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オープンソースのHTTP Webサーバー ウィキペディアから
nginx(「エンジンエックス」[3][注釈 1])は、フリーでオープンソースなWebサーバアプリケーションである。処理性能・高い並行性・少ないメモリ使用量を焦点に開発し、HTTP, HTTPS, SMTP, POP3, IMAPのリバースプロキシの機能や、ロードバランサ、HTTPキャッシュなどの機能も有する。
nginx はBSDライクライセンスでリリースされ、Linux, BSD系OS, macOS, Solaris, AIX, HP-UX, Microsoft Windowsで動作する。2004年に Igor Sysoev が公開した。現在は NGINX Plus として nginx のエンタープライズ版の販売やサポートを行っている Nginx, Inc. が管理している。
nginxはサーバに置かれた静的コンテンツを高速に配信する目的で設計されている。リバースプロキシの機能を持つため、背後にWebアプリケーションサーバを配置して動的なコンテンツを配信したり、ソフトウェアロードバランサ[4]やHTTPキャッシュとしても使うこともできる。各種のウェブアプリケーション用インターフェースとして、FastCGI, uWSGI, Phusion Passengerなども標準でサポートしている。
Apache HTTP Serverがリクエストの処理にデフォルトでスレッドやプロセス指向のアプローチを用いている一方で、nginxは非同期のイベント駆動アプローチを用いている。イベント駆動によるアプローチは、高負荷下において、より予測可能なパフォーマンスを提供すると考えられている[5]。
nginxは当初、Ramblerが運営する各種ウェブサイトのニーズを満たすために開発された。2008年9月の時点で、nginxはこれらのサイトで1日に5億のリクエストを処理していた[6]。
ネットクラフトの2017年2月の調査によると、nginxは全アクティブサイトの中で2番目に多く19.60%で使われているWebサーバである[7]。W3Techsの調査によると、上位1,000サイトの41.1%、上位100,000サイトの32.9%で使われている。BuiltWithによると、上位1万Webサイトの23.8%で使われており、上位1万・10万・100万の区分で成長を続けている。2020年2月におけるNetcraftの調査によると、nginxは全てのアクティヴなWebサイトの36.48%において利用されているWebサーバで、Apacheでの利用率24.51%を上回る1位となっている[8]。W3Techの調査では、それぞれ40.1%, 31.8%である[9]。
2024年にコア開発者の一人がF5ネットワークスと対立して独立し、NGINXから離れて新たにフォーク版である「freenginx」を開発すると発表した[13]。
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