クスノキ科ア南東部やブラジルに分布する。日本ではタブノキをはじめ照葉樹林の構成種を多く含む。大部分の種は常緑(一部落葉)高木ないし低木だが、スナヅル属(Cassytha)はつる性の寄生植物である。 精油を含み、芳香をもつ種が多い。そのためクスノキ(防虫剤などになる樟脳を採る)や、シナモン、ゲッケイジュ(香辛料
スナヅル属スナヅル属(Cassytha)は、クスノキ科の属の一つである。17種を含む。寄生性のつる植物である。 3-5m程に達する寄生性のつる植物であるが、葉緑素を持ち光合成を行う(半寄生)。葉は鱗片葉で目立たない。根は他の植物に寄生するため吸着根になっている。花は穂状花序。果実は核果。
ケスナヅルケスナヅル(毛砂蔓、Cassytha pubescens、シノニム:Cassytha filiflormis var. duipraticola)は、スナヅル属のつる性寄生植物。 日本では、沖縄諸島(沖縄島、伊平屋島、伊是名島)に、日本国外ではオーストラリアに分布する。日当りのよい低木林等で、オオマツバシバやシバニッケイ等に寄生する。
イトスナヅルイトスナヅル(糸砂蔓、Cassytha glabella、シノニム:Cassytha pergracilis (Hatusima) Hatusima)は、スナヅル属のつる性寄生植物。 日本では、沖縄諸島(伊是名島・久米島)に、日本国外ではオーストラリアに分布する。日当りのよい低木林等で、オオマツバシバに寄生する。
スナヅルスナヅル(砂蔓、Cassytha filiformis)は、スナヅル属のつる性寄生植物。別名シマネナシカズラ。なお、ネナシカズラはヒルガオ科のつる性寄生植物である。 学名については、日本の環境に適応し、分化した別種という説もある。 日本では小笠原諸島、九州南部、南西諸島(屋久島~尖閣諸島)に分布する