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減速機(げんそくき)とは歯車等で動力の回転速度を減じて出力する機械装置である。出力として、減速比(歯数比やプーリー比)に比例したトルクを得ることができる。
例えば、入力側の歯数が15枚、出力側の歯数が30枚という2枚の歯車からなる減速機があるとする。それぞれの歯数が1:2なので、入力側の回転速度(回転数)が出力側では2分の1となり、得られるトルクは2倍になる。この場合の減速比は2。
主に原動機の出力軸に用いられるが、自動車の最終減速機のように、変速機の後段に用いる場合もある[1]。産業用、鉄道車両用[2]などでは電動機との組み合わせも多い。ほかには船舶のスクリュープロペラや航空機のプロペラ駆動にも減速機が用いられている。
他にもベルトやチェーンを使用して減速するものがある。
減速機と一体となった電動モーターをギアモーター(ギヤモーター)もしくはギアードモーターという。減速機単体はギヤボックスと呼ぶことが多い。サーボモーター(ロボットの関節や工作機械の駆動部などの制御用モーター)には歯車の隙間を詰めてバックラッシュを減らした、精密かつ特殊な減速機が使われる。
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