1973年のヨーロッパF2選手権

1973年のヨーロッパF2選手権は、全17戦で争われた。 STPマーチレーシングチームのドライバー、ジャン＝ピエール・ジャリエ（フランス）がチャンピオンを獲得した^[1]。

1973年のヨーロッパF2選手権 season
前年:	1972	翌年:	1974

カレンダーと勝者

戦	日程	開催地	周回数	レース距離	優勝タイム	平均時速	優勝者	PP	FL
1	3月11日	マロリーパーク・サーキット（英語版）	50+50	2.17=217.0 km	1'12:09.8	180.424 km/h	ジャン＝ピエール・ジャリエ	ジャン＝ピエール・ベルトワーズ	ジャン＝ピエール・ジャリエ
2	4月8日	ホッケンハイムリンク	20+20	6.797=271.56 km	1'22:27.0	197.618 km/h	ジャン＝ピエール・ジャリエ	ヨッヘン・マス	パトリック・デパイユ
3	4月23日	スラクストン	50	3.791=189.55 km	1'01:45.4 1'02:00.2	184.158 km/h 183.425 km/h	アンリ・ペスカロロ ボブ・ウォレク	パトリック・デパイユ	Jacques Coulon ホセ・カルロス・パーチェ ジャン＝ピエール・ジャリエ
4	4月29日	ニュルブルクリンク (Eifelrennen)	10	22.835=228.35 km	1'31:22.9 1'31:40.5	149.932 km/h 149.452 km/h	レイネ・ウィセル パトリック・デパイユ	ハンス＝ヨアヒム・スタック	デレック・ベル
5	5月5日.6日	ポー	70	2.76=193.2 km	1'30:49.77 1'31:14.44	127.624 km/h 127.049 km/h	フランソワ・セベール ジャン＝ピエール・ジャリエ	ジャン＝ピエール・ジャリエ	ジャン＝ピエール・ベルトワーズ
6	5月19日.20日	キネクレーリング（英語版）	48+48	2.07=202.86 km	1'20:45.3	150.723 km/h	ヨッヘン・マス	ヨッヘン・マス	ヨッヘン・マス
7	6月10日	ニヴェル	28+28	3.724=208.544 km	1'10:33.35	177.344 km/h	ジャン＝ピエール・ジャリエ	ジャン＝ピエール・ジャリエ	ヨッヘン・マス
8	6月17日	ホッケンハイムリンク	20+20	6.797=271.56 km	1'22:20.7	197.870 km/h	ヨッヘン・マス	ヨッヘン・マス	ヨッヘン・マス
9	6月24日	ルーアン	30	5.543=166.29 km	0'56:20.7	177.077 km/h	ジャン＝ピエール・ジャリエ	ジャン＝ピエール・ジャリエ	ジャン＝ピエール・ジャリエ
10	6月29日	モンツァ	20+20	5.75=230.0 km	1'09:05.15	199.752 km/h	ロジャー・ウィリアムソン	ロジャー・ウィリアムソン	ロジャー・ウィリアムソン
11	7月28日.29日	マントープ・パーク	36+36	4.092=294.624 km	1'42:05.0	173.167 km/h	ジャン＝ピエール・ジャリエ	ジョン・ワトソン	パトリック・デパイユ
12	8月12日	カールスコーガ	48	3.0=144.0 km	0'59:14.4	145.847 km/h	ジャン＝ピエール・ジャリエ	ピーター・ゲシン	Torsten Palm
13	8月26日	エンナ・ペルグーサ	30+30	4.797=287.82 km	1'23:53.6	205.847 km/h	ジャン＝ピエール・ジャリエ	ジャン＝ピエール・ジャリエ	パトリック・デパイユ
14	9月2日	ザルツブルクリンク	50	4.238=211.90 km	0'59:47.28	212.651 km/h	ヴィットリオ・ブランビラ	パトリック・デパイユ	パトリック・デパイユ
15	9月9日	ノリスリンク	60+60	2.3=276.0 km	1'46:40.9 1'47:40.9	161.642 km/h 155.228 km/h	ティム・シェンケン トム・プライス	ジャン＝ピエール・ジャリエ	ジャン＝ピエール・ジャリエ
16	9月19日	アルビ	56	3.636=203.616 km	1'04:59.2	187.992 km/h	ヴィットリオ・ブランビラ	ヴィットリオ・ブランビラ	ジャン＝ピエール・ベルトワーズ
17	10月14日	ヴァレルンガ	35+35	3.2=224.0 km	1'24:40.0	158.740 km/h	Jacques Coulon	ヴィットリオ・ブランビラ	ヴィットリオ・ブランビラ

