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胆沢扇状地(いさわせんじょうち)は、岩手県南部の胆沢川流域に広がる日本最大級の扇状地である。岩手県奥州市、胆沢郡金ケ崎町一帯に広がる。
胆沢平野(いさわへいや)・胆沢盆地(いさわぼんち)とも呼ばれる。
石器時代や古墳時代の遺跡が数多く発見されるなど、古くから人々の生活の場として栄えてきたことが確認されている。
また、散居集落に見られるような特徴ある風土を育んできており、現在でも東北有数の穀倉地帯として、また岩手県南の経済・文化の中心域として発展している。
扇を形成する一辺の長さが約20km、面積が約20,000haで、日本最大級の扇状地である。上位、中位、下位あわせて6段の河岸段丘からなる傾斜扇状地である。
これらの河岸段丘は、奥羽山脈に端を発する胆沢川が、山岳部より大量の土砂を運び広大な扇状地を形成する一方で、しばしば氾濫を繰り返し、その際の侵食・堆積作用によりできたものと考えられている。
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