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日本の元政治家、公明党所属の国会議員 ウィキペディアから
草川 昭三(くさかわ しょうぞう、1928年〈昭和3年[1]〉8月16日 - 2019年〈令和元年〉7月17日[2])は、日本の政治家。公明党最初の非創価学会会員の議員である[3]。
衆議院議員(8期)、参議院議員(2期)、公明党国会対策委員長、公明党参議院議員会長、公明党副代表、公明党顧問などを歴任した。2013年7月に政界を引退した時点で、当時の参議院における最年長議員だった。
1928年8月16日、愛知県名古屋市に生まれる。1945年名古屋市立第一工業学校(現:西陵高等学校)を卒業。敗戦直後で食事に事欠く中、名古屋造船(石川島播磨重工業→IHI)の看板に「白米一合二勺支給」とあったことからここで働くことに決めた[4]。レッドパージによって日本共産党系の労働組合幹部が追放されると、代わって労組に携わるようになり、石川島播磨重工業労組幹部を歴任。
1967年の総選挙に日本社会党公認で旧愛知6区から立候補し、次点落選。ちなみに、この選挙は公明党が初参戦した衆院選であり、愛知6区の最下位当選は公明党の石田幸四郎であった。
1976年の総選挙で旧愛知2区から公明党推薦の無所属候補として立候補し、初当選する。これは「創価学会員だけの党では幅が狭い。とくに労働界から人材を投入したい」という公明党側の誘いによるもので[4]、非創価学会員としては初の公明系議員となった。この時点では草川は公明党に入党せず、公明党・国民会議として統一会派に所属した。当時の国民会議は高木健太郎、高桑栄松、和田教美、中西珠子、續訓弘、広中和歌子など、創価学会の会員・公明党員(立候補時)ではなく、公明党の活動に賛同した議員が参加した会派だった。
1986年10月21日、衆議院決算委員会においてアダルトゲーム『177』を有害ソフトとして取り上げる。これを受け、通商産業省は業界団体に指導をする答弁をおこなった。草川は、国会でアダルトゲームを取り上げた初めての国会議員であるとされる。
1993年の総選挙を前に公明党へ入党し再選を果たした後、1994年12月10日に新進党の結成に参加。1996年、国会(住専国会)において衆議院議院運営委員会筆頭理事に就任し、陣頭指揮を執った。
1998年1月、新党平和国会対策委員長に就任する。1998年11月7日、公明党の再結成に参加し、公明党国会対策委員長に就任する。1999年、自由党国会対策委員長の二階俊博、自民党国会対策委員長の古賀誠と共に、自自公連立政権の国会対策にあたる。
2000年6月25日、第42回衆議院議員総選挙に立候補し、民主党の前田雄吉(愛知6区)に敗れ落選。公明党国会対策委員長を退任し、後任には太田昭宏が就任した。
2001年7月29日、第19回参議院議員通常選挙に比例区(愛知・岐阜・三重・静岡重点)から立候補し、当選する。2003年の第43回衆議院議員総選挙ではかつて新進党に属し小選挙区選出代議士として共に活動した保守新党元職の三沢淳を応援する。三沢は愛知4区から6区に国替えし、草川は三沢を後継者として応援したが、三沢は民主党現職の前田に敗北した。
その後、公明党副代表、公明党参議院議員会長、公明党選挙対策本部副本部長に就任する。議会では参議院行政監視委員長に就任。
2007年の第21回参議院議員通常選挙には立候補せずに政界から引退することが決まっていたが、一転して公明党公認候補となる。同年7月29日に行われた同選挙では比例区(愛知重点)から公明党公認で立候補したが、落選。この時点で、公明党所属の国会議員の中では最高齢(78歳)だった。
2008年9月、参議院議員の遠山清彦が次期衆議院議員総選挙に比例九州ブロックから立候補するために議員辞職したため、参議院議員に繰り上げ当選する(参議院議員2期目)。2012年7月、国民の生活が第一の発足に伴う議院内の勢力分野変動により、藤末健三の後任として参議院総務委員長に就任する。
2013年7月、第23回参議院議員通常選挙には立候補せず政界から引退。この時点で、当時の参議院議員の中では最高齢(84歳)であった。第23回参議院議員通常選挙では、全国比例区(愛知重点)から公明党公認で立候補した新妻秀規を事実上の後継候補として応援する[5]。同年8月、公明党顧問に就任。
200項目以上の国籍条項を撤廃し、サハリン残留韓国人の帰還支援、在日韓国人の国民体育大会参加への道を開くなど、マイノリティへの支援・地位向上に尽力した。2019年、その功績が認められ、民団団長の呂健二から感謝状と沈壽官作の薩摩焼を手渡された[8]。
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