• 第1戦、2戦、6戦、7戦、8戦、10戦、11戦、13戦、15戦、17戦は2ヒート制で行われ、最終結果は両ヒートの合計タイムである。
• 第3戦、5戦、9戦、12戦は、2回の準決勝ヒート＋決勝レースで行われ、一覧では決勝レースの優勝タイムが示されている。
• 第3戦、4戦、5戦、15戦は、すでにフォーミュラ1での実績を持ちFIAよりグレーデッド・ドライバーに認定されているドライバーが勝利した。一覧ではグレーデッド・ドライバーは斜体で示されている。
• 第9戦ルーアンの予選セッションで、かねてより危険なコーナーとされていたシックス・フレール・コーナーでフロントタイヤに問題が生じたジェリー・ビレル（英語版）がクラッシュバリアに激突し致命傷を負った。衝突時の衝撃でガードレールは持ち上がり、彼の乗るシェブロン・B25はその下を通過し、生存不能な内臓損傷により他界した。ビレルは翌年にF1ティレルに加入するための交渉をしている最中だった。

最終ポイント順位

• レースごとに優勝者には9ポイント、準優勝者には6ポイント、3位には4ポイント、4位には3ポイント、5位には2ポイント、6位には1ポイントが与えられた。追加のポイントは付与されていない。
• 基本イベントのすべてのスコアがカウントされるレース : 第2戦、3戦、4戦、7戦、9戦、11戦、13戦、16戦、17戦。
• さらに、Complementary Raceの最初の4つのスタート（スコアではなく）もカウントされます：第1戦、5戦、6戦、8戦、10戦、12戦、14戦、15戦。ただし、Complementy Race いずれの国でも、その選手の、その国での最初の結果だけが考慮されます。よって、3人のドライバーの（）で示された順位、ブランビラはComplementy race 5つ目のスタートだったため、プライスとギューベルマンはその国での2度目のComplementy raceだったためポイントが与えられなかった。

