鹿島ガタリンピック
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鹿島ガタリンピック(かしまガタリンピック)は、佐賀県鹿島市で毎年初夏に行われるイベントである。単にガタリンピックと呼ばれることもある。道の駅鹿島に隣接する有明海の干潟で、干潟を利用したさまざまな競技が行われる。
鹿島ガタリンピック | |
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鹿島海岸と七浦海岸の様子 | |
種類 | 競技 |
日程 | 6月 |
頻度 | 毎年 |
会場 | 鹿島海岸、七浦海岸 |
会場所在地 | 佐賀県鹿島市 |
座標 | 北緯36.304度 東経126.517度 |
開催国 | 日本 |
初回開催 | 1985年 |
ウェブサイト | |
www.gatalympic.com |
鹿島市の町おこしの一環として、1985年(昭和60年)から毎年開催されている。ガタリンピックの名前は、干潟の「ガタ」とオリンピックの「リンピック」を合わせたものである。オリンピックのようにさまざまな競技が行われる。その内容はムツゴロウ漁で用いられる「ガタスキー」(身長程度の長さの木の板)で干潟の上を滑る競技や、干潟の上に細長い板を何メートルかを縦に並べ、その板の上を自転車で渡ってゴール地点まで自転車を走らせる競技などさまざまである。自転車の競技では、ゴールにたどり着く者はほとんどいない。自転車競技では、ゴールに着くまでにその大半が板から自転車が落ちてしまい、自転車に乗っている人も干潟に落ちてしまう。なお、自転車にはブレーキが付いていないため、ゴールにたどり着いても結局は泥に落ちることとなる。例年、県内外から約1,500人が競技に出場し、観客約3万人が来場している[1]。
参加資格はないため事前に申し込めば誰でも参加可能であるが、近年は応募者多数のため抽選となることが多く、1人2種目までしか申し込めない。日本国外からの参加も多数ある。干潟で泥だらけになるというインパクトの強さから、テレビで放送されることも多い。当日は会場までのシャトルバスなどが運行されるほか、道の駅鹿島最寄の長崎本線肥前七浦駅に特急「かもめ」が臨時停車していた。
2011年(平成23年)の開催は平成23年台風第2号の接近により初めての中止となり、2020年(令和2年)の大会は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い2011年以来9年ぶり2回目の中止なった[2]。また2021年(令和3年)の大会も新型コロナウイルスの感染拡大に伴い中止することを4月15日に発表した。6月6日の日程で開催を目指していたが、全国各地で新型コロナウイルスの感染が拡大する状況を考慮した。中止は前年に続いて3回目で2年連続の中止は初。県外からの参加者が多く、競技中や着替え時のシャワー室などで密集が避けられないことを踏まえて中止を判断した。参加者の人数を制限する案も検討したが「感染対策が難しく、安全安心を確保できない」と説明した[3]。さらに2022年(令和4年)の大会も新型コロナウイルスの感染状況が収まらない状況を考慮し中止することを3月16日に発表した。中止は3年連続。5月29日の日程で開催を目指していたが、干潟の上で相撲を取るなどイベントの性格上、密集が避けられず感染対策が難しいと判断した。規模を縮小して開催を目指す案も検討したが、年明け以降のまん延防止等重点措置で協賛金を募るなどの準備も困難だった[1]。
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