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大朝および清朝の省 ウィキペディアから
湖広省(ここうしょう)とは、かつて中国に存在した行政区域。省都は武昌府(現在の湖北省武漢市)。現在の湖北省・湖南省。
「湖広」の名称は宋・元時代に遡るとされている。行政区域としての初出は、至元11年(1274年)、元が南宋攻略のため武昌府に設置した湖広等処行中書省(当初は荊湖等処行中書省)とされているが、その管轄は現在の湖北・湖南両省の大部分及び広東省・広西チワン族自治区の一部であった。明の成立によって、現在の湖北・湖南両省の領域に改められ、洪武9年(1376年)に湖広等処行中書省に代わって湖広承宣布政使司を武昌府に設置、以後湖広省と称された。また、洪武3年(1370年)には武昌都衛が設置され、洪武8年(1375年)には湖広行都指揮使司と改称されて武昌に設置された。正統3年(1438年)、湖広巡撫が武昌に設置され、正徳年間以後、湖広総督が設置と廃止を繰り返した(『明史』巻73・職官志二)。清は湖広総督と湖広承宣布政使司を設置していたが、康熙3年(1664年)になって布政使を南北に分けて湖北省・湖南省とした。ただし、湖広総督は引き続き武昌に置かれて両省を管轄した。
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