雷公計島
千島列島にある島 ウィキペディアから
雷公計島(ライコケ島、らいこけとう)は千島列島の中部にある島。ロシア名はライコケ島 (о.Райкоке)、英語表記はRaikoke。
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地理
松輪島の北方、松輪海峡を挟んだ約 18 キロメートルに位置する、長径約 2.5 キロメートル、短径約 2 キロメートルのやや楕円形をした火山島である。
全島で雷古計山(らいこけざん、海抜 551 メートル[4]、ロシア名:ライコケ山)を形成しており、岸辺は断崖が続いている。
千島列島に五つある、トドの集団繁殖地の一つに数えられる。また、フルマカモメの千島列島中最大の営巣地の一つでもある。
日本の行政区分では北海道根室振興局管内の新知郡に属した。戦後、ロシア連邦が実効支配しているものの、日本政府は国際法上、帰属未定地であるとしている。
→詳細は「千島列島 § 領土問題」を参照
歴史
- 1700年(元禄13年)、元禄国絵図のため松前藩が幕府に呈上した松前島郷帳に、「らつこあき」の名が見られる。
- 1855年(安政元年)、日露通好条約によりロシア領となる。
- 1875年(明治8年)、樺太・千島交換条約により日本領になる。
- 1876年(明治9年)、千島国新知郡の所属となる[5]。
- 1883年、ヘンリー・ジェームズ・スノーはこの島に 15,000 頭以上のトドが生息していると報告したが、(スノー自身を含む)欧米人ハンターの乱獲により、1890年代には僅か数頭にまで激減した。現在もこの島でトドは繁殖していない。
- 1916年(大正5年)、臘虎膃肭獣猟獲取締法によりラッコ、オットセイの狩猟が禁止されるが、すでに絶滅状態だった。
噴火歴

脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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