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腸重積症(ちょうじゅうせきしょう、英: Intussusception)とは、小腸が大腸の中に入り込んで(逆蠕動)してイレウス(腸閉塞)を発症する病気。主に0〜3歳までの乳幼児に多く発症し男児にやや多い[1]。発症者の80%が2歳未満[2]であるが、まれに成人でも発症する[3]。腸重畳症、腸重鞘症ともいう[4]。成人の直腸重積は排便障害の原因となり得るが、直腸重積所見を有していても50%が無症状との報告がある[5]。
回盲部と呼ばれる小腸と大腸の接合部(虫垂の近く)が大腸側に入り込むことが多い。その場合は大腸が巻き込みながら重積部は上に移動してゆき、肝臓の下あたり(右上腹部、右季肋下部)に腫瘤が止まる事が多い。この時に重積した腸管が触れることもある。
重積した腸管は血行不順に陥り、発症24-72時間ほどで不可逆的な壊死を起こし、手術にて壊死した腸管の摘除が必要となる場合もある。
嘔吐から始まり、イチゴゼリー状またはトマトケチャップ状の粘血便(下血)が出る。腸管は5分から30分置きに蠕動を繰り返す。重積部分が逆蠕動を起こし、15分から20分間隔で間欠的に激しい腹痛を訴える。小児では間欠的に泣く為、間欠啼泣と呼ばれる。重積部分の血流障害から虚血、壊疽、穿孔へと進展し腹膜炎をおこし敗血症によって死亡することもある[1]。
右上腹部(右季肋下部)の腫瘤性病変は触診では困難なので、超音波でターゲット(弓矢の的)サインを探すのが重要である。イチゴゼリー状の便や腹部腫瘤が触知されるまで見逃されることが多い[1]。
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