真念庵
高知県土佐清水市にある仏堂 ウィキペディアから
高知県土佐清水市にある仏堂 ウィキペディアから
江戸時代前期の天和年間(1681年 - 1683年)に大坂寺嶋(現在の大阪府大阪市中央区空堀商店街付近)在住で土佐出身と言われる真念によって大師堂が建立されたと伝えられている。
真念庵が建立された市野瀬地区は、札所間の距離が最も長い三十七番札所・岩本寺と三十八番札所・金剛福寺の中間地点にあり伊豆田峠の土佐清水側の麓にある。かつ、金剛福寺を打ち戻って三十九番・延光寺に向かう途中にあたる。真念庵は、善根宿として、また、金剛福寺から打ち戻る遍路の荷物置き場として利用された。
仏堂の前には、明治時代初期の庵主であった法印実道が四国を巡拝して浄財を集めて建立した八十八体の石仏が並んでいる。石仏を刻んだ石は地元民が集落の北にある山から切り出したものである。
ここから金剛福寺までは7里(28km)ある。真念は金剛福寺までの遍路道に1丁間隔で道標として丁石を350基立てた。これは「足摺遍路道三百五十丁石」と呼ばれている。丁石の多くは美作国(岡山県北東部)、播磨国(兵庫県南西部)、摂津国(兵庫県南東部・大阪府北部)、地元の有志により立てられた。現代では道路工事などで多くが失われている。
現在、真念庵の納経は麓の集落にある民家で受けることができる。
老朽化のため、立て直し予算総額500万円で募金を募り達したので、2020年2月に落慶された。
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