Frontier (スーパーコンピュータ)
アメリカ合衆国のスーパーコンピュータ ウィキペディアから
Frontier(フロンティア)またはOLCF-5は、Hewlett Packard Enterprise/Crayによりオークリッジ・リーダーシップ・コンピューティング・ファシリティで2022年に導入されたエクサスケールスーパーコンピュータである[1]。目標とする計算性能は約1.5エクサFLOPSであり、世界初のエクサスケールスーパーコンピュータである[2][3][4][5][6]。GPGPUを活用してコストパフォーマンスを向上させてはいるものの、6億ドルもの費用をかけて建設されている。
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運営者 | オークリッジ国立研究所と米国エネルギー省 |
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所在地 | オークリッジ・リーダーシップ・コンピューティング・ファシリティ |
使用目的 | 科学研究 |
AMD EPYC CPUとRadeon Instinct GPUを組み合わされたHPE Cray EX235aアクセラレータブレードを使用し、30MWを消費し、19-インチ (48 cm)のラックキャビネットを100台占有すると予想されている[7][8][9][10]。
FrontierはCPU・GPU間にコヒーレントなインターコネクトを持ち、EPYC CPU上で動作するコードからGPUメモリにコヒーレントにアクセスできる[11]。
2022年5月、TOP500で、実効性能として1.102エクサFLOPSを達成し、富岳を抜き世界1位のスーパーコンピュータとなった[12][6]。
ハードウエア諸元
- 最高性能:1.5エクサフロップス 以上
- キャビネット:100 以上
- メインCPU:AMD EPYC CPU (HPC及びAI用に最適化)
- システムGPU:AMD Radeon Instinct GPU (1CPUに付き4台のGPUを結合)
- CPU-GPU内部結合:AMD Infinity Fabric / ノード間の同期アクセス
- システム間内部結合:100 GB/sのネットワーク帯域幅を提供する複数のSlingshotNIC
- アダプティブルーティング、輻輳管理、およびサービス品質を提供するSlingshotドラゴンフライネットワーク
- ストレージ:Summit のI/Oサブシステムの2〜4倍のパフォーマンスと容量
- フロンティアは、Summit のようなノードに近いストレージを持つ
関連項目
参考文献
外部リンク
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