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補充券(ほじゅうけん)は、日本の鉄道駅において窓口に常備されていない乗車券類、もしくは乗車券類発行端末で発券できない乗車券類を発行する際に用いるものと、鉄道・路線バス等で駅員または車掌など乗務員が旅客に対して主に乗車に必要な乗車券等を所持していない場合に発行する乗車券類である。
駅において、窓口に常備されていない駅までの片道乗車券を発行する際に用いられる。切符は旅客に渡す甲片と売り上げ報告用の乙片に分かれている。
発券端末が普及した駅では原則使用されていない。JR九州の一部のPOS端末設置駅などで使われている程度である。
西日本JRバス、JRバス東北では(自)金沢駅、(自)盛岡駅に設置されていたが、新版の専用補充券の設備を導入したことにより撤去された。
京王電鉄に駅業務を委託している分倍河原駅における使用も、2022年3月31日をもって設備廃止となった。
補充片道乗車券は大まかに2種類に分けられる。
駅において、窓口に常備されていない駅間との往復乗車券を発行する際に用いられる。切符は旅客に渡す甲片と売り上げ報告用の乙片に分かれている。
補充往復乗車券も大まかに2種類に分けられる。
以前は窓口に常備されていない連続乗車券の発行に用いられていたが、マルス端末の普及により使用駅が減少し、唯一残っていたJR東日本篠ノ井線坂北駅における使用も、2006年11月30日をもって設備廃止となり消滅した。切符は旅客に渡す甲片と売り上げ報告用の乙片に分かれている。
駅において、窓口に常備されていない駅までの回数乗車券を発行する際に用いられる。切符は旅客に渡す甲片と売り上げ報告用の乙片に分かれている。
駅において、窓口に常備されていない駅までの定期乗車券を発行する際に用いられる。切符は旅客に渡す甲片と売り上げ報告用の乙片に分かれている。
JRの旅客営業取扱基準規程第236条では、
に用いるとされている。
駅において、上記の事由で乗車券類を発行する際に用いられる。切符は旅客に渡す甲片と本社売上げ報告用の乙片の2片式がよく用いられるが、さらに自箇所集計用の丙片の3片式が用いられる会社も存在する。JRなどではノンカーボン紙を使用するが、カーボン紙を挟んで使用する会社もある。
端末が設置されている駅では、経路などの関係で端末で発行できない乗車券(最長片道切符等の特殊な乗車券)及び、非常用として保管しているところがほとんどであり、近距離乗車券などで入手するのはかなり困難である。なお、JR北海道やJR九州のマルス未設置駅の社員配置駅[2]や簡易委託駅では、常備区間以外の乗車券を出札補充券で発行している所もある。ジェイ・アール北海道バスでは札幌駅地下(アピア)案内所、様似駅に鉄道と同じ様式だが独自の地紋で設置してある。私鉄では緊急時などに備えて相模鉄道の全駅や、東京メトロ等の駅に置かれている[3]。
また、マニア向けに発売する場合がある。
特急券や指定席券などの料金券を発行する際に用いられる。切符は旅客に渡す甲片と売り上げ報告用の乙片に分かれている。ノンカーボン紙である。
マルス端末設置駅では、端末で発券できない券の場合や、団体旅客が回数券を同時に使う場合などに使用される。ただJR東日本・西日本・四国のPOS端末設置駅(JR四国は旧型のみ)では、POS端末による指定券発券が出来ないため、発行の際に常用されていることが多い。またJR北海道・四国・九州の発券端末未設置駅では指定券のほか、自由席券の発行にも使われることもある。
POS端末設置駅においては発行後に、POS端末メニューの「補充券発行実績」に入力する必要がある。乙片は売上処理後、各社の審査センターに送られることになっている。
車内において、上記の事由で乗車券類を発行する際に用いられる。切符は旅客に渡す甲片と売り上げ報告用の乙片に分かれる。通常の乗車券・急行券・特急券だけでなく、一部の往復割引きっぷも発行しているところがある。路線図が書いてあるものや、着駅や運賃、経由駅などが羅列してあるものがあり、車掌がパンチで穴を開けたり、期日や運賃などを書き込んだりして発行している。発着駅や運賃、発券事由などが発行時点で印刷されており、手を加えないこともある。また料金を収受する際に乗客が高額紙幣のみでの支払いの為に釣り銭が不足している場合に限り乗車駅と下車駅を印字した補充券を渡し有人改札にて料金を支払う事が出来るよう手続きした例があるほか、一度高額紙幣を受け取って料金を収受済みである証明を発行し有人駅で受け取った紙幣額と利用区間の差額である釣り銭の受け取りが出来るように手続きをした補充券を発行する例がある。
乗車変更や別途乗車に対応するために一般用特別補充券の代用として発行される。
一般式特別補充券の代用として発行される。駅においては駅周辺の路線、車内においてはその車掌区が乗務している路線の駅名が記載されたものや、地図式で記載されたものにパンチと呼ばれる独特の形をした概算鋏で穴を開けて素早く発行できる。そのため、一般用補充券に比べて目にする機会が多かったが、JR線では車発機の普及により、イベント時や一部線区での特別な場合のみ使用される。
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路線バスの場合には、国鉄バス・JRバスの券のように、鉄道のそれに近い乗車券の様式を規定したものを用いている場合もあるが、東海自動車は案内所によっては、発券する乗車券が全て補充片道乗車券の箇所もある。またバス会社の中には、金券式の回数乗車券を代行で用いる場合もある。
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