臭素酸銀(I)

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臭素酸銀(I)

臭素酸銀(I)(しゅうそさんぎん いち、: silver(I) bromate)は臭素酸塩で、化学式 AgBrO3 で表される無機化合物。光や熱に敏感な白色粉末で、ハロゲン化安息香酸類製造時の触媒[2]や、銀系抗菌剤[3]などとして用いられる。

概要 識別情報, 特性 ...
臭素酸銀(I)
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識別情報
CAS登録番号 7783-89-3 
特性
化学式 AgBrO3
モル質量 235.770 g/mol
外観 感光性のある白色粉末
密度 5.206 g/cm3
融点

309 °C, 582 K, 588 °F

への溶解度 0.167 g/100 mL
アンモニア水への溶解度 可溶
構造
結晶構造 正方晶系
熱化学
標準生成熱 ΔfHo −10.5 kJ mol−1[1]
標準モルエントロピー So 151.9 J mol−1K−1
危険性
安全データシート(外部リンク) MSDS
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
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生成

硝酸銀(I)など水溶性の銀化合物水溶液に、臭素酸カリウム水溶液を加えると沈殿する[4]

熱水に溶解して冷却することにより再結晶する。

性質

要約
視点

無色の結晶または白色粉末であり、固体は正方晶系に属し、その格子定数はa = 8.59 Å, c = 8.01 Åである[4]

水に難溶性で、その溶解度積は以下の通りである[5]

 

純粋な結晶は光に対し安定であるが、少量の有機物が存在すると還元されて黒色を帯びる。また加熱により分解して酸素を放出し、臭化銀(I)となる。

脚注

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