高畑町
奈良県奈良市の中央部に位置する地区 ウィキペディアから
高畑町(たかばたけちょう Takabatake-chō)は、奈良県奈良市の中央部、市街地の東部に位置する地区である。郵便番号は630-8301。
地理
奈良市の中央部、市街地の東部に位置する、北西-南東方向に広がる地区である。春日山の南西麓にあたる。
地区の一部は、江戸時代までは興福寺の子院「松林院」が立地していた地域であり、近代以降、京都市南禅寺界隈別荘地と並ぶ別荘地開発が進められ、奈良華族や在阪財閥の山口家の別邸や志賀直哉の邸宅があった[1]。山口家当主が志賀直哉や武者小路実篤ら文化人、芸術家を招き、茶の湯を通じた文化交流が盛んに行われていた[1]。現在も邸宅、別邸が広がる他、志賀直哉旧邸宅の公開などなどで歴史的・文化的価値を生かした取り組みが行われてきる。
北部は猿沢池の東から春日大社の南にかけて、奈良ホテルをはじめとするホテル・旅館が多く分布する。中部に奈良教育大学のキャンパスがある。
一部が世界遺産(文化遺産)「古都奈良の文化財」の緩衝地帯(バッファーゾーン)、歴史的風土特別保存地区(春日山地区)、国史跡「興福寺旧境内」、奈良公園、奈良町都市景観形成地区に含まれる。
北は登大路町・春日野町、南は白毫寺町、西は池之町・東寺林町・鶴福院町・不審ヶ辻子町・鵲町・公納堂町・福智院町・紀寺町・東紀寺町・南紀寺町と接している。
河川
- 能登川(のとがわ)- 大和川の支流。南部を西に流れる。
- 菩提川(ぼだいかわ) - 率川(いさがわ)とも称する。大和川の支流で、北部を西に流れる。
池
- 荒池(あらいけ) - 北西部に位置する。中央を南北に国道169号が走り、池はその両側に分かれている。
- 鷺池(さぎいけ) - 北西部に位置する。奈良公園の一部。池の中央北部に浮見堂がある。
地名の由来
域内の地名
域内に江戸期以来の御所馬場町、片原町、北天満町、中天満町、下清水町、中清水町、上清水町、下高畑町、上高畑町、破石町、福井町、丹坂町、閼伽井町、菩提町、山之上町、能登川町などの通称町名があり、ほかに東大路町、下久保町、上久保町、本薬師町、本薬師東町、高畑大道町、橋街道町、高畑南町などもある[3]。多くは現在もそれぞれ自治会を構成している。
歴史
沿革
人口の変遷
1882年(明治15年)[4] | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
1980年(昭和55年)[3] | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
2010年(平成22年)[5] | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
施設
観光



教育
公共
- 奈良第二地方合同庁舎
- 奈良高畑郵便局
医療・福祉
- 柴田歯科医院
寺社
小・中学校の学区
交通
鉄道路線
なし
道路
- 一般国道
- 県道
- その他
- 柳生街道 - 西の入口に位置する。
バス
- 奈良交通
- 市内循環線・中循環線等のバス停に、春日大社表参道、破石町、高畑町がある。
- 他の路線のバス停に、奈良ホテル、高畑社宅前がある。
出身・ゆかりの人物
- ゆかりの人物
参考文献
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 29 奈良県』角川書店、1990年 ISBN 4-04-001290-9
脚注
関連項目
外部リンク
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