順位	ドライバー	チーム	シャーシ	エンジン	MAL	HOC	THR	NÜR	PAU	KIN	NIV	HOC	ROU	MNZ	MAN	KAR	EMM	SAL	NOR	ALB	VLL	Pts
1	ジャン＝ピエール・ジャリエ	マーチ	マーチ	BMW	9	9	-	-	9	-	9	-	9	-	9	9	9	-	-	6	-	78
2	ヨッヘン・マス	サーティース	サーティース	フォード	-	-	-	-	-	9	6	9	6	-	6	-	4	-	-	2	-	42
3	パトリック・デパイユ	Coombs Racing	エルフ・アルピーヌ	フォード	-	6	-	9	-	6	-	-	2	6	3	-	-	6	-	-	-	38
4	ヴィットリオ・ブランビラ	Betaレーシング	マーチ	フォード	2	-																35
				BMW			1	4	-	-	4	3	-	-	-	-	6	(9)	-	9	6
5	Jacques Coulon	スクーデリア・フィリピネッティ	マーチ	BMW	-	1	-	-	-	-	-	4	4	4	-							34
		ルイス・レーシング	マーチ	BMW												4	-	4	-	4	9
6	ボブ・ウォレク	モチュール・ロンデル・レーシング	モチュール	フォード	-	-	9	3	4	-	-	-	-	-	-	-	3	-	4	-	-	23
7	マイク・ボイトラー	ルイス・レーシング	マーチ	BMW	-	-	6	-	6	-	3	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	15
8	デレック・ベル	サーティース	サーティース	フォード	-	4	-	6	-	-	-	-	-	3	-	-	-	-	-	-	-	13
	Colin Vandervell	ヴァンダーベル	マーチ	BMW	-	2																13
		ルイス・レーシング	マーチ	BMW			-	-	-	-	2	6	-	-	-	3	-	-	-	-	-
10	ロジャー・ウィリアムソン	Wheatcroft Racing	GRD	フォード	-	-	-	-	2	-	-	-	-									11
			マーチ	BMW										9	-	-	-	-	-	-	-
11	Dave Morgan	Team Reeves	シェブロン	フォード	4	-	3	-	-	-	1	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	8
12	Dave McConnell	DWMレーシング	サーティース	フォード	6	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	6
	ウィルソン・フィッティパルディ	Motor Racing Developments	ブラバム	フォード	-	3	-	-	-	-	-	-										6
				BMW									3	-	-	-	-	-	-	-	-
	ジャン＝ピエール・ジョッソー	モチュール・ロンデル・レーシング	モチュール	Ford	-	-	2	-	3	-	-	-	-	-	1	-	-	-	-	-	-	6
	Torsten Palm	サーティース	サーティース	フォード	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	6	-	-	-	-	-	6
	グンナー・ニルソン	チーム・ロバート	GRD	フォード	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	6	-	-	6
17	Sten Gunnarsson	チーム・ロバート	GRD	フォード	-	-	-	-	1	4	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	5
	Bill Gubelmann	private entry	マーチ	BMW	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	(2)	2	3	-	-	-	5
	Roland Binder	private entry	マーチ	BMW	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	2	-	-	3	5
20	Gerry Birrell	シェブロン	シェブロン	フォード	-	-	4	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	4
	風戸裕	GRS International/Team Nippon	GRD	フォード	-	-	-	-	-	-	-	2	-	2	-	-	-	-	-	-	-	4
	ジョン・ワトソン	チーム・アーノルド	シェブロン	フォード	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	4	-	-	-	-	-	-	4
	Jo Vonlanthen	Vonlanthen Racing	GRD	フォード	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	4	4
24	John Lepp	シェブロン	シェブロン	フォード	3	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	3
	Håkan Dahlqvist	チーム・ロバート	GRD	フォード	-	-	-	-	-	3	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	3
	ジャン＝ピエール・ジャブイーユ	Coombs Racing	エルフ・アルピーヌ	フォード	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	3	-	3
	シルビオ・モーザー	private entry	サーティース	フォード	-	-	-	1	-	-	-	1	-	-	-	-	-	-	-	-		3
		ルイス・レーシング	マーチ	BMW																	1
28	Richard Scott	private entry	Scott-Brabham	フォード	-	-	-	2	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	2
	トム・プライス	モチュール・ロンデル・レーシング	モチュール	フォード	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	2	-	-	-	(9)	-	-	2
	ブレット・ランガー	スペース・レーシング	シェブロン	フォード	-	-	-	-	-	-	-	-	1	-	-	1	-	-	-	-	-	2
	Spartaco Dini	Scuderia Nettuno	ブラバム	フォード	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	2	2
32	Peter Salisbury	チーム・ジェラード	サーティース	フォード	1	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	1
	Bob Marsland	private entry	ブラバム	フォード	-	-	-	-	-	-	-	-	-	1	-	-	-	-	-	-	-	1
	Gabriele Serblin	チーム・デ・アダミッチ	ブラバム	フォード	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	1	-	-	-	-	1
	Kurt Rieder	ルイス・レーシング	マーチ	BMW	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	1	-	-	-	1
	Bertil Roos	DARTレーシング	GRD	フォード	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	1	-	1

• グレーデッド・ドライバーではないドライバーだけがF2選手権ポイントを獲得することができた。
• 第6戦キネクレーと第15戦ノリスリンクでは完走車両が少なかったため、6位以内すべてにポイントが与えられた訳ではない。レギュレーションにより第6戦では4位まで、15戦では3位までがポイント圏内とされた。
• ヴィットリオ・ブランビラは、第14戦オーストリア・ザルツブルクでの勝利で得た9ポイントを差し引かれた。これは、Complementary raceの5回目のスタートだったことによる。彼は第1戦、5戦、8戦、10戦にも出場していた。
• ビル・ギューベルマンは、スウェーデン・カールスコーガで5位だったが、スウェーデンでのComplementary raceの2度目のスタートだったため、この2ポイントは差し引かれました。彼は第6戦キネクレー（スウェーデン）にも出場していた。
• トム・プライスは、ドイツ・ノリスリンクでの勝利で得た9ポイントを差し引かれた。これは、ドイツでのComplementary raceの2度目のスタートだったことによる。彼は第8戦ホッケンハイム（ドイツ）にも出場していた。

参考文献

1. “1973 European F2 Championship”. motorsportmagazine.com. Motor Sport Magazine. 1 April 2018閲覧。