mitogen-activated protein kinases)は、サイトカインや紫外線照射、熱ショック、浸透圧ショックといったストレス刺激に応答する分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ(MAPキナーゼ)の一分類であり、細胞の分化、アポトーシス、オートファジーに関与している。
p38 MAPキナーゼ(MAPK)は、RKあるいはCSBP(サイトカイニン特異的結合タンパク質)とも呼ばれ、酵母においてサイトカインやストレスに対する細胞応答を制御するシグナル伝達に関与しているHog1pMAPキナーゼのほ乳類オーソログである[1]。
p38-α (MAPK14)、-β (MAPK11)、-γ (MAPK12 / ERK6)、-δ (MAPK13 / SAPK4) の4種のp38 MAPキナーゼが同定されている。SAPK/JNK経路と同様に、p38 MAPキナーゼは浸透圧ショック、炎症性サイトカイン、リポ多糖 (LPS)、紫外線、成長因子を含む様々な細胞ストレスによって活性化される。
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MKK3およびSEKはThr-180およびTyr-182のリン酸化によってp38 MAPキナーゼを活性化する。活性化されたp38 MAPキナーゼはMAPKAPキナーゼ2をリン酸化し活性化すること、転写因子ATF2、Mac、MEF2をリン酸化することが示されている。p38はまた、TTPのような転写後制御因子をリン酸化することも示されている[2]。
p38阻害剤(例えばpamapimod[3])は、自己免疫疾患や炎症プロセス[4]に対する治療薬となる可能性が探られている。慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対するPH-797804のように、阻害剤の中には臨床試験が始まったものもある[5]。その他のp38阻害剤としては、BIRB 796、VX-702、SB 239063、SB202190、SCIO 469、BMS 582949などがある。
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