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20世紀美術と呼ばれるものには純粋な西洋の美術だけでなく、日本を含む東洋の美術でも西洋美術の影響が強いものは含まれる。もともと、「近代美術」や「現代美術」と呼ばれていたが、使用者によって、これらの言葉が様々な文脈で使われ、その意味が分散してしまったため、明確に、「20世紀の美術」を意味する言葉として、用いられるようになった。(近代美術と現代美術を参照)しかし、意味の明確化のために用いられはじめた用語であるにもかかわらず、やはり、その範囲には、あいまいな点が残っている。
例えば、#一般に、その始まりはフォーヴィスム[1]とされることが多い。しかし、ポスト印象派(後期印象派)、新印象派、アール・ヌーヴォー(世紀末美術)などを始まりとする論者もおり、印象派[2]をそのはじめと考える者すらいる。しかし、いずれにしても、フォーブ以降が含まれることは間違いない。
20世紀の美術は、様々な「イズム」に彩られており、19世紀以前に比べて、その動きは著しく激しかったことから、「20世紀美術」という用語の意義を認める考え方が強い。しかし、20世紀だけを特別視するのは、単に、現在に近い、新しいという事だけが理由でそれ以上のものはない、として、この用語の使用に批判的であるか、少なくとも積極的な使用は避けるべきだ、とする考え方も一部にある。
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