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十六分音符(じゅうろくぶおんぷ、アメリカ英語:sixteenth note、イギリス英語:semiquaver)は、八分音符の半分の長さで演奏される音符。15世紀の記譜法に初めて見られる定量記譜法におけるsemifusaに相当する(Morehen and Rastall 2001)

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図1 幹が上向きの16分音符、幹が下向きの16分音符、16分休符
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図2 つながった4つの16部音符

16分音符は、楕円で中黒の符頭と2つの旗がついたまっすぐな符幹で書かれる(図1参照)。1つの16分音符には常に旗が付いているが、2つ以上の16分音符は通常まとまって桁でつなげられる(Gerou 1996, p. 211)。相当する記号に16分休符があり、同じ時間の休止を表す。幹のある全ての音符と同様、16分音符は五線譜の中線より下にある(声楽では中線上にある場合も)ときは、幹を符頭の右側で上向きに書き、中線上(器楽において)または中線より上にあるときは、幹を符頭の左側で下向きに書く。旗は常に幹の右側にあり、右にカーブしている。上を向いた幹では旗は上から始まって下にカーブし、下を向いた幹では旗は下から始まって上にカーブする。複数の16分音符や8分音符(または32分音符など)が隣り合っている場合には旗は桁によりつなぐことができる(図2参照)。16分音符と8分音符の表記は似ているため注意が必要である。同様のルールは32分音符64分音符のような小さな区分にも適用される。

Unicodeにおいて、U+266C (♬) は桁でつながれた16分音符である。

定量記譜法semifusaに由来するが、semifusaは現在、スペイン語、カタルーニャ語、ポルトガル語では64分音符を意味する。

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関連項目

参考文献

  • Gerou, Tom (1996). Essential Dictionary of Music Notation. Alfred. ISBN 0-88284-730-9
  • Morehen, John, and Richard Rastall. 2001. "Semiquaver". The New Grove Dictionary of Music and Musicians, second edition, edited by Stanley Sadie and John Tyrrell. London: Macmillan Publishers.

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