赤山禅院
京都市左京区修学院にある天台宗の寺院 ウィキペディアから
赤山禅院(せきざんぜんいん)は、京都市左京区にある天台宗の寺院。延暦寺の別院の一つ。山号はなし。本尊は泰山府君(赤山大明神)。京都御所から見て表鬼門の方角(北東)に当たるため、方除けの神として古来信仰を集めた。拝殿の屋根の上には御所の東北角・猿ヶ辻の猿と対応して、御幣と鈴を持った猿が安置されている。紅葉の名所でもある。また、「修学院歴史的風土特別保存地区」の指定を受けている。
歴史
開創は、仁和4年(888年)。「赤山」の名は、入唐僧円仁に由来する。円仁は、登州で滞在した赤山法華院に因んだ禅院の建立を発願したが、果たせないままに没した。その遺言により安慧が、唐の赤山にあった道教の神・泰山府君(赤山大明神)を勧請して建立したのが赤山社(後に赤山禅院に改称)である。しかし、安慧は貞観10年(868年)に没しており、仁和4年(888年)の創建には疑問が残る。
比叡山延暦寺の千日回峰行においては、そのうち100日の間、比叡山から雲母坂を登降する「赤山苦行」と称する荒行がある。これは、赤山大明神に対して花を供するために、毎日、比叡山中の行者道に倍する山道を高下するものである。
境内
- 本殿 - 本尊は泰山府君。仏教の寺院であるが、道教の神を祀っている。泰山府君は赤山大明神と呼ばれる。
- 拝殿 - 1911年(明治44年)再建。屋根の上には鬼門除けの猿が置かれている。かつて抜け出して夜な夜な悪さをしたために、抜け出さないように金網の中に入れられている。
- 地蔵堂(本地堂) - 1911年(明治44年)再建。赤山大明神の本地仏である地蔵菩薩を祀る。
- 庫裏
- 弁財天堂
- 十六羅漢石像
- 西国三十三所石仏群
- 福禄寿殿 - 都七福神の一つである。
- 相生社
- 御滝堂
- 池
- 雲母不動堂 - 明治時代に雲母坂にあった雲母寺(うんもじ)の本堂と本尊・不動明王を移築したもの。
- 山門
- 鳥居
- 山門
- 拝殿屋根の猿
- 絵馬に描かれた赤山明神
- 雲母(きらら)不動堂
前後の札所
所在地
京都府京都市左京区修学院開根坊町18
アクセス
外部リンク
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