葛山二郎
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人物
中学を卒業後、1923年に「噂と真相」が雑誌『新趣味』の懸賞で1等に入選する。1927年に「股から覗く」が雑誌『新青年』の懸賞に入選する。
代表作は、陪審裁判を扱った法廷ミステリの「赤いペンキを買った女」(『新青年』1929年12月号)。同作で、刑事弁護士の花堂琢磨をシリーズキャラクターとしてデビューさせている。
エピソード
帝銀事件の際、たまたま犯人のモンタージュ写真と似ていたため、容疑者として密告されたことがある。その話を横溝正史に話したところ、それがのちに『悪魔が来りて笛を吹く』の構想へとつながったという[1]。
作品
- 『葛山二郎探偵小説選』(論創社、論創ミステリ叢書) 2012年
- 「噂と真相」(『新趣味』1923年9月)
- 「利己主義」(『新趣味』1923年10月)
- 「股から覗く」(『新青年』1927年10月)
- 「赤光寺」(『新青年』1928年11月)
- 「偽の記憶」(『新青年』1929年7月)
- 「赧顔の商人」(『新青年』1929年9月)
- 「杭を打つ音」(『新青年』1929年11月)
- 「赤いペンキを買った女」(『新青年』1929年12月)
- 「霧の夜道」(『新青年』1930年4月)
- 「骨」(『新青年』1931年1月)
- 「影に聴く瞳」(『新青年』1931年8月増刊号)
- 「暗視野」(『新青年』1932年5月)
- 「染められた男」(『新青年』1932年10月)
- 「女と群衆」(『探偵クラブ』1932年11月)
- 「古銭鑑賞家の死」(『新青年』1933年1月)
- 「蝕春鬼」(『新青年』1933年8月)
- 「慈善家名簿」(『新青年』1935年6月)
- 「情熱の殺人」(『新青年』1935年11月)
- 「花堂氏の再起」(『新青年』1948年1月)
- 「紅鬼」(『富士』1948年4月増刊号)
- 「雨雲」(『東京』1948年8月)
- 「後家横丁の事件」(『ロック』1948年11月 - 12月)
著書
- 葛山二郎『股から覗く』国書刊行会〈探偵クラブ〉、1992年7月。ISBN 4-336-03363-3。 - 初の作品集。
- 葛山二郎『葛山二郎探偵小説選』論創社〈論創ミステリ叢書〉、2012年12月。ISBN 978-4-8460-1193-2。 - 事実上の全集。
脚注
関連項目
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