硫化水素カリウム
無機化合物 ウィキペディアから
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硫化水素カリウム(りゅうかすいそカリウム、別名水硫化カリウム英: Potassium hydrosulfide)は化学式KHSで表される無機化合物。陽イオンであるカリウムイオンK+と陰イオンである硫化水素イオンSH−で構成され、過剰の硫化水素と水酸化カリウムとの反応により合成される[2]。有機硫黄化合物の合成などに用いられる[3]。
硫化水素カリウム | |
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硫化水素カリウム | |
別称 水硫化カリウム | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 1310-61-8 |
PubChem | 102109 |
特性 | |
化学式 | KSH |
モル質量 | 72.171 g/mol |
外観 | 白色の固体 |
密度 | 1.68–1.70 g/cm3 |
融点 |
455 ℃ |
水への溶解度 | 可溶 |
構造 | |
結晶構造 | 斜方晶系 |
熱化学 | |
標準生成熱 ΔfH |
−265.10 kJ mol−1[1] |
標準定圧モル比熱, Cp |
75.31 J mol−1K−1 |
危険性 | |
EU Index | 未分類 |
主な危険性 | 可燃性、悪臭、硫化水素の放出 |
NFPA 704 | |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | 水酸化カリウム |
その他の陽イオン | 硫化水素ナトリウム |
関連物質 | 硫化ナトリウム |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
アルカリ金属と硫化水素イオンにより構成される化合物は、硫化水素イオンの非対称性により複雑な構造を示すが、高温では塩化ナトリウム型構造と類似の構造となる[4]。
水溶液は加水分解によりアルカリ性を示し、硫黄を溶解してポリ硫化物を生成する。
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