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ウィキペディアから
『舊新約聖書 文語訳』あるいは『文語訳聖書』とは、文語体の日本語に訳された聖書のひとつ。
日本語で単に文語訳聖書と言えば、あるいは聖書に関して文語訳と言えば、ほとんどの場合、主に日本聖書協会が今日、目録番号の冒頭にJLを付して出版するこの文語訳『舊新約聖書』を指す。
書名はほかにも、奥付などには、その類にしたがって『大形文語聖書』『小形印照つき文語聖書』などのようにあるほか、同協会のウェブ上では同様に『文語訳 大型聖書』『文語訳 小型聖書』などとあり、表紙や背表紙、外函などでは同じく『舊新約聖書 文語訳』『舊新約聖書 印照附』などとある。抜粋のものには『文語訳 小型新約聖書詩篇附』などがある。
なお、「舊」は「旧」の異体字である。「訳」の異体字に「譯」があるが、『舊新約聖書 文語譯』などとはしないようである。
元来、この翻訳は大英国聖書会社、米国聖書会社、北英国聖書会社の日本支社の共同事業であった。
1874年、ヘボン、ブラウンらからなる翻訳委員社中によって新約聖書の翻訳がはじまり、約5年半の歳月をへて完成。1878年に聖書常置委員会が組織され、これによる旧約聖書が1887年完成[1]。今日、これらをあわせて『明治元訳聖書』という。この旧約部分と、1917年に新約聖書のみ完成した『大正改訳聖書』が本書に収録されている。
これらをあわせて考えると、明治期より昭和中期ごろまでに、日本でもっとも普及した聖書であると言える。広く日本の思想・文学に影響を与えた[2]、愛読者が絶えない名訳[3]である。
購入は各社オンラインショップや、キリスト教書店[4]や、各地の一般書店でも取り寄せ可能である。
パブリックドメイン化もされ、有志による電子書籍版が安価もしくは無料で入手できる。
エホバの証人は、日本語版『新世界訳』全訳を最初に発行する1982年まで主要な聖書として使用してきた。彼らの組織の出版物では、本書について「この翻訳では,創世記 2章4節を初めとして,一貫してエホバという名が用いられています」[証人 1]と述べているが、正しくは「ヱホバ」である。
旧約聖書がほとんど収録されていないため『舊新約聖書』という書名は付されないが、関連性を重視し本セクションに併記する。
ほぼ同内容であり、関連性を重視し本項に併記、電子書籍も刊行された。
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