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4.5インチ対地ロケット発射器 T27〜M12E1とは第二次世界大戦中にアメリカ軍が使用した、M8 4.5インチ ロケット弾を運用する各種のロケット砲である。ここではロケット弾とその発射器の双方について解説する。
T22という名称で開発が始められた4.5インチロケット弾はやがてM8の名称でアメリカ軍に採用された。
第二次世界大戦中のアメリカ軍はこのロケット弾を戦場の様々な場面で活用した。通常の地上戦はもちろんのこと上陸戦では上陸予定地点制圧のために小型上陸用舟艇から発射され、ごく一部は小さな改造を施したうえで航空機から発射されることもあった。調達数は1945年8月で2,573,000発という記録がある。
ロケット弾自体は標準的な構造で弾頭と信管は先端部に配置され、尾部に取り付けられた折畳式の小翼が発射後に展開して方向を安定させた。
点火方法は発射器によって異なり電気式、パーカッション式、黒色火薬式といった様々な種類が採用されていた。
第二次世界大戦中盤以降、アメリカ軍が戦うほぼ全ての戦場で使用された兵器であり、殊に上陸戦においてはその大火力で防御側(太平洋戦線における日本軍)を圧倒した。現在でも硫黄島戦や沖縄戦の記録映像の中にその姿を見ることができる。
このロケット弾には三種類の派生型が存在した。
「4.5インチ ロケット弾M8 (Rocket,H.E.,4.5Inch,M8)」
前述の通りこのロケット弾は様々な部隊・戦地で使用されたために発射器の種類も多い。ここでは概略の判明しているものに限って解説を行う。
Peter Chamberlain , Terry Gander 『WW2 Fact Files,Mortars and Rockets』 (1975)Arco Publishing Company,Inc. ISBN 0668038179
ダイヤグラムグループ/田島優・北村孝一 訳 『武器』(1982)マール社 ISBN 483730706X
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