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防衛大学校本科の学生が着用する制服 ウィキペディアから
防衛大学校本科学生の制服(ぼうえいだいがっこうほんかがくせいのせいふく)とは、防衛大学校の本科の学生が着用する制服である。
防衛大学校本科学生の制服については、自衛隊法第33条、「自衛隊法施行規則」(昭和29年6月30日総理府令第40号)別表、「防衛大学校学生及び防衛医科大学校学生の服装に関する訓令」(昭和38年3月15日防衛庁訓令第10号。制定当初は「防衛大学校学生服装規則」という。)及び「防衛大学校学生服装細則」(平成4年3月12日防衛大学校達第1号)等により定められている。男子である学生の服装は次の通りである。
なお、研究科学生の服装は、一般の自衛官のそれ(当然文民であれば着用することは無い)に同じなので、軍服参照。
常装では、色合い・詰襟という形状等の点で、旧海軍の海軍兵学校における制服に共通点が見られる。他方、乙武装・作業服装では、陸上自衛隊の作業服・戦闘服との共通点が見られる特色がある。航空自衛隊的要素はジャンパーに見られる程度である。
常装(第2種夏服を除く)は、冬服に関しては海軍兵学校の制服デザインとの類似性が見られる。
冬服は、10月-翌年5月まで着用する。
アンダーウェア等に関する規定は特にない。立て襟カッターシャツ、セーター(防寒用毛織物)等を制服の下に着込む事は許されている。
夏服は、6月-9月まで着用する。公的な場合は第1種を、その他の場合は第2種を着用する場合が多い。外出はどちらでも可能である。第1種は暑いが第2種の様な着こなしの煩わしさが無いため一部の学生には好まれる。下着が透けるのを防止するため、薄手のズボン下(パッチ)を着用するのが常である。制帽は帽日おおいをかけるか、夏用制帽を着用する。短靴は海上自衛隊幹部の様な白色の物ではなく冬服と同じく黒色の物を着用する。そのため、靴墨で裾が汚れるのを嫌い、短めにすそ上げをする傾向がある。
防衛大学校学生及び防衛医科大学校学生の服装に関する訓令では、拝謁又は参賀のため皇居に出入する場合、公の儀式に参列し若しくは公の招宴に出席する場合又はその他学校長が儀礼上必要があると認めた場合には、甲武装をする場合を除き、礼装をする。また、冠婚葬祭等にあたり必要がある場合には、甲武装をする場合を除き、礼装をすることができる。
隊伍にあって公の儀式に参列する場合は、甲武装をする。
これに加えて、観閲式又は儀仗を行なう場合等には、学生隊学生長・大隊学生長・中隊学生長は儀礼刀を、学生隊幕僚・大隊幕僚・大隊旗手は拳銃を、国旗護衛学生・校旗護衛学生・その他の学生は64式小銃及び銃剣を携帯する。
陸上にあって訓練を行う場合は、乙武装をする。
なお、必要に応じて作業帽に代えて、鉄帽用中帽又は鉄帽及び鉄帽用中帽を着用する。 対外的に所属を明らかにする必要が有る場合等、必要に応じて襟に襟章を付ける場合も有る。
いわゆる普段着である。様式は陸上自衛隊の作業服に同じ。各種作業、海上にあっての訓練、服装を汚す可能性のある講義(実験、実習等)の際も着用する。
左胸ポケット蓋に定められた様式の布製名札を縫着する。
1976年(昭和51年)に制定された。
防衛大学校学生及び防衛医科大学校学生の服装に関する訓令(昭和38年防衛庁訓令第10号)第12条に定める特殊服装であって、防衛大学校学生服装細則(平成4年防衛大学校達第1号)第4条に基づく校内服装である。
冬服着用期間の簡便な服装。上衣・バンドのみ淡青色。ズボン・帽・ネクタイは紺色。短靴又は半長靴を履く。
常装、甲武装、乙武装及び作業服装以外で行う訓練時に着用する服装。各自衛隊で使用されている各種服装や個人装具が貸与される場合も有る。
体育の授業で着用する。いわゆるジャージである。ズボンのゴム紐が緩むので、半長靴の紐を入れて締められるように工夫している学生も多い。
医務室入室(娑婆でいうところの入院)中のパジャマである。
防衛大学校学生及び防衛医科大学校学生の服装に関する訓令第12条に基づく特殊服装で、防衛大学校学生服装細則第4条に基づく服装である。 教育訓練等のために必要があるときに用いる。
海軍兵学校生徒の制服に類似しており、冬は濃紺色、夏は白色の5つボタンの詰襟型短ジャケット。礼帽として、しま織金線のあごひもをつけ、はと及び桜花を桜で抱擁した刺繍製帽章を付ける。礼服用飾緒を付ける。 これらの被服は平常は貸与されず、海外派遣学生などが必要とする場合に厚生課からレンタルする形をとっている。
校内服装を着用しているとき又は作業服装をしているときには校長が定めたジャンパーやセーターを着用することができる。ジャンパーの形式は航空自衛隊の作業服外衣に似ているが色合いは異なる。定められてはいるが、支給されないので、私費で購入したり、先輩のお下がりを使用する。
紺色布製のトレンチコート。腰部には共布のベルトが付く。詰襟の制服に合わせ、襟の上部を閉めるホックが付いている。無色透明の防水用ビニール製ズボン及び帽雨おおいを着用することができる。
OD色のゴム引きの雨衣。乙武装時に着用する。
前面に2列のボタンが並んだ帝国海軍のフロックコートに似たコート。重たくかさばる割に温かくないので不評。
校友会活動時や自主トレーニング時等は、私物のジャージ、トレーナー及びユニフォーム等の運動に適した服装が認められている。 学生舎内にある場合や教官の許可がある場合はスリッパ又は作業靴を着用することができる。 原則として校内での私服の着用は禁止されている。外出時は制服で外出し、下宿と呼ばれているアジトで私服に着替えた後、街に繰り出すことになる。1学年は外出時も制服の着用が義務付けられている。
1992年度(平成4年度)に女子学生が入学することから、女子学生の制服も制定された。冬用は紺色のダブルの6つボタンのスーツ型制服、夏用はベージュのシングル4つボタンのスーツ型制服か、ベージュのシャツ型制服という独自のものだったが、2003年(平成15年)に、男子学生に類似のものに改められた。
週番学生、教務班及び語学班長の勤務腕章は、高さ10センチメートル、横42センチメートルのものに横線が入る形状である。右腕に着用する。
防衛医科大学校でも同様に制服が定められている。男子学生の制服は、防衛大学校のものと基本的に同じである。一方、女子学生の制服は、防衛医科大学校の独自のものである。
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