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『絶望系 閉じられた世界』(ぜつぼうけい とじられたせかい)は谷川流による日本のライトノベル。電撃文庫(メディアワークス)より2005年4月に刊行され、後に『絶望系』(ぜつぼうけい)のタイトルに改題されて新潮文庫nex(新潮社)より2014年10月[1]に復刊された。電撃文庫版のイラストはG・むにょ、新潮文庫nex版の表紙イラストはhukeが担当している。
建御の元に天使と悪魔と死神と幽霊が現れ、困り果てた建御は杵築に相談を持ちかける。物語は主に建御の部屋で進行し、三日間の奇妙な同居生活と噛み合わない会話、幽霊を殺した猟奇殺人犯の犯人探しと、その犯人との対峙が描かれる。
物語の結末で、事態を仕組んだカミナは悪魔とともに世界を絶望させるべく旅立ち、建御は天使とともにそれを阻止しようと後を追う。登場人物たちが解散した後、ある真相が明かされ物語は終わる。
ライターの飯田一史は「『涼宮ハルヒシリーズ』などを執筆してきた谷川の作品とは思えないほどエグい内容となっており、2006年以降のハルヒブームのお祭りムードとは対極に位置するダークな作品」だと評している[12]。
電撃文庫版では表紙のほか、各章の扉にG・むにょによる本文イラストが挿入され、ライトノベルの体裁で出版されている。出版社を変更して復刊された新潮文庫nex版では表紙のみhukeのイラストが用いられているものの、本文にはイラストが用いられていない。
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