菊とギロチン
日本の映画作品 ウィキペディアから
概要
関東大震災後の大正時代末期を舞台に、当時実在した女相撲の力士たちとアナキスト集団「ギロチン社」がもし出会っていたらというフィクションを描く[1][2][3][4][5]。発表当初「女相撲とアナキスト」という副題がついていたが、それを抜いた『菊とギロチン』が正式名となった[6][7]。
本作は一般人による1口50万円の出資金が製作に使用され[8]、配給と宣伝の費用はクラウドファンディングにより2018年4月23日から公開直前の同年7月6日まで集められた[9][10][11]。
釜山国際映画祭の第19回アジアン・プロジェクト・マーケットに選出されている[12][13]。
本作の脚本を原作とした栗原康による書籍『菊とギロチン やるならいましかねぇ、いつだっていましかねぇ』がタバブックスより2018年7月12日に発売され[14]、7月15日には東京の下北沢B&Bで[15]、7月25日には都内で刊行記念トークイベントが開かれた[16]。
ストーリー
![]() | この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
人々が貧困にあえぎ社会に不穏な空気が漂っていた大正時代末期、女相撲の一座である「玉岩興行」が東京近郊にやって来る。女だからという理由で様々な困難を抱えた彼女たちの中には、夫からの暴力に逃げてきた新人力士の花菊もいた。ただ「自分の力で強くなりたい」という思いで相撲を始めた花菊は厳しい稽古を積んでいく。そんな彼女たちは、社会を格差のない平等な社会に変えたいと夢を掲げるアナキスト・グループ「ギロチン社」の若者たちと出会う。時代に翻弄されながらも彼らは次第に心を通わせていく。
キャスト
- 花菊ともよ:木竜麻生
- 十勝川たまえ:韓英恵
- 中濱鐵:東出昌大
- 古田大次郎:寛一郎
- 玉椿みつ:嘉門洋子
- 小桜はる:山田真歩
- 勝虎かつ:大西礼芳
- 梅の里つね:前原亜希
- 若錦まき:仁科あい
- 羽黒桜まつ:田代友紀
- 小天龍よし:持田加奈子
- 与那国うし:播田美保
- 日照山きよ:和田光沙
- 最上川せん:背乃じゅん
- 2代目小桜:原田夏帆
- 三治:嶺豪一
- 岩木玉三郎:渋川清彦
- 倉地啓司:荒巻全紀
- 河合康左右:池田良
- 仲喜一:木村知貴
- 小川義雄:飯田芳
- 田中雄之進:小林竜樹
- 小西次郎:小水たいが
- 内田源太郎:伊島空
- 茂野栄吉:東龍之介
- 大杉栄:小木戸利光
- 和田久太郎:山中崇
- 村木源次郎:井浦新
- 飯岡大五郎:大西信満
- 佐吉:川本三吉
- キチジ:高野春樹
- 栄太:中西謙吾
- 田中半兵衛:嶋田久作
- 正力松太郎:大森立嗣
- 丸万:菅田俊
- 森本一雄:宇野祥平
- 定生:篠原篤
- 坂田勘太郎:川瀬陽太
- 水島:渡辺謙作
- 魚売の音弥:鈴木卓爾
- 金善姫:中田彩葉
- ハツ:松山カオル
- 佐吉の父:飯島大介
- 警官:吉岡睦雄
- 願人坊主:下元史朗
- ジェンベ奏者:奈良大介
- 甘粕五郎:柴田一樹
- 庄司乙吉:西村達也
- スリ:中村修人
- 春子(半兵衛の賄い女):上木椛
スタッフ
受賞
- 第73回毎日映画コンクール[17]
- 日本映画優秀賞
- スポニチグランプリ新人賞(木竜麻生)
- 第33回高崎映画祭[18]
- 最優秀監督賞(瀬々敬久)
- 最優秀助演女優賞(韓英恵)
- 最優秀助演男優賞(東出昌大)
- 最優秀新進男優賞(寛一郎)
- 第40回ヨコハマ映画祭[19]
- 監督賞(瀬々敬久)※『友罪』『8年越しの花嫁 奇跡の実話』と合わせての受賞
- 主演男優賞(東出昌大)※『寝ても覚めても』『OVER DRIVE』と合わせての受賞
- 最優秀新人賞(木竜麻生)※『鈴木家の嘘』と合わせての受賞
- 第92回キネマ旬報ベスト・テン[20]
- 日本映画監督賞(瀬々敬久) ※『友罪』と合わせての受賞
- 脚本賞(相澤虎之助、瀬々敬久)
- 新人女優賞 (木竜麻生)※『鈴木家の嘘』と合わせての受賞
- 新人男優賞(寛一郎)
- 日本映画ベスト・テン第2位
- 読者選出日本映画ベスト・テン 第6位
- 第28回日本映画批評家大賞
- 助演男優賞(寛一郎)
脚注
外部リンク
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