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『港古志郎警視』(みなと こしろう けいし)は、2011年から2014年にかけて放送された日本のテレビドラマである。
愛川欽也が自ら主演・監督・プロデュースの3役を務めており、レギュラーやゲストのキャストとして「劇団キンキン塾」のメンバーが総出演している。
愛川の個人事務所「愛川企画室」の自主製作であり、各放送局へ番組販売の形態で放映されている。
架空の部署である「警視庁目黒川分室」の刑事たちの活躍を描いているが、刑事の活躍をドラマの柱としていない。犯人逮捕の推理のプロセスよりも、ひとつの事件に関わったすべての人間の心を丁寧に描くことに重点が置かれ、「ドラマ・映画は人間の情感を見せるもの」という愛川のこだわりが発揮されている。
第4シーズンの構想もあり、2014年9月には愛川がインタビューで「あと12本ぶん撮りたい」と語っていた[1]。同年には第4シリーズの製作が行われ、全12話予定のうち3話まで撮り終えていたが、映画「満洲の紅い陽」の撮影や愛川の肺癌診断により製作は中断し、再開することなく2015年4月に愛川が死去したため、未完の作品となった[2]。
その撮了分3話は当初は公開について未定となっていたが、後日、その3話分の再編集版が「劇場版 港古志郎警視」のタイトルで「中目黒キンケロ・シアター」にて上映された[3]。
2011年の第1シーズンはBSフジ、第2シーズンは2012年4月からテレビ埼玉にて放映された。2013年12月からはBS11にて放映されたが、まず第1シーズンの再放送が行われた後に新作の第3シーズンが放映され、続いて第2シーズンの再放送が行われた。尚、BS11での第1・第2シーズンの再放送にあたっては、本放送当時と放映順が入れ替わっている。
第4シーズンは、2015年1月から2月初旬にかけて、決定稿となった1~3話の撮影が行われた。この時愛川は既に肺癌の診断を受けており、治療と並行しながら寒空の中で撮影を行った[4]。
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