永生教
大韓民国のカルト宗教 ウィキペディアから
大韓民国のカルト宗教 ウィキペディアから
永生教(ヨンセンギョ、영생교)または永生教勝利祭壇(영생교 승리 제단)は、1981年に大韓民国・京畿道富川市で曺熙星が創始したカルト宗教である。拉致・監禁・殺人等の犯罪行為により、1994年から2000年代半ばまで社会問題となった。
教祖である曺熙星(1931年8月21日 - 2004年6月19日)を神格化し、自らを「生弥勒仏」「救い主」「正道令」「勝利者」と呼んだ[1]。
自身を信じれば不老不死となり地球が終末を迎える時に10倍にして返すとして信徒らの金品を搾取した。また、曺は「自身は既に永遠の生命を得たので、自身の写真を撮れば霊が『露』として写真に現れ[2]、集会儀式中や日常生活でも露が下りるようにする」とした。「共産主義をなくし、梅雨をなくして台風を防ぎ、韓国が1980年代から豊作になるようにした。」ともした[3][4]。一方で脱会者は地球の果てまでも追いかけてでも処断するという性格を帯びた[5]。脱会者処断実行部隊は大きくチ・ソンニョン派とナ・ギョンオク派に分かれたが、主導していたチ・ソンニョンを1990年にナ・ギョンオク派が殺害すると、その後は同派の主導となった[6]。
曺は収益事業として槿花実業という企業を創業し信徒200人を雇用したが、1991年8月から1994年2月まで一人当たり30~70万ウォン支給するはずだった賃金を2~10万ウォンしか支給せず計15億ウォンが教団資金として横領されていた[7]。
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