Iris mote

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IRIS Mote(アイリスモート)は 米Crossbow Technology社が開発したセンサネットワーク用の無線端末である。IEEE 802.15.4に準拠しており、世界でもっとも使われているセンサネットワーク端末の一つであるMICAzの後継機種とされる。

ハードウェア

概要 年, 製品 ...
Crossbowセンサノード機種推移
製品 型番 プロセッサ 無線チップ 概要
1998WeCAT90LS8535TR1000円形
1999Rene AT90LS8535TR1000長方形
2000Rene2AtMega163TR1000長方形
2001MICAMPR300シリーズAtMega128LTR1000最初の一般供給機種 現在の原型
2003MICA2MPR400シリーズAtMega128LCC1000日本向けはMPR420
2003MICA2DOTMPR500シリーズAtMega128LCC1000500円玉型 日本向けはMPR520
2004MICA3MPR1010AtMega128LCC1020NTT専用 429MHz
2004MICAzMPR2400JAtMega128LCC2420本機以後2.4GHz IEEE802.15.4
2006MICAz OEM  MPR2600AtMega128LCC2420切手型 高密度実装モジュール
2007MICAzMPR2600J AtMega128LCC2420MPR2600を搭載したMICAz形状品
2007IRIS OEMM2110AtMega1281RF230切手型 高密度実装モジュール
2008IRIS MoteXM2110JAtMega1281RF230M2110を搭載したMICAz形状品
2008eKoEN2100JAtMega1281RF230環境・気象観測・IT農業用端末
2008NeoMoteWM-Z1100AtMega128LCC2420日本製MICAz互換/産業グレード品
2009NeoMoteMPR2600X(国内用)AtMega128LCC2420NeoMote(MICAz用センサ接続可)
2010NeoMoteWS-Z5000A(国内用)AtMega128LCC2420+ampNeoMote(RS485無線化専用)
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プロセッサ、無線チップ、フラッシュ、51ピンコネクタ、アンテナ接栓、3色のLEDを持つ基板があり、単三乾電池2個用のホルダが付いている。

仕様

  • プロセッサ AtMega1281 - Program Flash Mem 128K - Serial Flash 512K - RAM 8K
  • 無線チップRF230による2.4 GHz IEEE 802.15.4 チップ公称出力3dBm、アンテナ接栓 MMCXリバースタイプ
  • UART
  • 10 bit 内蔵ADC
  • 電源DC3V

センサ基板

  • 各種のセンサ基板をCrossbowや各国の研究機関が用意している。
  • 省電力機能はソフトによる

ネットワーク

クロスボーから提供されるMoteWorksのXmeshまたはオープンソースの TinyOSの使用にてアドホック・マルチホップ省電力通信が構築できるとされる。無線チップであるRF230のIEEE 802.15.4 MAC層が利用され、上位層にセンサネットワークに必要な機能を組み込むことで、上記以外でもZigBeeや類似のネットワークを形成可能な事が大学の研究で実証されている。()。

ソフトウェア

TinyOS, Xmesh(MoteWorks), SOS, LiteOS, Mantis, and Contikiがサポートされる。2010年6月 IBMチューリッヒ研究所は Iris mote 用にC#, JAVAで開発できるソフトウェア開発キットMote Runnerを発表、ダウンロードパッケージとは別であるファームウェアについて大学には原則無償、企業には90日期限付で配布するとしている。

参考

外部リンク

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