雷公計島

千島列島にある島 ウィキペディアから

雷公計島

雷公計島ライコケ島、らいこけとう)は千島列島の中部にある島。ロシア名はライコケ島 (о.Райкоке)、英語表記はRaikoke

概要 雷公計島, 所在地 ...
雷公計島
所在地 帰属未定(実効支配 ロシア
サハリン州北クリル管区
所属諸島 千島列島
座標 北緯48度17分30秒 東経153度14分30秒
面積 4.6[1][注釈 1] km²
最高標高 551[1][2][3] m
最高峰 ライコケ山
千島列島における位置
プロジェクト 地形
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昭和29年の知林古丹島越渇磨島捨子古丹島雷公計島松輪島

島名の由来はアイヌ語で「地獄の穴(または噴火口)」を意味する「ライ・コツ・ケ」である[4]

地理

松輪島の北方、松輪海峡を挟んだ約 18 キロメートルに位置する、長径約 2.5 キロメートル、短径約 2 キロメートルのやや楕円形をした火山島である。

全島で雷古計山(らいこけざん、海抜 551 メートル[4]、ロシア名:ライコケ山)を形成しており、岸辺は断崖が続いている。

千島列島に五つある、トドの集団繁殖地の一つに数えられる。また、フルマカモメの千島列島中最大の営巣地の一つでもある。

日本の行政区分では北海道根室振興局管内の新知郡に属した。戦後、ロシア連邦が実効支配しているものの、日本政府は国際法上、帰属未定地であるとしている。

歴史

噴火歴

Thumb
2019年の噴火
  • 1778年 - 噴火[2]。山頂部分3分の1が破壊されるほどの規模だったとされ、これがきっかけとなり、その 2 年後には初めての千島列島の火山調査が実施されることとなった[2]
  • 1924年 - 2月15日[4]、噴火[6][6][2]。クレーターの深さや島自体の輪郭が変わる規模であったとされる[2]
  • 2019年 - 6月22日午前3時頃[7]、噴火[8]東京航空路火山灰情報センター(東京VAAC)によれば、噴煙高度はFL430(約1万2900メートル)[6][9]、北東に向かって拡散すると予想された[9]
    • 噴煙が広がる周辺空域が北アメリカと日本を結ぶ航空路に該当することから、国土交通省は航空関係者向けに注意を呼びかけ、またこの情報により2019年6月22日午後3時時点までに37便が航路を変更し、最大40分の遅延が発生した[7][注釈 2]

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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