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第十四航空隊[1](初代)(だい14こうくうたい)は、日本海軍の部隊の一つ。陸上攻撃機・艦上戦闘機を主力とする戦爆連合部隊として、支那事変(日中戦争)中盤に華南・仏印方面で内陸偵察・爆撃に従事した。
日中戦争序盤の華中攻略は順調に進捗したが、華南方面に有力な戦力を投入する余裕がなく、援蒋ルートを通じた欧米の支援活動を阻止できない状況にあった。昭和13年4月、マカオと対峙する珠海沖の三灶島を占領し、飛行場の緊急設営に成功。ここを拠点として十四空は華南全域の爆撃を開始した。ほぼ同時に開隊した高雄海軍航空隊と共同することも多かったが、高雄空は頻繁に原隊復帰や華中進出を強いられたため、華南の航空作戦はもっぱら十四空が主力となった。なお、「戦史叢書」によると、十四空の行動に関する資料の多くは亡失しており、特に昭和13年度の行動は高雄空や第三航空戦隊など共同作戦を行った部隊からの傍証によって補われているため、確実なものではないという。
戦闘機隊は内地帰還、陸攻隊はハノイを拠点に四川・雲南の爆撃に従事。
昭和16年9月1日に、対米戦に備えて陸攻隊の大幅な改編が実施され、十四空陸攻隊は先発陸攻隊の増強要員に充てられた。このため、十三空→千歳海軍航空隊、十五空→美幌海軍航空隊・元山海軍航空隊のような直系の航空隊は発展しなかった。
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