E エディター

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E エディター英語: E)は1993年6月にリリースされたPC DOS 6.1に付属するテキストエディター[1]、後にPC DOS 7[2]およびPC DOS 2000[3]にも付属した。IBMは従来のDOSでテキストエディターのベースであったQBasicの開発を終了し、別のエディターを供給する必要が生じたため、1986年にEファミリーで最小の機能を持つエディターとして開発されたOS/2の「システム・エディター」を拡張して採用することにした[4][5]。EエディターのOS/2版も存在した。

機能

PC DOS 7付属のバージョンでは次の機能がサポートされている[6]

  • オンラインヘルプ
  • 大きなテキストファイルの編集
  • テキストを枠で囲む
  • マウスとメニューのサポート
  • キーマクロの記録と再生
  • マークした領域の文字を大文字または小文字に変更
  • 複数ファイルの同時オープン
  • CおよびREXXの構文入力サポート
  • 選択テキストの移動、コピー、上書き、削除
  • ファイルから別のファイルへのテキストのコピーおよび移動

Eファミリー

PC DOS版のE エディターの歴史は、GML風言語を使用可能でキー設定をカスタマイズできるPersonal Editorから始まった。Personal Editorは1982年に初めてリリースされ、すぐにIBMの製品になった[7]Personal Editorでの制約は E エディターの開発に繋がり、長大なファイルのサポートとユーザーインターフェイスを改良して1984年にリリースされた。1985年にはREXX風言語を採用してカスタマイズ性を向上したE2がリリースされた。続いてE3、EOS2、EPMが様々な拡張を経てリリースされた。OS2開発チームの要求を受けて、OS/2システム・エディターがEプログラミングチームによって開発された。それは最小の機能と設定項目を持たない、高速で高機能なテキストエディターであった。EPMは後にOS/2拡張・エディターとしてリリースされた。成果を共有できるSlickEdit英語版はE3の開発者によって開発された。Eファミリーエディターの他のバージョンはIBMのプログラミング製品としてリリースされた。[8]X2を含むこれらのEエディターファミリーのクローンはE2やEエディターの後期バージョンでRexx風EIプログラミング言語として使われた[9]

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脚注

参考文献

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